粘るカナダを制しフランスが三連勝! | ラグビージャパン365

粘るカナダを制しフランスが三連勝!

2015/10/03

文●編集部


10月2日、イギリスの北西80kmに位置するミルトンキーズのスタジアムMKでは、ラグビーワールド2015イングランド・プールDのフランス対カナダの試合が行われた。フランスは、イタリアとルーマニアに連勝。一方、カナダは初戦のアイルランド戦で大敗するも第2戦のイタリアとは終盤まで僅差の試合で惜敗している。

フランスの猛攻に耐えたカナダが追撃

試合開始早々のフォファナのジャンピングトライ!

試合開始早々のフォファナのジャンピングトライ!

先制したのはフランス。4分、SOフレデリック・ミシャラクの突破からCTBウェスレー・フォファナがトライ。ミシャラクのコンバージョンも決まって7‐0。さらに14分、敵陣22m手前の相手ボールスクラムをプッシュし、ペナルティーを誘発させ、ミシャラクがPGを決め10‐0とリードを広げた。

MOMに選ばれたミシャラク。75キャップを誇るベテランだが、そのプレーは輝いていた!

MOMに選ばれたミシャラク。75キャップを誇るベテランだが、そのプレーは輝いていた!

この日はフランスの司令塔、ミシャラクのプレーが随所に冴え渡っていた。28分、敵陣10mからラインブレイクするとカナダ陣内奥のスペースへ絶妙なグラバーキック。このボールに反応した12番がインゴールでボールに手を掛けるがグラウディングできずトライにはいたらなかったが、このプレーをきっかけにフランスは、敵陣22m内側での攻防に持ち込み、迎えた29分、ゴール前ラックからモールを形成し2番がトライ。17‐0と大きくリードを広げた。

カナダ・ファンデルメルヴァのトライ

カナダ・ファンデルメルヴァのトライ

直後のキックオフからカナダの反撃。フィジカル勝負でもフランスと対等に渡りあい、FWで確実にゲインを切ると、セブンズ代表でもあるSOネーサン・ヒラヤマがキックを使って揺さぶりをかける。すると、31分、カナダのトライゲッターであるWTBファンデルメルヴァがトライ。さらに34分にはHOアーロン・カーペンターがトライを決め1トライ差にした。

しかし37分、フランスはブレイクダウンでカナダのペナルティを誘い22m内側のラインアウトモールから、HOスリマリがトライを決め24-12として前半を折り返した。

 

後半、5点差に迫ったカナダ。勝負どころでスコアしたフランスの底力

カナダSHフィル・マック

カナダSHフィル・マック

後半、カナダが2本のPGで6点差に追い上げる。フランスも58分にミシャラクのPGで再び27‐18とする。63分にもカナダのペナルティから22m内側のラインアウトモールを作りゴールにせまるがカナダが必死のディフェンスでトライを許さない。

フランスの巨大CTBバスタロー。カナダは3人がかり止めるのがやっとだった。

フランスの巨大CTBバスタロー。カナダは3人がかり止めるのがやっとだった。

67分、フランスは敵陣22m内側のラックからモールを作りプッシュ。カナダがコラプシングの反則を犯し、ゴール前5mでラインアウト。モールからラックとなり、最後はLOぺぺが密集の中でボールをゴールライン上にグラウディングしてトライ。さらに74分には、緊急招集され、この試合が代表初キャップとなったフランスWTBグロッソのトライで勝負あり。フランスが41−18でカナダを破り、3連勝。さらにボーナスポイントを加えた勝ち点5を獲得。4日に行われる、アイルランドとイタリアの試合でイタリアが敗れれば2位以上が確定し、準々決勝進出が決まる。

フランスを率いるFLデュソトワール。2011年の雪辱を果たすことはできるのか

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次戦は、ミレニアム・スタジアムでアイルランドとの試合に臨む。仮にアイルランドが4日のイタリア戦に勝利し全勝対決となった場合、勝利した方がプールD1位となる。プールD2位となった場合、準々決勝の対戦相手はプールC1位となる。プールCはニュージーランドが頭一つ抜けているので、対戦相手となる可能性は高い。

いずれにしても、今年のシックスネーションズを制覇したアイルランドとフランスの戦いは見逃せない戦いになることは必至だ。


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