3月1日、ジャパンラグビーリーグワンは第10節を迎えた。ここまで11位のリコーブラックラムズ東京は、10位の三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦。前節、首位のブレイブルーパス東京相手に44得点しながらも敗れたディフェンスで、今節はダイナボアーズを1トライに封じ込め22-7で快勝。3トライ差をつけてボーナスポイントも獲得。勝点16として9位に浮上した。
チームの司令塔を務めている中楠一期は、「(昨年よりも)チームにコミットできている」と試合後に話した。相手のこぼれ球をキャッチし自陣から独走してトライを決めたことについては「(慶大時代の恩師である)栗原徹さんに『良いSOは大事な瞬間にいる』と習いそれがいい習慣になっています」と明かした。
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中楠一期
またFLリアム・ギルは「ここ3週間で試合後半の部分が大分成熟してきた」とチームを評した。タンバイ・マットソンHC、TJペレナラゲームキャプテンの試合後コメントと共にお伝えする。
リコーブラックラムズ東京 タンバイ・マットソンHC
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タンバイ・マットソンHC
自分たちのパフォーマンスと先週から続くコンシステンシー(一貫性)という部分では誇りに思っています。この勝点5は私達のチームにとってすごく大きい、大切なものだと思います。自分たちのスタイルでのゲームをしきれないプレーもたくさんあって、それでも相手を止めることができたので良いパフォーマンスだったし、必要な結果だった。
ーーいいコンシステンシーが継続出来ている要因は?
大山が調子いいんで、パディがでたら、彼がコンシステンシーをもたらしてくれる。タイトヘッドがいいパフォーマンスをしていると自信もついてきます。三菱さんはベストPR2人が欠けているので、そこは自分たちにとってはチャンスだと思って、我々が攻めるべきところだったと思う。
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スクラムではブラックラムズが優位
東芝戦のパフォーマンスを今週も続けるということにフォーカスをしていました。いいパフォーマンスをした次の週って悪くなるという傾向があった。今日はほんとうに同じくらいのレベルでプレーすることができていたと思う。ラグビーはやっぱりフィジカルがベースにあると思う。先週は44点取ったとはいえ、ディフェンスが酷かった。個人のタックルスキルもそうですし、ディフェンスシステムも悪いところがあった。
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ネタニ・ヴァカヤリ
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セミシ・トゥポウ
リコーブラックラムズ東京 TJペレナラ
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TJペレナラ
僕もHCの意見にアグリーです。今までに比べるとアタックの精度は高くなかった。ディフェンスで相手を7点に抑えると勝ちやすい試合にできる。先週は44得点とって負けたので、まだまだやらなければならないことはあるし、毎週毎週いいコンシステンシーでプレーしたい。
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「もっと日本語を勉強して、レフェリーとカジュアルにコミュニケーションしたい」とTJ
リコーブラックラムズ東京 SO中楠一期
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中楠一期
――勝点5を得ることができました。試合を振り返って
タッチミスをして相手にチャンスを与えてしまったので個人的には悔やまれる試合でした。でもチームのアタックの部分は良くなっている部分があり、先週40点以上取って、今週は前半で22点を取ってボーナスポイントも取れた。(昨季より)チームにコミットできている。(試合後、ロッカーで盛り上がっていたが)コーチから勝ったらオフと言われていたが、負けたら2日間くらい練習あると言われていたので(笑)。
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――前節、負けたがブレイブルーパスに善戦したことが良い自信になっている?
(ブレイブルーパスという)チャンピオンチームに対して勝つチャンスがある試合だったし、得点力が自信になった。やれるというか、自分たちが強いと信じられている。チームとしてもゲインを切った後に、スコアしきれないところとか課題はあったが、そういうところをコーチと話してどうしたら改善できるかなど話して、自分もスイッチオンしてより脅威を増やすことができているかな。
――トライシーンを振り返って
あまり足が速くないので、つかまるかなと思ったが(苦笑)、意外といけたので、途中からは自分で決めにいきました。ルーズボールへのリアクションやラインアウトのオーバーボールに対して、常にスイッチオンできているのは大学時代に栗原徹さん(現・浦安コーチ)に習って自分の強みだと思っている。良いSOは大事な瞬間にいると習って、そこは常に意識して大学時代過ごしていたので、良い習慣になっている。
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前半36分自陣ゴール前で中楠一期が相手ボールのこぼれ球をキャッチしゴールへ
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――今日の試合はプレスキッカーではなかったが……
コーチからもやることが多いから、1回降りてもいいんじゃないと言われて、アグリーした。一つタスクが減ったので、自分のやることに集中しやすかった
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コンバージョンキックはFBメイン平が務めた。
――後半は得点を挙げられませんでしたが……
トライキャンセルもありましたし、ノータッチキックを蹴ってしまったシーンもあったので責任を感じています。でもディフェンスはすごく良かったと思います。チームとして良くなっているなと感じています。試合のスタートからエナジー、エフォートが70%くらいしか出せてない試合があり、そこ(スタートから全力でいくことは)は自分たちでコントロールできるでしょとチームで話をしたので、そういうところの意識が高くなっている。すごくポジティブだと思います。
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――次週はオフですが
先週、今週とミスが続いてしまっているが(キックは)強みだし、スキルには自信があるのでメンタルやスキルをどう正しく出すかにもうちょっとフォーカスして、いったん区切りをつけて、次のブロックからもう1回示していきたい。
――SHペレナラからいろいろ要求されているの?
2人で(ゲームを)作っていっています。ハーフであれだけオプションになれる選手はなかなかいないですし、幅は広がりますし、すごくリスペクトしています。
――マットソンヘッドコーチからは何か言われている?
自分の良さやこういうところが良い、またこういうところが成長できると伝えてもらってコミュニケーションが取れている。しっかり向き合ってくれますし、すごく人としても尊敬しています。
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――昨秋、日本代表を経験したことがプラスになっている?
自分が強みだと思っていたスキルをもっと上を目指さないといけないと感じられたし、日常生活もどう過ごすかも考えている。すごくプラスになっている。エディーさんには前のByeWeekの時に(会って)僕がしっかりラインに仕掛けているときは、チームとしては脅威になっているから、ラインの近くでプレーすることを意識してやっていけばいいと思うと言われました。
――SO/CTB李(神戸)、SO髙本(東京SG)、SO吉村(GR東葛)といった同期のSOのライバルは意識する?
高校からみんな知っているので刺激になっていますし、負けたくないという気持ちがあります。みんな良い選手なのでリスペクトしながらやっています。
リコーブラックラムズ東京 FLリアム・ギル
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リアム・ギル
今日のミッションはいいスタートをきるというところだったので、それはできたかと思います。ハーフタイムで再びエナジーをもってリスタートするというところもよかった。スコアはなかなか取れなかったけど、ゲームコントロールとディフェンスのところはできた。ここ3週間で後半の部分が大分成熟したところはとても嬉しいです。
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シーズンの前半は結構タフな結果が続いてしまったんですけど、毎週かならずテーマを持っていて、自分たちのアティチュードだったり、エフォートというところはチェックしています。そういった話を続けながら成長してきている、前進しているのかなと思います。
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(先週の東芝戦は)チームにとってポジティブに働いていると思うよ。先週試合に負けてすごく悔しかった。自分たちも野望というか、ビッグな結果を出したいというのがもちろんあるので、自信にもなっていると思うし、今日みたいに試合に勝つことに繋がっていると思う。
(勝利はチームにエナジーを与える?)そうだね。やっぱり勝つことがすべてだから。成長するということもありますが、結局は勝たないとね。
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ファカタヴァ・アマトのトライ(この試合のPOM)
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