トヨタヴェルブリッツ・新リーグ初代王者を目指す! | ラグビージャパン365

トヨタヴェルブリッツ・新リーグ初代王者を目指す!

2021/12/25

文●編集部


22日、リーグワン、トヨタヴェルブリッツ(旧:トヨタ自動車ヴェルブリッツ)が新リーグ開幕を前に、新キャプテンのSH茂野海人とNO8姫野和樹と新規加入した、オールブラックス・LOパトリック・トゥイプロトゥと南アフリカ代表・ピーターステフ・デュトイ、そして指揮をとる、サイモン・クロンヘッドコーチが会見を行った。昨年、トップリーグでは3位に終わったチームは、今季初代王者をかけ、プレシーズンからどんな準備をつづけているのか。また、新規加入した2人が日本でラグビーをプレーすることを選択した理由とは。余すところなくお届けする。

――今季のチーム作りや新リーグの展望

サイモン・クロンHC

非常に良い形でプレシーズンを過ごすことができています。チームとして一体感をもって活動ができています。また、新しい選手も入ってきて、非常に楽しみにしています。シーズンを迎えるにあたり、これまで築き上げてきたコンビネーションの組み合わせを見るのも非常に楽しみですし、また選手層(の厚さ)といったところも作ってきたので、強みとしてやっていきたい。

本日ここに出席している選手たち全員とチームのスタッフ全員含めて1番になるという目標以外のことを考えている者はいません。そういったメンタルでシーズンを迎えたい。チャンピオンになるためにはプロセスが必要であると充分承知しています。フィールドに出るたびにそれぞれの役割を遂行し、また同時に楽しむといったところを大切にして挑みたい。

非常に全員興奮してシーズンを楽しみにしています。一緒にプレーが出来る子と共に時間を過ごせることと言った所を楽しみにしながら、本当にシーズンが待ち遠しい限りです。


LOパトリック・トゥイプロトゥ


こんにちは。まず初めに日本にこうやって迎えてくださったトヨタベルリッツ、日本の皆様に非常に感謝しています。家族をおいてニュージーランドから日本まで1人で参ってきましたが、非常にクラブ、トヨタヴェルブリッツに関しては良い事ばかり聞いておりましたので、楽しみにしてました。これまで歩んできた歴史にもちろん敬意を払っていますし、全力で努めていきたいと思っています。

数週間チームのプレーヤー、メンバーとともに励んできましたが、毎日非常に楽しく取り組んでますし、またみんなのことを知ることも毎日楽しんでいます。日本、そしてトヨタでプレイできることを感謝するとともにリーグワン初戦を楽しみにしてます。


FLピーターステフ・デュトイ


このような機会をいただけたことを非常に感謝してます。こういった経験は今後も人生において大きな財産になると思っています。2019年のラグビーワールドカップ以来、日本に戻ってプレイできるチャンスをいただけたことを非常にありがたく思っています。ワールドカップから引き続きパフォーマンスを上げて、トヨタの成功に微力ながらも足すことができればいいなと思っています。 トヨタは自動車の会社として、大きな成功を収めていることはよく知っています。ラグビーチームとしての歴史あるそういったところに自分が携われることを非常に光栄に思っています。

SH茂野海人共同キャプテン


今シーズンもトヨタでキャプテンをさせていただいて大変光栄に思います。例年すごくベスト4が続いているので、今シーズンは、その壁を越えて初代王者を目指して行きたいと思います。


NO8姫野和樹共同キャプテン


1年ぶりに帰ってきたんですけど、またこうやってキャプテンに任命されて光栄です。 初代王者、そういうところを狙って日々活動していますが、キャプテンとしては今に集中させる、常に足元を見るっていうところでリーダーシップに重きを置いてやっていきたい。そして、一年ぶりに日本でラグビーをできるということを感謝を持ちながら最高のパフォーマンスをグランドで出したい。


「常に全力で、走る、体を張る、泥臭くやるっていうところをフォーカス」姫野和樹

――「足元も見る」とは具体的に


姫野 リーグワン初代チャンピオンというところを、僕らは目指してるんですけど、見えない先の未来の事にフォーカスするのではなくて 常に1試合1試合、1秒1秒、毎回の練習にフォーカスすることが重要です。そこに対して自分がやっぱドライブして行くって。チームもそこに対してフォーカスする。そうすれば1個積み上げていくもの。それが最終的に優勝というのにつながっていくというふうに考えているので、本当に一日の練習、一日の過ごし方、 今日一日の1秒ということを大切にしてやっていきたいなと思います。


――チームに対する具体的な心がけ


姫野 それは、常に全力でやるということ。自分自身が常に全力で、走る、体張る、泥臭くやるっていうところをフォーカスしてやってますね。



――ベスト4の壁を越えられなかったことをどう分析しているか教えてください。


サイモンHC 昨年のシーズンに関しましては、やはり3位という結果で、非常に残念なところがありました。特に準決勝におけるパナソニック戦においては、59分までは我々がリードをしていた。そういった現実がありましたが、結果としては勝つことができませんでした。その点については、先ほど姫野からも申し上げましたとおり、今に集中する、自分の足元に集中する。そういったところが課題だという風に思っています。 パナソニック戦において、残り20分の所で、プレイが変わってしまった、自分達にプレッシャーをかけてしまった点があったと思います。チームとしてはゲームマネージメントをうまくする必要がありますし、今に集中することで、(パフォーマンスが)不安定な時間帯がないようにすることで、かなりファイナルに進めるチャンスが生まれてくる。

プレシーズン中には、こういったところももちろん、毎年取り組んできましたが、今季においては特にリーダーシップ、またプレーにおいて、新たなチームを率いてくれる、そういったプレイヤーを追加いたしました。また、スタートメンバー以外においても選手の層を厚くするといったところは課題としてプレシーズン取り組んできましたので、今季においてはその部分も是非見てほしいです。



姫野 ヘッドコーチのおっしゃるとおりなんですが、去年、僕はいなかったですけど、今シーズンはリーダーとして話していることですが、主体性ということはすごくフォーカスして話しました。

やっぱり最後の50分にグラウンドの中で、自分たちで問題を解決したりとか、試合の状況というのは変わる事が多く発生するので、ヘッドコーチがグラウンドにいるわけではないので、リーダーを中心に(問題を)直していくために、主体性を持って、練習からどんどんやっていかなきゃいけないっていうのはすごく話しています。

2019年シーズン以来のキャプテンを務める

2019年シーズン以来のキャプテンを務める

素晴らしいコーチはいる中で、凄い選手だとしても、コーチから提示されたものをやるような形になってしまうのではなくて、しっかり自分たちで考えて行動して、もっとこうしたらいいんじゃないかとか話していけるだろうし、そういった主体性の部分をもっと伸ばしていこうというふうに、リーダーの中では話してます。

そのへんところがまあ残り20分、勝ち切るかどうかってところに、更にベスト4以上の壁を越えられるかどうかとかかかってくると思っています。


茂野 二人が言った通りで、さらに詳細なところであったり、80分間しっかりそのひとりひとりが役割を理解して一緒に集中してプレーしていくことが確実に勝利につながると思います。 もう2人がほぼ細かいところを言ってくれたので僕からは以上です。


――それぞれの選手に、ご自身のこんなプレーを見て欲しい。ファンが注目してほしい


トゥイプロトゥ やはりボールキャリーです。そこを強みとしてチームへのラックスピード、そういうところから得点に繋げられるシーンを見せたい。また、自分の強みとしてはもう1つはラインアウト。、プランニングや、チームによっての戦術を考えることを非常に強みにしています!

デュトイ やっぱりランニングラグビー。そういったところを見てほしいです。体力の勝負にもちろんなりますが、足を止めずファイトし続ける、戦い続ける。ディフェンスが息もできないような、プレッシャーを感じられるようなプレーを見せたい!

姫野とともに共同キャプテンを務める茂野海人

姫野とともに共同キャプテンを務める茂野海人

姫野 分かりやすく、やっぱりジャッカルは自分の強みでもありますし、チームを助けるためになると思うので、そこを見ていただきたいです。またワールドカップ以降、なかなかフルで観客が入ることもなかったりして、シーズンが途中で終わってしまったりと、なかなかこう生で見たくても見れなかったと思います。今年はそういった、コロナも落ち着いてますし、観客動員も多くなると思うので、是非会場にも運んでいただいて、ラグビーというのを知っていただけたらなと思っています。


茂野 アタック、ディフェンスともに強気に良いプレーしてチームをしっかりリードしていきたい。ボールを持った時にしっかり脅威になってスペースを生み出してで味方のサポートができるようにやってきたい。


「スピードやコンタクト、接点に関しては、日本のラグビーはニュージーランドと非常に似たレベル」トゥイプロトゥ

――今年はお二人のプレーを楽しみにしているファンの方、ワクワクしている人がたくさんいると思います。改めてこの日本でのプレーを望んだ理由、昨年はサントリーで、ボーデン・バレットがプレーしましたが、世界のトッププレイヤーから見て、今、日本のラグビーががどう言う風に見えていますか。


トゥイプロトゥ 私はボーデンほど有名ではありませんが(笑)、スーパーラグビーで8、9シーズンを過ごしてから日本に来るのは新しいチャレンジ。コーチングスタッフや、プレーヤーもタレントが揃っているので、楽しみです。

ラグビー自体は、それほどは ニュージーランドのスーパーラグビーと、大きく変わらないのかなと思っています。もちろんサイズなどは違うかもしれないが、スピードやコンタクト、接点などに関しては、ニュージーランドと非常に似たレベルだし、昨年もトップリーグの試合を見ていて、ここでプレーができるんだと思うと楽しみだった。あえて言うのであれば、日本のラグビーやはりランニングの要素が多いと思うので、そこをまた、新たなチャレンジとして楽しみにしています。

「日本のラグビーはスキルの髙いラグビー。フィットネスを上げたり、ランニングラグビーを経験できるのは自分のキャリアの大きな糧になる」デュトイ

デュトイ 自分としてはこのグリーンのジャージを身につけて、日本のファンの皆様にお会いできるのを楽しみにしています。母国の南アフリカではトヨタは非常に著名な会社でもあり、そうした会社のチームの一員としてプレーできることを非常に光栄に思っています。

ワールドカップの時は日本という新しい文化に家族と共に触れて楽しんだので、このようなチャンスをいただいて、すぐに「行きます!」と答えました。残念ながらコロナ禍なので2019年のように友人や家族が簡単に行き来することができなくて残念ですが、シーズンを非常に楽しみにしています。

日本のラグビーは非常にスピードがあり、スキルの高いラグビーであると思っていて、今後もそういったところが伸びてくるのではないかと思っています。自分は今29歳なんですが、南アフリカはどちらかというと、スピードがあまりなく、フィジカル面での戦いが多いと思っているので、日本でフィットネスをあげたり、ランニングラグビー、そういったところを経験できるのは非常に、自分のキャリアの大きな糧になると思っているし、コーチングスタッフからも非常に学ぶ点が多く、楽しみにしています。

――去年は接戦をものにする勝負強さと上位チームとは結構差が開くようなゲームがありました。そうした差を埋めるためにチームとしてプレシーズンの意識されてきたこと、特にプレー面で強化した部分は。


サイモンHC おっしゃる通りです。本当に自分たちのプレイヤーにおいては85分目でも勝つ、そういったところをやはり非常に昨シーズンは見られましたし、この点に関しては本当にアプローチとしてもポジティブなものであると思っています。全員で今に集中しきり、最後まで諦めない。そういったところで、各プレイヤーからも先ほど述べたとおりに全員で最後までやりきる、そういったメンタルがあります。

83分目においても各自の仕事をこなし、必ず役割をやりきる。そういったところが非常に大切です。ピーターからも先ほどこのコメントしたとおり、相手チームにプレッシャーをかけ続ける。そういったところが非常に大切です。

昨シーズン、84分に逆転してクボタに勝利した

昨シーズン、84分に逆転してクボタに勝利した

昨シーズンにおいては2試合負けたのみです。1つは試合終了の笛が鳴った後、もう1つは準決勝で、やはりそういったそこで負けてしまった。その経験もプレイヤーの成長につながると思っていますし、毎週、毎週そこの点においては全員が伸びていると実感していますので、今シーズンにおいては、この成長を糧に伸びることができればいいなという風に思っています。

昨シーズンにおいては、逆にプレッシャーを自分たちにかけてしまう。そういった点がいくつか見られたかと思うので、ラン、キャッチ、パスまたキッキングゲームにおいて相手にプレッシャーをかけ続ける、そういった試合を展開していきたいと思います。


――姫野選手は去年の海外での経験から成長できた部分があれば教えてください。


姫野 先ほども言いましたけど、主体性というのがすごく学んだ部分。 スーパーラグビーでやっぱりアーロン・スミスだったりとか、アッシュ・ディクソンだったりとか、本当に選手が主体となって、チームを作っていくという意志がすごく感じられた。今リーダーたちにそういった主体性について話しています。

プレーの面でもすごいレベルの高いリーグで10何試合やってきたので、自分にも余裕が生まれましたし、成長を感じてます。メンタリティのところはすごい成長を感じたかなと思っています。自分が窮屈な環境というか、自分が居心地の悪い環境を選んで行ったんですけど、その中で毎週、毎週、高いレベルでプレーするというのは、自分の中ではやっぱりメンタル的にコントロールしながら戦い続けることができたという自信にも繋がったので、そこはいい学び、成長したと思う。

――新しいリーグということで何が変わるか。


茂野 試合数が前のシーズンより少し長くなっているので、体のケアだったり、メンタルですけど、一緒に集中しながら自分たちにフォーカスを置いてやっていくことが大事になってくるかなと思います。

ホスト&ビジターに関して、やっぱりホームで試合するっていうのは、観客からの応援で、僕たちもすごく力をもらえることがありますし、それはありがたいなと思います。アウェイに関してはしっかりメンタルを作って、相手に挑むという気持ちをつくってやらないといけないのかなと思います。


姫野 やっぱり試合数が多い分、(選手)層の厚さが大事になってくると思う。うちはすごくいい選手がたくさんいるので、そういった意味ではチーム力が試される。 また、ホームの試合がたくさん増えるので、地元愛知で試合が出来るっていうのは自分は嬉しい。

――実際に日本に来て練習している中で、それぞれ以前のチームでやってたこととの違いって、何か感じるものがありますか?


デュトイ 南アフリカのラグビーといった点ではスピードがそれほど高くなく、セットピースメインで行うラグビーが多いと思っています。ただ、ラインアウトからモールであったり、またはスクラムといったところからペナルティーを狙ってその後にコーナーキックを行い、そこからポイントに繋げる。そういったところが南アフリカにおけるラグビーのスタイルだと思っていますが、反して日本においてはアドバンテージ、そういったところからスコアにつなげていくそういった流れが多いので、そういった意味ではランニングラグビーかなと。

もちろん、南アフリカのラグビーはキックゲームが多いので、そういった意味ではキックチェイスも入ってきますし、ランニングする量に関しては同じかと思いますが、方法という面で少し違ってくるのかなと思っています。キックチェイスにおいてはキャッチすることであったり、毎回必ずキャッチできるとは限りませんので、その後で相手がステップを切ってくるが、そういったところもちろん加味しながら動かないといけないのですが、日本においてやはりそこの点でやはりランするところが多いと思いますし、そういった面でランニングのスキルの部分がが違ってくるかなと。


トゥイプロトゥ ニュージーランドのラグビーとほぼ同じだなという感触です。ラグビーが状況判断がの積み重ねであると思っています。ここ1,5週間ほどトレーニングを重ねていても、トレーニングの内容は非常に似ていますし、どこのエリアにおいてもキャッチだったり、パス、そういったところのスキルに関しては全く同じものを求められていますし、遂行しなくてはいけません。初戦を控えて、そこでしっかりとプレーをした後で、もう少し違いといったものもわかってくるのかなと思っています。


――姫野さんは2人を実際にみてどんな印象ですか?


姫野 そうですね。 「この野郎」っすね。 ブルーズに決勝で負けていますし、ワールドカップで南アフリカに負けてますからね…仲良くできるか不安です。嘘です(笑)。

本当に凄くあの真面目でハードワーカーのイメージというか、もう本当に練習で100パーセント出します。 トゥイプロトゥもそうです。いいリーダーです。 一緒にやりながら、彼らの強みとかも、いろいろ勉強するところが多いだろうなって言う風に思ったので、すごく今から楽しみでワクワクしてます。


未だ入国できていないFBルルー

未だ入国できていないFBルルー

――現状、ルルー選手の入国が遅れている状態ですけれども、それについてこうチームとしてどのような準備をしているか。


サイモンHC チームとしては、トップチームになるには、変化であったり、予測できない事態に対応できることが非常に大切だと思っています。

自分たちがコントロールできることにのみ集中する、自分たちでは国境であったりだとか、いつ外国人が入ってこれるのが、そういったところはコントロールできませんので、コントロールできる事に目を向けて参りたいと思っています。

ルルーがいつ日本に戻ってこられるのかというのは、ちょっと予測がつかない。ですが、別のプレイヤーにチャンスが生まれるとということもありますし、(いない場合に対して)十分対応できるプレイヤーが揃っています。

例えば、ウィリアムズ・トゥポウであったりだとか、セブンズから戻ってきた小沢、彼らにも大きなチャンスが生まれてくると思います。昨日もウィリーを話したばかりですが、本人も早く戻ってきたいと言っていました。


――姫野、茂野選手は終わった後、もう一度日本代表の活動が控えていると思いますが、そこに向けて好シーズンとしての個人目標。


茂野 そうですね。まずはチームでしっかりやっていきたい。まずはヴェルブリッツで初代王者になるっていうところを目指していきたい。試合を1つ1つ集中して一瞬一瞬に集中して自分にフォーカスをおいていれば、自然と良いプレーがが出てくると思いますし、それが結果的に代表につながっていくと思うので、僕は、毎試合、毎回の練習、そこにフォーカスをおいていきたい。


姫野 僕も同じく本当に100%フォーカスすることを意識しつつ、自分のスキルアップというところを目指していきたい。 今シーズンはもっとスキルでやったりとか、スピードってところを意識して伸ばすことを目標にやっていきたいと思っています。


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