現役大学生のFB矢崎由高(早稲田大学)は、オールブラックスとのテストマッチに先発出場を果たした。世界のトップチームにも臆することなく仕掛け、何度かトライに迫った。特に後半26分、ディラン・ライリーのパスを受け、ゴールまで数mに迫ったが、ダミアン・マッケンジーに止められてフィニッシュすることができなかった。「あそこで取り切れないというのが今の自分の現状だと痛感した。取り切れるような選手にならないとジャパンで生きる道はない」と悔しさを滲ませた。
FB矢崎由高
――試合を終えて今の気持ちは
純粋に悔しいという気持ちが大きい。前半の20分はすごい良いラグビーができて、トライキャンセルの後、マインドとエナジーが足りなくて、勝敗に直結したんだと思います。
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矢崎由高
――手応えは
これだけ良い準備をしてきたのに、この点差で負けて、これだけの力の差があったというところにすごく悔しさを感じます。逆にこれだけの準備では足りない。まだまだ世界のトップには届かないという教訓になったかなと思います。
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――もっとどんな準備を
個人としてはベーシックなスキルから積み上げないといけない。チームとしてはさらにハードワークして、フィジカリティを上げる。あげたら切りがないが、一つ一つやっていきたい。
――オールブラックスについて
一人一人のフィジカル、スピード、どの面でも日本代表を上回っていたと思います。
――収穫は
この場に立てたという経験がすごく一番の収穫だと思っています。これを無駄にすることなく、また同じ機会があれば、次は勝利できるような準備を積み上げていければと思います。