ファウルア・マキシ、マロ・ツイタマ、オールブラックス戦に向けて、宮崎合宿レポート | ラグビージャパン365

ファウルア・マキシ、マロ・ツイタマ、オールブラックス戦に向けて、宮崎合宿レポート

2024/10/22

文●編集部


26日に迫ったオールブラックスとのテストマッチ。ラグビー日本代表は宮崎合宿で大一番に向けて準備を進めている。多くの選手が取材に応じたが、まだお届けできていない会見からリーダーシップを発揮しチームの中心メンバーとなっているNO8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と、WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)、そしてサナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)と、のコメントを紹介する。

NO8ファウルア・マキシ

ニュージーランドのチームはアタックがすごく得意なので、そこに自分たちのディフェンスを出してやりたいことをさせない。自分たちのトランジションのスピードをあげて速くボールをスペースに運んで、自分たちの超速ラグビーのアタックを遂行していくというプランです。


――フィジー戦では近場をやられたけどそこはフィジカルをもっと出していきたい


そうですね。もちろんフィジカルの部分も自上げていかないとだめだし、自分たちの強みであるスピードをプラスして、さらにハードワーク。一つの仕事じゃなくて、何回も何回も「ゴールドエフォート」を出す。一人が3回も4回もゴールドエフォートを出すと必ず結果がついてくると思っています。

――FW合宿ではなく宮崎合宿にいたのは?


過去の試合でいろんなハンドリングエラーが多かったんで、それをBKといっしょにスキル練習とかやって、できるだけハンドリングエラーをしない。そのエラーがなくなったら自分たちのアタック、やりたいことがうまくいくかなと思っています。

プレッシャーをかけてブレイクダウンでのジャッカルとかBKといっしょに練習していました。ニュージーランドは誰でもジャッカルがうまいので。自分とマックス(アイザイア・マプスア)はBKの相手としても練習に参加しました。



――リーダーとしての期待もされている


試合中にリーダーがいなくなった場合は僕がゲームキャプテンをやることもありますが、あんまり自分はいろんなことを考えずに自分のパフォーマンスにフォーカスしてやっています。

――スピアーズではキャプテンを任されるようになりました


スピアーズでキャプテンをやらせてもらえてすごく嬉しいですね。まだまだそういう立場は自分自身も初めてなんですけど、自分もチームも成長していきたいです。ハルさんからは「大丈夫。いけるよ」という言葉をいただいて、それを自信にして、キャプテンをやりたいと思っています。


――2年前のオールブラックス戦


ターンオーバーボールとか、ちょっとでもチャンスでも渡したら、オールブラックスはそういうところを狙ってくるので、トランジションのスピードを今回はチームとして結構厳しく練習しています。そこを試合に出したい。


WTB マロ・ツイタマ

ニュージーランドと試合をすることはキャリアの中でも最も大きな試合の一つということでとても楽しみにしています。コーチの判断次第ではありますが、プレーする機会があればしっかりプレーして楽しみたいと思います。


何人か友達がいてゲームをできるのは楽しみですね。ジョーディー・バレットはU20で一緒にプレーしていましたし、アーディー・サヴェアは同じ地元のウエリントンNPCでプレーをしていました。

プレーする機会があれば、自分の夢が一つ叶った瞬間かなと思います。やっぱりニュージーランドに住むラグビー選手の子どもというのは、いつか黒いジャージを着るということを夢見る中で、自分はこの赤白ジャージを来てニュージーランドと対戦できるというのは一つ自分の中で貴重な素晴らしい機会かなと思っています。

マロ・ツイタマ

マロ・ツイタマ

――オールブラックス戦での役割


1週間のトレーニングの中で個人の役割をしっかりと試合中遂行するだけ。(具体的には)自分のボールキャリー、ディフェンスでの仕事、あとはバックスリーとしての大きな仕事の一つとしてオールブラックス相手にするとたくさんキックを蹴ってくるので、バックフィールドのカバーだったりが大事になってくると思っています。


――BKだけの練習でレベルアップを感じる?


キャンプに来てからずっとキャッチパスのスキル向上をずっとやっていて、間違いなく成長をチーム全体で感じています。


――先ほど言われていたバックフィールとのカバーについて


ターンオーバーボールに対して相手はリアクションがすごく早くて、チャンスがあれば、スペースへボールを蹴ってくるので、自分たちはそれに対していかに早くカバーできるかというのが大事になります。いかに相手にランの選択肢を与えさせるかというのが大事になってくると思います。


――出場すればハカと対峙することになります。どんな感情がでてきそうですか


自分は幼少期からずっとハカをやってきている立場で学校でも流行っていましたし、U20でもハカをやっていました。もし試合に出るチャンスがあれば、そのハカに対面するのはすごく感情的になる瞬間だなと思います。


LOサナイラ・ワクァ

サナイラ・ワクァ

サナイラ・ワクァ


長いブレイクがあけて、昨日(18日)最初のチームトレーニングがあったんですけど、多くの情報の落とし込みをしています。昨日は初めてということもあって結構ミスが多かったんですけど初日だったので、ミスは恐れるなということですごくポジティブに練習ができたと思っています。


――戦術的な自分の役割について


自分はチームに対してベストを尽くしたい。どんなポジションにおいても。自分のフォーカスポイントはハードなボールキャリーで、チームのアタックで前に出るために、どんどん貢献していきたい。オールブラックス戦に向けて今チームとの連携についてはすごく自信をもっています。



――PNCを終えてチームの課題は何だと思っていますか


自分自身もスタンドで試合を見ていて、フィジーに負けてしまったことはすごくがっかりでした。課題に感じていることとしてはフィジカルをより上げていくというところで、チームが前に出るためにはハードキャリーがもっと必要かなと思っています。


――オールブラックスのイメージ


初めてニュージーランドとプレーをします。誰もが知っているんですけど、ニュージーランドはアタックでもフィジカルでもすごくフィジカルになって、そのフィジカルが強いチームです。勝つためにはボールを長くキープして、80分間、自分たちがフィジカルでアタクもディフェンスでも上回ることが大事になると思います。



――セットプレーで意識していること


スクラムでは、ニュージーランドは大きなFWパックであるということはわかっているので、FW合宿でのフォーカスポイントはとにかく低く入るということでした。ジャパンは世界トップレベルの低さを持っていて他国は比較的高いところでスクラムを組むので、自分たちの低さをより強い武器にするために意識して練習していました。


ラインアウトに関しては、テンポをさらにあげるということにフォーカスしました。自分たちとしては80分間、テンポを上げて質の高いボールをBKに供給するところを意識しました。

――超速ラグビーを遂行することについて


超速でプレーするためにはハードなトレーニングが必要で、そこがすごく大変な部分でもあります。ただ超速ラグビーをするのは個人的にすごく大好きなので、とても楽しんでいます。

フィジーにいた頃からやっていたラグビーというのは正しく速いラグビーで、ボールを動かす、できるだけ長く活かす。ラックの数を減らすというフィジースタイルのラグビーではあるので自分にはあっていると思います。

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