誰もが勝利することを感じた。リコーブラックラムズ東京はホーム駒沢に、昨年覇者のクボタスピアーズ船橋東京ベイを迎えた。前半リードして折り返すと後半27分に逆転を許したものの、粘り強いディフェンスで追加点を許さず10-15で残り5分。敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込むと、ペナルティートライを奪い17-15と再逆転に成功した。
残り時間は1分、スピアーズはゲラード・ファンデンヒーファーが精度高いコンテストキックで再獲得を狙うもブラックラムズがボールをキープ。そのままキープし続ければ今シーズン2勝目となった。最後のボールキャリーはキャプテンであるHO武井日向。そこに対して圧力をかけたスピアーズはHOスカルク・エラスマスがジャッカルを決め万事休す。
ゲラードにPGを決められ試合終了。ブラックラムズに見えていた勝利は残り5秒で手元からすり抜けてしまった。この試合で10番を務めたアイザック・ルーカスは持ち前のランで攻撃の起点となり、2トライにもつながる働きを見せた。悔しすぎる展開の試合だったが、この試合を次にどう繋げられるか一時中断明けの神戸戦が注目される。そのアイザックに試合後話を訊いた。
「今日みたいなメンタリティーでもっとボールを動かして、さらに精度を磨いていけばもっといいパフォーマンスに繋げられると思う。神戸も長くトップチームだったのでやっぱりいいパフォーマンスが必要だと思っていますけど楽しみにしています」