神奈川県代表は桐蔭学園と東海大相模が花園へ。神奈川県大会決勝レポート | ラグビージャパン365

神奈川県代表は桐蔭学園と東海大相模が花園へ。神奈川県大会決勝レポート

2025/11/17

文●編集部


16日、横浜・ニッパツ三ツ沢球技場では、第105回全国高校ラグビー大会神奈川県予選決勝が行われた。記念大会ということで出場枠が5枠増えて56校になった。神奈川県も1枠増えて、第1地区は桐蔭学園が3大会連続23回目、第2地区は東海大相模が3大会ぶり11回目の全国大会出場を決めた。

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桐蔭学園 藤原秀之監督


35年くらい前に日大藤沢の松本先生に散々お世話になりましたので、こうやって決勝戦でやれたことを嬉しく思います。こういう場を借りて恩返しができたかなと思っています。(チャレンジする部分については)もう少し早くてもよかったかなと思うんですけども、うまくいかなかったなと思っています。


今日の試合で自分たちの位置がわかったところが随分あります。かなり準備しないと第へんかなと思っています。あと1ヶ月くらい準備期間があるので、ここから例年どおりにはいかないかもしれませんが、しっかり準備して1試合でも多く勝てるようにしたい。

桐蔭学園 堂薗尚悟主将

桐蔭学園・堂園尚悟主将

桐蔭学園・堂園尚悟主将


ほっとしています。でもここで満足することなく、あと39日後にある花園にむけてしっかり準備していきたいと思っています。今日は自分の持ち味でもあるボールキャリーだったり、チームを鼓舞する声がけというのが、しっかり60分間できたんじゃないかなと思います。声がけの部分は昨年の主将から学んだことをやったり、プレーでもひっぱっていけるように、成長できたんじゃないかと思っています。

前半、チームに勢いをもたらす堂園のトライ

前半、チームに勢いをもたらす堂園のトライ

花園にむけて自分たちがどうやって試合で勝ちたいのかを明確にして、一日一日を大切にしながら練習をやっていきたいと思っています。

桐蔭学園 SO坪井悠

桐蔭学園・坪井悠

桐蔭学園・坪井悠


――自分たちの代での花園は気持ちとしても違う?

去年は3年生もいて、頼ってばっかりだったんですが、頼る人がいないんで責任というかそういうのは感じています。

――花園までに伸ばしていきたいところ

FW、BK一体となったアタックをもっと出したくて、今FWは前にでているんで、どうアタックしていくか、空いているスペースにどうボールを運んでいくかを意識しながら練習できたらと思っています。

――フル練習ができるようになったのは?

県大会が始まる2ヶ月くらい前からで、チームに大会前に入ることができて良かった。

――怪我の間、どういう気持ちだった?

怪我をしている時にセブンズもあったんで、それを見ながら自分が入っていればこうしたかったなとか、怪我をしてしまったのは(チームに対して)申し訳ないなという気持ちがあったんですが、仕方ないと気持ちを切り替えて、体を大きくして自分がしっかりとゲームメイクの部分とか、練習やセブンズを見ながらイメージしていました。


――普段は12番だけど、今日は10番でプレーしましたが実際にプレーしてどう?

桐蔭学園の10番というのは、本当に責任があって、プレッシャーというのがあるんですけど、けが人が出てもレベルを落とさない、精度を落としちゃいけないと思うので、自分の役割というのを明確にして、どっちもプレーができるように心がけています。

――ピッチでも良く声がけしていましたけど、そういうのは意識している?

今年はBKの中では2年生が結構入っていて、しっかり声をかけてサポートして上げなかったら2年生も困ってしまうかなと思うんで、そういう部分では意識しています。

――それは自分が上級生からしてもらっていたことを今はしている感じ?

そうですね。花損でもやっぱり3年生がずっと声かけてもらっていましたし、1年生で少しBチームの10番入ったときも、3年生にはすごく声をかけてもらっていたので、自分がやらなきゃなという気持ちになります。

――10番は求められることも多いから難しい?

今日の試合ではやりたいことがあんまりできなかったというか、プラン通りにはいかなかったのもっと練習して、まとめてコミュニケーションしていきたい。

――昨年だと相模とタイトな決勝でした。今年は相模とは対戦しなかったけど。

個人的には相模とやって、大きいFW相手にどこまでできるかというのは試したかったんですけど、それがないので、自分たちでレベルをあげていかなきゃいけないと思いますし、普段練習から、花園を意識して優勝を目指していきたい。

――坪井くんにとっての花園はどんな舞台?

本当に1年生の時から目指している最高の舞台で、この60期で笑顔で終わりたい。

GALLERY

西本友哉

西本友哉


古賀啓志

古賀啓志


蘇我大和

蘇我大和


善瑛人

善瑛人


西本友哉

西本友哉


東海大相模 三木雄介監督


やっとスタートラインに立てたことだけで、今日の試合を見ると反省しかない。

――このチーム立ち上げの時からBKの成長が必要という話をされていました。

今日もそうでしたけど、やっぱり攻撃性がなかなかでてこないですね。どうやったら改善できるのかはちょっと考えます。

力強いFWの前進

力強いFWの前進


――試合展開も前半と後半でかわりました

風下と風上に変わるので、もう少しボールを動かしたかったんですけども、全然敵陣に入らない。隙があるのに攻めない、消極的なところを改善しなきゃいけないですね。

――市村くんも戻ってきましたが

市村が本当はもうちょっと頑張ってほしいんですけど、パスだけになってしまっているので、走るというところもチャレンジしてほしい。

キックが強みの市村旅人

キックが強みの市村旅人

――花園までの39日間ではどういうところを成長させていきたいか

まずはきちんと走ってもらわないと。体が大きくなっていますけれども、後半出たメンバーなんか20分しか出ていないのに全然ギアが上がらない状態で、ずっとローギアだったので。もう一度走り込みからやり直していかないと。ここ1ヶ月ぐらいずっと走れなかったので。

――ディフェンス面について

だいぶ甘かったですね。相手がボールを良く動かすチームだったので、その対策はやってきたんですけどやっぱり立ち位置とかそういった部分の判断が全然できていないなというのが見られたので、全国大会に向けてきちんと時間をかけてやり直したいですね。

佐野拓斗

佐野拓斗

――桐蔭学園と戦わずに花園出場したことについて

桐蔭さんとできないことが我々にとってはすごく残念。やっぱりベスト8以上にいかない限りは当たれないので。全国の強豪校と対戦できることは非常に嬉しいことなんですけれども、やっぱりうちは、桐蔭学園を破って全国大会に出たいという思いでやってきたチームなので。そこを乗り越えていく、一つ差kに進むというところを目標にしていますので、なんとか達成できるように頑張りたい。

福岡遼

福岡遼


東海大相模 中尾思主将

前半、うまく相手のミスを利用してトライを取れたんですけど、後半の入りだったり途中スコアが止まって自分たちのラグビーができなかったので、全国までにしっかり完成度をあげて自分たちの目標である日本一を達成できるよう頑張りたいです。

中村悠稜

中村悠稜


(自分たちの強みは)FWのボールキャリーの高さです。あとはセットプレーを起点にスコアできるので、FWは自分たちの武器です。

東海大相模 SO市村旅人

市村旅人

市村旅人


――怪我から戻ってきたのは?

夏合宿で試合に復帰して徐々に試合に出ている感じです。

――これまでにこういった怪我は?

なかったです。初めてだったのでモチベーションを保つのは難しかったですね。

――どういう風に気持ちを繋いでいた?

リハビリをしながら、左足のキックとか、普段の練習ではできないことをやってみようと思って逆足でのキックを練習してそれがある程度蹴れるようになったのが良かったです。

――自分が試合に出れない間、チームをどう見ていた?

2年の福井もSOとして成長してくれて、自分だけじゃないという気持ちになりました。自分が自分がというよりはチームとして勝とうという意識を持てるようになって、見てて成長できる部分もあったんで、ラグビーをどう展開していこうかというのをこれからも高めていきたいです。


――このチームが始まってからBK頑張れというような感じだったけど、今日の試合ではどうだった?

相手のディフェンスに対して、自分たちがどうボールを運んでいくのかという具体的なコミュニケーションがなかったのと、キックの部分では相手のキッカーに対してもう少し楽に戦えたのかなと思います。

――今コンディションは何パーセント戻ってきている?

怪我してから90%くらいですかね。まだ100%ではないと思います。

――花園で勝ち抜くために

BKで相手のディフェンスに適用する能力と強いFWをいかに活かせるかというところと、エリアマネジメント、BKをどう展開していくのかという部分が大事になってくると思います。

――プレースタイルは、パス。ラン、キックの割合は?

自分はパスの方が多いと思うんですけど、自分はキックが持ち味だと思っているので、キックでFWを間に出して、今日みたいな単にロングキックのキャリアじゃなくて、相手のところに落としたり、賢くエリアを取りたいです。


――桐蔭学園とは戦いたかった?

そうですね。関東新人の時に14-14で引き分けて、絶対(桐蔭に)勝てると思って練習をやってきたので。

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