2月11日(土)から、3年ぶりに開催された関東孝行ラグビー新人大会は19日(日)に栃木県総合運動公園第2陸上競技場で3位決定戦と決勝戦が行われた。3位決定戦は國學院久我山(東京)が流通経済大柏(千葉)に17-5で勝利。決勝は桐蔭学園(神奈川)が國學院栃木(栃木)に47-0で快勝、12回めの優勝を飾るとともに5連覇を達成した。
準決勝に進んだ4校、前日に行われた順位決定戦で勝利した茗渓学園(茨城)、東海大相模(神奈川)が3月下旬に行われる選抜大会の出場を決めた。
決勝は7トライを奪い桐蔭学園が國學院栃木を圧倒
昨年、花園予選決勝で東海大相模に敗れて悔し涙をのんだ桐蔭学園。12月3日スタートした新チームは徹底の「徹」をスローガンに掲げて、パス、キャッチ、攻守の接点といった基本練習を徹底してやってきたという。
この試合のテーマもゲームプランの「徹」底を掲げ、スクラム、接点で優位に立った桐蔭学園は前半8分、キックチャージからチャンスをつかみ、CTB諸田章彦(2年)が押さえてトライ。18分にはFWが力強さを見せて、最後はHO田中健心(2年)が、さらに25分にもFWがラックを連取しPR前田麟太朗(2年)が中央に押さえてトライ、FB吉田晃己(2年)がゴールを決めて19-0でリードして前半を折り返す。
後半も桐蔭学園の優位は変わらず、CTB諸田がトライを挙げて26-0とリードする。しかしWTB古賀龍人(年)がレイトチャージの反則でシンビン(7分間の一時退室)となる。ただ数的不利となった桐蔭学園はディフェンスでも粘り、相手に得点を与えない。
すると20分、キャプテンNO8城央祐(2年)がスクラムから突破しオフロードパスをつなぎ、SO萩井耀司(2年)がトライ。26分にWTB古賀が相手のパスをインターセプトし、そのままトライ。さらに29分にはCTB白井瑛人が裏へキックし、そのボールを自身で押さえてファイブポインターとなった。
終わってみれば7トライを挙げて、相手に失点を許さなかった桐蔭学園が47-0で快勝し、コロナ禍で過去2年間、今大会が開催されなかったが、2017年から2020年に続いて、大会5連覇を達成した。
國學院栃木はキャプテンSH小倉光希矢(2年)、1年の神尾樹凛(1年)のハーフ団を中心にボールを動かしたが、ゴールラインを越えることはできなかった。
試合後、桐蔭学園・藤原秀之監督とNO8城央祐キャプテンに話を聞いた。