桐蔭学園が歴史に残る死闘を制し決勝進出!大阪桐蔭は勝利目前で逃す | ラグビージャパン365

桐蔭学園が歴史に残る死闘を制し決勝進出!大阪桐蔭は勝利目前で逃す

2026/01/06

文●編集部


準決勝2試合目は歴史に残る試合となった。大阪桐蔭(大阪第3)と大会3連覇を目指す桐蔭学園(神奈川第1)が対戦した。


三連覇へ向けあと2勝になった桐蔭学園

三連覇へ向けあと2勝になった桐蔭学園


昨年、一昨年と花園で桐蔭学園に敗れている大阪桐蔭

昨年、一昨年と花園で桐蔭学園に敗れている大阪桐蔭

序盤桐蔭学園はキックを使ってエリアを意識する展開。大阪桐蔭はその対応が遅れ、自陣での時間帯が長く続いた。先制したのは桐蔭学園。前半5分、FWの接点で桐蔭学園がプレッシャーをかけて外にスペースを作るとWTB鈴木豪がトライ。

FWで食い込む

FWで食い込む


前半5分WTB鈴木豪の先制トライ

前半5分WTB鈴木豪の先制トライ


チームを落ち着かせる手崎颯志キャプテン

チームを落ち着かせる手崎颯志キャプテン


蘇我大和のコンバージョンは決まらず

蘇我大和のコンバージョンは決まらず

19分、桐蔭学園はゴールポスト横の位置でペナルティーを獲得。堂園尚悟キャプテンはショットを選択するもFB蘇我大和がはずしスコアは変わらず。それでも28分、ハイボールをキャッチした大阪桐蔭に対し、プレッシャーをかけてボールを奪うと、LO吉田頼生がゲイン。さらにフェイズを重ねて最後はPR善瑛人がトライを決め10-0とし前半を終えた。

吉田頼生

吉田頼生


前半28分善瑛人のトライ

前半28分善瑛人のトライ


蘇我大和のゴールはまたしても決まらず

蘇我大和のゴールはまたしても決まらず


試合を観戦するエディー・ジョーンズ日本代表HCとレスリー・マッケンジー女子日本代表HC、永友洋司チームディレクター

試合を観戦するエディー・ジョーンズ日本代表HCとレスリー・マッケンジー女子日本代表HC、永友洋司チームディレクター


後半追いかける大阪桐蔭が反撃に転ずる。後半4分、マイボールスクラムからBK展開。FB吉川大惺が抜けると最後はWTBモレノ経廉ザンダーに繋いでトライ。さらに17分、モレノ経廉ザンダーが自陣22m付近で桐蔭学園CTB古賀啓志からボールをもぎ取ると前進し、さらに誰もいないスペースへキック。ボールはトライライン目前で止まり、桐蔭学園FB蘇我はタッチに蹴り出すのがやっと。直後のラインアウトからLO冨永竜希がトライ。14-10と逆転。

後半4分FB吉川大惺が突破

後半4分FB吉川大惺が突破


モレノ経廉ザンダーがトライ

モレノ経廉ザンダーがトライ



後半14分右肩を負傷しピッチを出る桐蔭学園・堂園尚悟キャプテン

後半14分右肩を負傷しピッチを出る桐蔭学園・堂園尚悟キャプテン


後半17分ラインアウトからLO冨永竜希がトライ

後半17分ラインアウトからLO冨永竜希がトライ




追いかける立場になった桐蔭学園は、チームの支柱である堂園尚悟キャプテンの負傷交代でピッチに入った木俣蒼司郎がしっかり役割を果たし、堂園と共に昨年の優勝を経験するPR善瑛人がチームを前に出した。22分、その善瑛人がトライを決め再び桐蔭学園が逆転に成功する。

後半22分PR善瑛人のトライで再び逆転

後半22分PR善瑛人のトライで再び逆転



それでも26分、大阪桐蔭はマイボールスクラムからCTB須田琥珀がブレイク。須田からボールをうけた吉川がそのままトライ。土壇場で大阪桐蔭が逆転。

後半26分マイボールスクラムからCTB須田琥珀がブレイクし、吉川大惺がインゴールへ

後半26分マイボールスクラムからCTB須田琥珀がブレイクし、吉川大惺がインゴールへ


残された時間は1分少々。追い詰められた桐蔭学園はハドルを組み、もう一度集中を図る。後半のロスタイムは0分。大阪桐蔭はハーフウェイ付近でボールキープを試みるがノックフォワード。桐蔭学園にボールがわたる。

センタースクラムから丁寧にボールをつなぐ桐蔭学園。11フェイズ目、ボールがこぼれ、大阪桐蔭NO8竹﨑司がボールを確保したかと思われたが桐蔭学園・善瑛人がターンオーバー。再びアタックに転じる。

桐蔭学園はラストプレーでハーフウェイからボールをつなぐ

桐蔭学園はラストプレーでハーフウェイからボールをつなぐ


後半36分20フェイズを重ねて善瑛人がねじ込み逆転トライ

後半36分20フェイズを重ねて善瑛人がねじ込み逆転トライ


木俣に支えられながらセンターサークルへ戻る善瑛人

木俣に支えられながらセンターサークルへ戻る善瑛人


桐蔭学園はFWにこだわりボールをキープすること19フェイズ。20フェイズ目に善瑛人がハットトリックとなるトライを決め逆転。ラストプレーで桐蔭学園が取り切り試合終了。24-21で桐蔭学園が決勝進出を決めた。

気持ちを押し殺して気丈に振る舞う手崎主将

気持ちを押し殺して気丈に振る舞う手崎主将


泊晴理

泊晴理

HIGHLIGHTS

桐蔭学園 藤原秀之監督

最後はFWがちょっと動くだろうなと思って、今まで動いてなかったので、なかなか動けなかったですね。FWがあそこまで持ってきてくれて、よかったなと思っています。完全に負け試合でした。大阪桐蔭さんを追う展開になったら負け試合です。(逆転できたのは)珍しかったですね。選抜大会の東福岡と大阪桐蔭の試合と同じパターン(※大阪桐蔭が最後に逆転勝利)になるかと思いました。なんて言うんですかね、多分、時間費やされて負けたと思うんですが、それがたまたまこっちに来ちゃったと思いますし、ワンミスでワントランになったかな、というところです

――最後、FWが頑張りました

(途中で出場したHO)木俣はお調子者で、ああいった場面で出るのは意外と好きなタイプでした。やっと出番が回ってきたと思っているじゃないですか。

負傷した堂園尚悟に代わりピッチに入った木俣蒼司郎(2年)

負傷した堂園尚悟に代わりピッチに入った木俣蒼司郎(2年)


――一度、相手ボールになりましたが、PR喜が取り返しました。

PR喜は前半相当疲れていましたけど、残りの5分だけ頑張っていましたね(笑)。ずっと休んでいました。今日はFW様々です。BKはひどかったですね。セットからのディフェンスも含めて酷かったですね。

――あさっては決勝戦です

一つ一つ越えてきて、やっとここに来たかなというところで、最後どうやってやるか。次の舞台に行けるというのは、選手がよく頑張ったということだと思いますし、まわりのサポートがあったから、来られたのだろうなと思いますよね。

もう、お腹いっぱいな感じがしますけど、大阪と3つ、もう帰ろうかなと思います(苦笑)。今後はもうないと思います。大阪桐蔭はサニックスチャンピオンですからね、連覇していますから日本で一番強いと言っても過言ではないです。

――負け試合かと思った試合でもきちんと勝てるのは伝統の重み?

先輩たちの歴史をやっぱり、ずっと背負っているんじゃないですか。

――グラバーキックやオフロードパスはあまりなかったですね。

後半やってもいいかなと思ったんですけど、多分、余裕はなかったと思います。前半の点差だと苦しいですよね。相手が浮ついていたのに、ショットも取れなかったし、大反省会です。

――あらためて大阪勢に3つ勝ちました。

大きいですよね。大阪勢と3つやって勝利することは並大抵ではない。花園で大阪勢に3つ勝つことは僕らの歴史にもなかった。常翔さん、楽に勝ったように見えるかもしれないですが、きつかったですよ。結構準備して臨みました。仰星さんもきつかったです。いっぱい、いっぱいですよね。くたくたなので、明日も練習しないかもしれない。食事して、リカバリーして、寝かせますけど、決勝戦は動けるか、動けないか、です。

桐蔭学園・HO堂園尚悟キャプテン

桐蔭学園・堂園尚悟キャプテン

桐蔭学園・堂園尚悟キャプテン


――ケガは

ちょっと肩がピリッとした。今日はリカバリーとして、明後日はもう100%出るって感じですね。みんなは疲れていますけど、僕は休めたので。

――試合を振り返って

前半で良い形になったんですけど、後半始まって最初のところでペナルティになってしまって、そこで相手に流れがいってしまって、3回目の得点のチャンスのところでやっぱり自分たちが取れなかったというところ明後日の試合には課題になってくる。やっぱり前半最後、後半の最初の10分と前半のところでどれだけ我慢して、自分たちの流れに持ってこられるかが大事になってくるんじゃないかなと思っています

――最後、仲間がトライを取ってくれた

自分は信じてやっていたので必ずやってくれると思っていたので、そこは信頼しているので大丈夫でした。

――最後逆転した時はどう思いましたか

本当に自分たちがやってきたことをしっかり出せたので、そこは良かったんじゃないかなと思います。近場でFWにこだわっていこうと思っていたのでそこはこだわれて良かったんじゃないかなと。

桐蔭学園 PR善瑛人

桐蔭学園PR善瑛人

桐蔭学園PR善瑛人


トライを取られて、そのまま負けてしまいそうになったが、ミーティングで堂薗のケガも想定していて、ミーティングで決めたことを全員がやり続けることができた。Bチームの意識だったり、Aチームの意識だったり、堂薗が途中までしっかり引っ張ってくれて、堂薗が抜けても17番の木俣がしっかりやってくれて、BKも前に出てくれて、FWも体当て続けて、最後に逆転できた。やっぱりこの想定っていうところと、全員がやり続けるというところが出て、今回の勝ちにつなげられたかなと思います。

――最後のトライを振り返って

全然、僕の力なんかじゃなくて、やっぱりあの後半から堂薗が怪我して、その重圧に耐えてくれた木俣もそうだし、みんなボールを相手に渡さずこの3年間やってきた積み重ねを出して、みんなが前に出てくれて、たまたま僕が最後取っただけです。僕はもっと前に出させてあげたかったしみんなが出てくれたから、最後に俺が取れただけです。

――一度、ボールを取られたがターンオーバーしたのも喜選手でした。

それもやっぱり。みんな諦めずに、タックル入ってくれたから、そこも僕が近くにいただけ。もうみんなが頑張ってくれたから、僕も全部おいしいとこもらっただけです。

――試合前、どういう想定だったんですか

やっぱり流れを持っていかれるというところもそうですし、ケガ人が出た後に、誰が入っても行けるかという確認、意志の確認、(スローガンの)「氣」を持つというところ全員がもてたから勝てました。

――ラストワンプレーの前に、チームではどんな話をしていた?

想定通りだって、決めたことをやるだけ、ミーティングで話したことをやるだけ、そしたら、絶対勝ちが見えてくるって、そこだけを話しました。

――ミーティングで話したことっていうところで、どういったところ話しましたか?

キッカーのプレッシャーかけるとか、何点差になったら、後半のどの時間帯にどういう点差がついたら蹴らずにボールを持ち続けるか。あとは、アタックのオプションの話、前半はシンプルに、シンプルに、後半ボールを動かそうという、そこで全員が何をやりたいかといのがコミュニケーションがあんまりなくてもっていうか、暗黙の了解としてみんな持ち続けているのかなと思います。

終盤何度もキャリーしてチームを前進させた善瑛人

終盤何度もキャリーしてチームを前進させた善瑛人

大阪桐蔭 綾部正史監督

綾部正史監督

綾部正史監督


上回りたかったですけどね。選手たちも3年生もこの1年間、手崎を中心にいろんなことにチャレンジしてくれて、ここまで来てくれて本当にありがたかったです。ここまできて、このゲームができる素敵な3年生だと思います。

吉川は出来過ぎなところもありますけど、ああいう選手なんで、15番にコンバートしたんですけど。花園は甘くないですね。

大阪桐蔭 WTBモレノ経廉ザンダー

大阪桐蔭WTBモレノ経廉ザンダー

大阪桐蔭WTBモレノ経廉ザンダー


――相手のボールをもぎ取ったプレーありました。

ああいうのは初めてできたプレーでした。常にあることを想定してディフェンスしていたのでああいうのができたと思います。

――最初のトライについて

FBの吉川くんが抜けて、サポートについてトライを取ろうと思って走りました。

――前半うまくいかない時間帯続きました。ハーフタイムでの確認は?

BKでボールを外に動かして相手を揺さぶろうという声掛けをしました。

――こういう試合を経験して今後プレーヤーとしてどう活かしていきたい?

今日は負けてしまったんですけど、これからこういう試合が増えていくと思うので、この経験をいかして僕が仲間にもっと指示詞ありして、最終的にはスコアが上回った上でノータイムの笛がなるような試合をしていきたい。

――最後の場面

桐蔭学園さんはミスの少ないチームなんで、ずっとディフェンスして体を張り続けて、フェイズを続けていけば絶対ミスをすると思ったので粘ってディフェンスしていこうと声をかけたりしました。

ノータイムの笛が鳴るまで、絶対終わりじゃないんで、そこは諦めず、出ている15人が体を張って前に出続けたら最終的に勝てるとおもったんで、何回も声を変え続けました。

――お母さんには?

日本一の景色を一緒に見たかったんですけど、この結果をしっかり受け止めて、次のステージでは一緒に日本一を見たいです。

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