歴史を繋いだ―桐蔭学園3連覇!足立佳樹・坪井悠・竹山史人 | ラグビージャパン365

歴史を繋いだ―桐蔭学園3連覇!足立佳樹・坪井悠・竹山史人

2026/01/09

文●編集部


史上6校目の花園大会3連覇を果たした桐蔭学園(神奈川)。大阪桐蔭との準決勝死闘を制して、決勝の京都成章戦では前半FW戦で相手の足をとめ、後半突き放し勝利を掴んだ。試合のターニングポイントとなったのは後半4分、桐蔭学園SO竹山史人が裏のスペースに出て、NO8足立佳樹に繋いだフラットなパス。そこからボールキープして足立のトライにつなげた。ディフェンスが強い京都成章の一瞬のスペースを見逃さなかった。ここから流れを引き寄せ勝利を手繰り寄せた。

この試合MVP級の働きを見せたNO8足立佳樹、SO竹山史人、CTB坪井悠の3人に試合後話を聞いた。

桐蔭学園 NO8足立佳樹

足立佳樹

足立佳樹


――前半と後半の意識の違いは?

前半は縦にこだわってやっていこうという話をしていました。その中で3本、トライを取れたことで流れがこっちに向いてきて、相手もラインアウトやセットプレー、ボール継続のところでミスが続いて、こっちがやるべきことを淡々とできたことがよかった。


――後半4分のブレイクについて

(竹山)史人とアイコンタクトを取って、今までの練習やAD(アタック&ディフェンス)でやってきたんですけど、花園来てから全然合わなかったんですけど、決勝前に「(スペースが)空いたら放ってくれ」と話をしていて、実際に放ってくれたのでゲインができました。何度も自分としては狙っていたんですけど、前が中々開かなくてずっと一人で孤立して当たる場面がありました。スペースがあのときも見えました。

――そこからキックチャージからの得点もありました。

桐蔭は基礎というか相手にプレッシャーをかけるというのはずっとやり続けていることでチャージだったり、SOのナンバーコールだったりそこは準備していたものがうまくいったのかなと思います。


――ミーティングは今日の試合でどれくらい役立った?

キャプテンの堂園尚悟がいるか、いないかという中で、今までの試合よりもいろんな想定が必要な中で、尚悟がいない場合、誰が(ラインアウトのボールを)投げるだったり、誰がかけたら誰がやるのかだったり、相手の強み、弱みどこに振ってくるかだったり、そういうディフェンスのところも含め細かくこうするみたいな話をしていてディフェンスすることができていました。

桐蔭学園 SO竹山史人

竹山史人

竹山史人


――今日のゲームのターニングポイントは?

前半FWが我慢してくれて、それで相手も疲れている感じだったので、後半は自分の前が空くかなと思っています。4試合、ずっと準決勝まで我慢してきて、そでも前が開かなくて、自分の味は出せないと思っていたんですけど、決勝では後半最初から前を探し続けて、走りこんだら、足立が顔をだしてくれてパスを放って、そこが自分的には流れが自分たちの流れというか、今日は絶対勝つっていう流れがきました。

――足立くんは「アイコンタクトできた」といってましたが

足立が言っていました?(笑)。目が合ったというよりは足立が来るっていうのは信じていたので、自分が思い切って体を出せば、足立にパスするだけかなとは思っていました。


――成章はディフェンスが強いチームですがやっぱり中々前が開かなかった?

自分たちのFWのアタックというのが強みだったんですけど、やっぱり相手のディフェンスも粘り強いなと思いました。でもそれでゲームプランを変えるのではなく、きつい中で我慢して当て続けて、そしたら後半絶対自分たちのフィットネス、自信のあるフィットネス。体力勝負で走り勝つことができたのも勝つということができたと思います。

――体きつい状態だったけどコンディションは?

大阪桐蔭戦であんなに倒れるまでみんなやってくれて、本当にゲームメーカーとしてきついなと思っていたんですけど、FWが最後まで走り続けてくれたのでこういう結果になったのかなと思います。

――大学ではどんなプレーを?

元々はスクラムハーフがポジションなのですけど、59期の(丹羽)雄丸さんが怪我してて、藤原先生からSOやってみろということで。新人戦ではSHで出ていて、(東海大相模に)同点で終わってしまって…。今年もSOは自分がやるべきだなと思って。

――理想の選手は?

デュポン選手(フランス代表)です。スクラムハーフなのに、ゲームというか試合全体を動かす、そういうスクラムハーフになりたいと思っています。桐蔭には小西泰聖さんや齋藤直人さんが来てくれて、結構いろいろと教えてもらっていました。桐蔭のスクラムハーフは、偉大な先輩が多くて、第一線で活躍されているので、そういった選手になりたいです。

桐蔭学園 CTB坪井悠

坪井悠

坪井悠


本当に嬉しいしかないですね。やっぱり準決勝であれだけFWが頑張ってくれてFWが多少疲弊している中で何回も前に出てくれたんで、BKで取り切る部分は今日何本かあったので、少しはFWを楽にさせてあげられたのかなと思います。

――BKには2年生がいて、後輩にはどういうメッセージをして今日の決勝に臨んだ?

ミーティングの中で2年生はミスしていいんだよと言いました。もしミスしたら3年生が気づくからそこはもういいよとも言いました。思いっきりプレーしろ、といって、やってくれたので結構2年生もいいプレーできたんじゃないかなと思います。

――体がきつい部分あったと思いますが60分どうだった?

高校生最後の60分だったので、しんどい時間というのもあったんですけど、やっぱりベンチにいる3年生だったり、メンバーに入れなかった3年生の思いというのもあったんで、そこはもう死ぬ気で走るしかないなと思っていました。そこの部分は絶対まけずに今日はできたかなと思います。


――目標が達成できて、この3年間思うこと

今年は怪我もあって長期離脱というのもあったんですけど、そこでチームに対する見方というのが別の視点でみることができたので、自分が復帰してチームに迷惑かけないようにと思っていました。復帰してからチームにいい感じに入れたのでそれが今の結果につながったんじゃないかなと思っています。

――60期での優勝、「嬉しい」以外で表現すると?

嬉しい以外ですか…うーん。ほんとやってきてよかった。藤原先生とかチームメイトを信じてきてこの3年間は大切なものというか、宝物だなと思います。

――花園はどんな舞台だった?

やっぱり高校生でラグビーやるなら、憧れの場所だと思うんですけどそこで優勝できたことは本当にすごいというか、自分で言うのもおかしいかもしれないけど、すごいことなんだなと改めて思います。チームメイト、スタッフ、保護者、全ての人に感謝したいです。

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