齋藤直人がチームに合流「より細かなところは自分で詰めていかなければ」 | ラグビージャパン365

齋藤直人がチームに合流「より細かなところは自分で詰めていかなければ」

2025/11/04

文●編集部


3日、ラグビー日本代表は、前日からチームに合流したSH齋藤直人(仏・トゥールーズ)がオンライン取材に応じた。夏はウェールズ戦に1試合出場し、チームに戻った齋藤は、「トゥールーズで自分を成長させることがジャパンにもつながる」と言っていたが、ウェールズ戦以降のPNC(パシフィックネーションズカップ)やオーストラリア代表戦を目にし感じていたこととは。そして次戦となるアイルランド戦に向けどんな準備をしているのか。

SH齋藤直人

昨日(2日)合流して、ほとんどチームの到着と同じタイミングでホテルについて、今日午前中に練習入りしました。いままでの試合はもちろん見てましたけど、どっちかというと合流前に少なからずシステムとかも聞いていたので、それを実際に試合を見ながらこういう時にこういうことを使うんだなとかというイメージをしていました。自分がジャパンでプレーした時、こういう時うまくいかなかったらどうするんだろうなとか、より具体的に観れました。

――フランスを経験して成長できたこと

プレシーズンから通して、割と一年目に比べるとチームメイトも知っていますし、生活で言えばリズムもわかってきました。一年目は本当に何もかもが初めてで、そういうところにストレスを感じていたんですけど、そのストレスは結構減って、割とパフォーマンス的にも、まあ納得いく部分も出てきたかなと思います。特にフィジカルの部分とかは、成長を感じるというか、別にドミネートできるわけじゃないですけど、ディフェンス面は割と、システムというか、9番が立ち位置とかは代表のディフェンスとも被るところがあるので、いい方向につながればいいなと思います。

齋藤直人

齋藤直人


――代表でどんなパフォーマンスをしていこうと思っているか?

9番なので、アタックのコントロールのところ、でも今年試合出たのウェールズ戦だけなんですけど、あの試合でいうと、まあ単純に攻めるのか、蹴るのかという時に多分蹴る方のマインドが強すぎてたなというのは試合終わってからの感想としてあるので、そこのバランスのところかな。多分どっちに偏ってもダメですし、それって僕自身の準備もありますけど、チームとしてとか、あとは9番、10番、15番、どれだけ共通認識をもってここは攻める、ここは蹴るとか、どれだけ詰められるかだと思う。詰めても試合中色々変わるので、そういった時に対応することも必要ですし、一番はそのバランスのところ、コントロールのところを出していきたいです。

――南ア戦を見ての感想は?

僕は実際にキャッチとかしないんですけど、ヨーロッパの試合では、キックボールの部分は、セットピースと同じぐらい大きな一つの、何と言うか、バトルじゃないですけど、あるので、多分多少前回の試合から自分たちのキックに対する意識も変わっていると思うので、今日本代表チームとして、そこは今週しっかり取り組んでいければなと思います。

――ウェールズ戦のあと、PNCやオーストラリア戦でのジャパンの戦いぶりについて

PNCは観ていて、特にアタックのストラクチャーのところはウェールズ戦に比べるとバリエーションが増えたなという感じは観ていても思いましたし、チームメイトとも頻繁に連絡とったりとか、コーチとも連絡取ったりしているので、イメージしながら試合を観てました。

さっきも言ったんですけど、準備してきたものが出せなかった時に次どうするかってところを、今後、9番、10番がドライバーとして考えていかなければいけない。僕が最後に出たのがウェールズ戦だったので、ウェールズ戦での話ですけど、青の時、僕も引き出しがなかったですし、準備がすごく大事だと思っています。土曜日試合なんで、あと4日ぐらいでしっかり準備したいですね。

――このタイミングで合流して試合に出るのは?

体は大丈夫なんですけど、コールとかは、今日も練習中に何回かあって、普段使っているコールが自然と出ちゃうので、そこは意識してやらないととは思います。理解のところは大枠わかっていても、もちろんミーティングとかでそうなんだなってわかりますけど、全部が全部出るわけじゃないので、こうなったらこうするとか、より細かいところは自分で詰めていかなければ、みんなより遅れているのは明らかなので。


――フランスではゲームコントロール能力を伸ばしてきたか

僕のチームは割とあんまり決まり事とか、プレーが始まると長いので、そういった意味では本当にモーメンタムを感じ取って、実際前に出ているのか、それとも自分たちがプレッシャーをかけているのか、それともかけられているのかということを判断して、別にエリアで決まりことがあるわけでもないので。何回も間違った判断とかありましたけど、そういうのを重ねていきました。トゥールーズではそんな漢字です。

――そんな中でちゃんと意思疎通してプレーできているというのは?

できているということでいいんですよね?(笑)。いやでもやっぱり難しかったです。最初は。今まで自分がやってきたラグビーは割と形があって、多分一回パスしたら両サイドに誰がいるかとかって、もちろん見ますけど、見なくても割とわかる、そういうラグビーだったんですけど、フランスでは本当に自由で、やっぱり場数、試合とか練習を重ねるにつれてある程度、もちろん味方のからのコールもありますけど、あとはみんなが基本どういう動きをするのかとか、練習でもすごくみるのえ、そういうので徐々にあっていったかなと。


――そういうラグビーって理想型ですね。それを代表チームでもやると強くなる?

いやー難しいですね。僕個人としては、使い分けだと思います。モーメンタムが出れば相手も下がりながらのディフェンスになるんで、自ずとスペースも出てくるし、そこに走り込むとか、そういうのは今でも求められていると思います。今は形もありますけど、試合中に相手の状況を見て、別に空いていれば走っていいし、だからバランスじゃないかな。

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