2021年7月に開催予定の東京五輪に向けて、6月末から全国5カ所に分散して練習をはじめた男子セブンズ日本代表。7月9日(木)、2月の南米遠征ではキャプテンも務めた中心選手のひとりである松井千士(キヤノン)がウェブによる共同取材に応じた。
――6月末から全国5カ所に分かれて、練習が始まりました。
今、東京のメンバーと2回目の練習に参加で、ソーシャルディスタンスをとりながらコンタクト練習はしていませんが、セブンズファミリーの顔を見て、やっと練習始まって充実しているかなと思います。
練習は少人数で、2人一組でぐるぐる回る感じでやっています。水分補給はグラウンドの隅のテントで、手洗いうがいを徹底して、各自で持ってきたボトルで飲んでいます。
――自粛中、どんなことに取り組んでいたのか?
スピードのところもそうですが、まだまだオリンピック、ワールドシリーズを見据えると、ウェイトのところでまだまだ成長できると思った。もともとセブンズの試合に出ているとき83、84kgだったのですが、今88kgにウェイトアップして、スピードが落ちないようにならしていることです。
ウェイトはセブンズもそうですが、そのままトップリーグや(15人制の日本代表になって)2023年のW杯も目指したい。体重が81kgと低いところだと世界で戦うのはできないと思うので、そこを見据えて、二兎追うものは難しいが、目指してやっていきたい。
――東京五輪が延期したことの受け止めは?
3月のタイミングで延期が決まったが 残り4ヶ月のあと少しというところで、メンタルの部分で正直落ちてしまった。逆にあと1年半、準備する時間が増えて、セブンズ日本代表にとってはいいことだと思います。よりチーム力も上がると思いますし、個人能力が上がる1年にすればプラスになる。桑水流選手、橋野選手といったベテランは1年の重みがあって抜けたのは寂しいし、そこはマイナスの部分があった。
今年、そして来年7月まではセブンズに特化してオリンピックで結果を残したい。ただ出るのではなくメダルを取るために特化していきたい。東京五輪後、セブンズを続けるというより、まずトップリーグで実力を見せて、しっかりジェイミー・ジョセフHCにアピールして、15人制日本代表に食い込んでいきたい。