エディージャパン、リポビタンDツアー2025・欧州遠征のメンバーが発表。HO江良颯が欠場。大学生・FB矢崎由高が参加 | ラグビージャパン365

エディージャパン、リポビタンDツアー2025・欧州遠征のメンバーが発表。HO江良颯が欠場。大学生・FB矢崎由高が参加

2025/10/30

文●編集部


ラグビー日本代表は、ヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」の参加メンバーを発表した。ここまで存在感を見せてきたHO江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が負傷により欠場。JAPANXVから佐川奨茉が参加。また、FB矢崎由高(早稲田大学)も欧州遠征に参加。世界のトップチームに対してどんなパフォーマンスを見せるか。

エディー・ジョーンズHC

——日本で練習してから、水曜日にイギリスに向かいます。大変な1週間ですが…

選択肢はありませんでした。ただ、最善を尽くせるようにしているだけです。選手たちは非常に良い姿勢で臨んでおり、この2日間は本当に良いトレーニングができた。明日は飛行機に乗ります。我々はただこの良いアティチュードを続けるだけです。スポーツ科学的なことでも良いアティチュードを保ちます。

本当にワクワクしています。特別な試合で、これまでの中で最高の場所で試合をします。普通ならこんな状況はないのですが、どうにかやりくりしていきます。

——南アフリカはキックを多用すると予想されます

まず相手のキックのベースを不安定にしようとします。キックにプレッシャーをかける。次にボールをキャッチする。そうすれば(日本代表に)攻撃の好機が生まれる。それが戦略で、その日は最高のパフォーマンスを見せる。勝つために最高の状態になります。

——南アフリカ代表に勝つために大事なエリアは

我々は2つのエリアを制しなければならない。1つは空中戦、そしてブレイクダウンです。この2つを上回らないと勝てません。

——ワラビーズ戦は南アフリカ代表戦に向けて良い教訓となったか?

ワラビーズ戦(と南アフリカ代表戦)は別のゲームです。南アフリカ代表とワラビーズは違う戦い方をする。我々はワラビーズ戦では200タックルを決めた。つまり(相手は)キックをあまりしなかった。おそらく南アフリカはワラビーズの2倍キックを蹴ってくる。だから空中でのコンテストは大事です。

——NO8リーチを下げてハイボールキャッチをさせていましたね

大きな体で、キャッチ可能な状態を維持したい。相手が激しく来ることは分かっている。キックを蹴り出してくる。もう少し長ければウイングかフルバックが取るが、ハーフがボックスキックを取る場合は、フロントラインとバックラインの間に落としてくる。そこでキャッチできないといけない。バックフィールドの選手が前に来るのは遠いので、そこで取れる、大きくてハンドリングスキルが良い選手はリーチになってくるので、リーチをそこに配置しました

——37歳のリーチには大変では?

彼は良いアティチュードを持っている。素晴らしい選手です。この間の試合も65分間試合に出て、明らかにベストプレーヤーの一人でした。つまり、意志と決意が年齢を克服するケースは常に存在します。彼はまさにその典型です。情熱とエネルギーがあれば、年齢という壁を乗り越えられると思う。

テニス界のフェデラーとナダルを見てください。フェデラーとナダルはテニス界で圧倒的な人気を誇る。彼は特別な選手です。毎試合、同じプレーが観られるのは貴重なことです。リーチのパフォーマンスは見る価値のある偉大な選手だと思います。

——ワラビーズ戦での日本代表のFW陣のタックルのスタッツは凄まじかった

我々がディフェンスチームというのはまだ知られていません。そして我々は最高レベルの守備を確立する道筋を築きました。選手も自信を持ったし、それをアタック戦術に組み込みたい。この間の試合では前半はあまりアタックできなかったので、ディフェンスの場面が多かったが、トップ10、トップ4のチームになるにはディフェンスは不可欠です。非常に良い成長を見せていると思います。ギャリー・ゴールドがコーチングで本当に素晴らしい仕事をしてくれています。

——去年から誰がどう成長したか

1年経ってチームは成長し、成熟した。去年はまだ(チームの状態は)赤ちゃんだった。選手のほとんどは0から10試合の出場経験しかなかった。人生は何であれ成長し、成熟する必要があった。昨年までの批判は、より深く受け止めている。このチームには、10~20キャップの選手が大幅に増えた。まだ若いチームだが、完全に形作られているわけではない。ですが、経験を重ねたこの1年で、テストマッチでのプレーは向上しました。

——JAPAN XVの選手も合宿に参加しています。何人か連れていくのか?

はい。

——HO江良は遠征に参加する?

今回は残念ながら、原田と江良はどちらも傑出した選手ですが、今回はいません。

そして今回、佐藤健次がチャンスを得た。彼にとっては素晴らしいことです。我々の方針は、次の選手がステップアップする、新たな選手を起用することです。だから、次のステップアップは次だ。

——2015年、南アフリカを倒した話を、今のチームに話したりしているのか?

自分たちでヘッドライン(新聞の見出し)を作っていかなければいけない。2015年、2019年よりもさらにいいチームにならないといけない。それを信じ始めている。次の4連戦でさらに進化するチャンスがあります。

日本代表ヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」参加メンバー

<FW21名>
1 祝原 涼介 (3)
2 小林 賢太(5)
3 古畑 翔(0)
4 佐川 奨茉(0)
5 佐藤 健次 (5)
6 平生 翔大 (0)
7 木原 三四郎(0)
8 竹内 柊平(20)
9 為房 慶次朗(16)
10 伊藤 鐘平(0)
11 エピネリ・ウルイヴァイティ ※1(8)
12 ジャック・コーネルセン (25)
13 ワーナー・ディアンズ(28)
14 ハリー ホッキングス (0)
15 山本 秀(0)
16 デーヴィッド ・ヴァンジーランド(0)
17 ベン・ガンター (15)
18 下川 甲嗣(19)
19 タイラー・ポール(1)
20 リーチ マイケル(90)
21 マキシ ファウルア (20)

<BK17名>
1 齋藤 直人 ※1(24)
2 土永 旭(0)
3 福田 健太(6)
4 藤原 忍 (17)
5 小村 真也(0)
6 李 承信(25)
7 池田 悠希 (1)
8 廣瀬 雄也 (4)
9 ディラン・ライリー(34)
10 チャーリー・ローレンス(5)
11 石田 吉平(6)
12 植田 和磨(0)
13 長田 智希(22)
14 ティエナン・コストリー (10)
15 伊藤 耕太郎 (0)
16 サム・グリーン(4)
17 矢崎 由高(6)


※1:11月3日の週から合流予定

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