23日、ジャパンラグビーリーグワンは第9節を迎えた。4連敗中のトヨタヴェルブリッツは敵地でコベルコ神戸スティーラーズと対戦。2勝目をかけて戦った。試合前のウォームアップで、FLアイザイア・マプスアが負傷。リザーブだった、フェツアニ ラウタイミが先発。h恩試合前に行われたみらいマッチにも出場した小池隆成が急遽リザーブに入った。
さらにチームの司令塔・SO松田力也が前半18分で負傷。自力では立ち上がることができず担架で運ばれるアクシデントが連発した。さらにスティーラーズにコリジョンの部分で圧倒され、次々にゲインを許し、前半だけで6トライを奪われ主導権を握られてしまう。
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奥井章仁
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マイケル・フーパー
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彦坂圭克ゲームキャプテン
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急遽先発にまわったラウタイミ
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スペースを突く松田力也のランだったが、この後負傷
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松田力也は自力立ち上げることが出来ず負傷交代
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ボールキープ出来ず天を仰ぐ奥井章仁
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前半はニコラスマクカランのトライ1本のみだった
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マイケル・フーパー
後半の入りでSH梁 正秋のトライで巻き返しを図るも、その後も3つのトライを許し勝敗を決められてしまう。この試合で3年ぶりに15人制復帰を果たしたマイケル・フーパーも後半19分にイエローカードが出され14人の時間帯となり苦しい状況は続いた。
結局ヴェルブリッツは今季最多の63失点でゲームを終えた。勝点は11で11位。プレーオフ進出圏内とは勝点10ほどの差がついてしまい、かなり厳しい状況となった。試合後、スティーブ・ハンセンHCは、「最も大事なことはチームとしてコネクトし続けて自分たちの信念を持つこと」と話した。
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「みらいマッチ」に出場した青木恵斗
けが人の状況にもよるが、本試合前に行われた「みらいマッチ」では、アーリーエントリーのFL/LO青木恵斗(帝京大学)も出場し、パワフルなプレーを見せ、スティーラーズに勝利。次節浦安戦で、青木のリーグワンデビューも注目される。
トヨタヴェルブリッツ スティーブ・ハンセンHC
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スティーブ・ハンセンHC
本日の試合結果については非常に残念な心境です、今日のボールコントロールについては我々のスタンダードは十分ではなかった。前半見られたようにああいった形でターンオーバーされてしまうと、そこを起点に神戸さんに攻撃されて失点してしまうという展開になってしまいました。我々としては素早くこの学びを改善につなげていかなければならない。
また、マプスアの怪我、そしてチームの司令塔の怪我もありましたし、レフェリングについて、その判断が正しいか否かに関係なく、早くアジャストしていく必要があると思いました。チーム全員は必死に戦っていますが、結果がでず非常にタフなシーズンとなっています。細かな改善を続けて次の浦安D-rocks戦に向けて準備をしていきたい。
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松田力也
――松田選手の怪我の状況は?
怪我の詳細に関してはまだチームでも把握できておりません。股関節の脱臼といったような可能性がありますが、詳細については分かり次第お伝えいたします。予想としては非常に深刻な怪我であると思われます。
――フーパー選手のパフォーマンスについて
最後に15人制の試合に出場したのは2023年の11月ということで、多少ぎごちない点もありましたが、今日のパフォーマンスについては非常に良かったと言えます。とはいえ彼自身は今日イエローカードをもらってしまったのは非常に不運なことです。レフェリングの一貫性は保ってほしかったし、彼がイエローカードに該当するのであれば、他の部分でも(イエローカードを)出してもいい場面があったのではないかと思う。
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マイケル・フーパー
彼自身はチームに対して残念な気持ちになっているかもしれませんが、私としては彼が間違ったことをしたというふうには思っていません。彼の今日のパフォーマンスには非常に満足しています。先週の「みらいチーム」での試合に50分出場しただけで、今日は、アイザイア・マプスアの怪我もあり、当初予定していた40分~50分の出場予定でしたので、彼にとっては非常に大きな試練だったと思いますが、ラグビーではそういうこともあります。
――中々勝利出来ない状況について
最も大事なこととしてはチームとしてコネクトし、ハードワークし続けで自分たちの信念を持つことだと考えています。私としては選手たちに練習での努力をこれ以上多く求めることはできないと考えています。その上で結果に結びついていないのは、非常にタフな状況ではありますが、スポーツとはそういうもの。そういったタフさを乗り越えていく、そういったことが必要であると思います。
現状チームに関しては非常にコネクトしていますし、一つになっています。「みらいマッチ」に関しては今シーズン無敗となっています。また怪我人が続いていますが、信念をもちつづければ必ずトヨタの番がくる、そう信じています。
こういった中でこそ、人の本質が垣間見れると思いますし、チームとして超えることができれば今後の強みになると考えています。
トヨタヴェルブリッツ 彦坂圭克ゲームキャプテン
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彦坂圭克ゲームキャプテン
(HCと)同じになるんですけど、ゲームを通じてブレイクダウンをうまくコントロールできなかった。まだ試合は続いていくので、浦安戦までに修正してもう一度トヨタのラグビーができるようにしたい。ブレイクダウンがうまくいったときは、いいプレーも出来ていた。
――ブレイクダウンがうまくいかなかった要因は?
試合を振り返ってみないとわからないですけど、自分たちの寄りがもう少し疾うできていれば相手に絡まれることもなかったかなと。自分たちに矢印を向けて修正していければと思っています。