マイケル・フーパーが2年ぶりに15人制のピッチへ、ヴェルブリッツは負傷者続出で5連敗。苦境のチームに必要なこととは | ラグビージャパン365

マイケル・フーパーが2年ぶりに15人制のピッチへ、ヴェルブリッツは負傷者続出で5連敗。苦境のチームに必要なこととは

2025/02/22

文●編集部


22日、ここまで1勝と調子の上がらないトヨタヴェルブリッツは、2勝目をかけてコベルコ神戸スティーラーズに挑んだ。試合前のウォームアップでFLアイザイア・マプスアが負傷で急遽、フェツアニ ラウタイミが先発に。さらに前半18分に司令塔・松田力也が負傷交代を余儀なくされ、チームはペースを取り戻すことができず前半だけで6トライを奪われ前半を終えて7-42とワンサイドの展開に。

結局、後半も取り戻すことができず試合は21-63で5連敗を喫した。順位も11位とプレーオフ圏内から大きく離れた。なによりも試合内容がこれまでになく冴えなかった。

この試合で2年ぶりに15人制復帰を果たした元オーストラリア代表マイケル・フーパーはマプスアの負傷もあり途中10分間の退場を挟み70分出場した。低迷するチームに対して、マイケルが大事なこととして提言したこととは。

トヨタヴェルブリッツ FLマイケル・フーパー

マイケル・フーパー

マイケル・フーパー


15人制最後の試合は2023年のバーバリアンズで出場したウェールズとの試合でした。代表の試合はワラビーズで2023年に行われた南アフリカとの試合になります。今日は、少しぎこちない面もあったと思います。

本当に神戸がブレイクダウン周辺で機能的に動いていたので、我々のボールにプレッシャーをかけられる展開となってしまった。多少タイミングが合わない場面もあったので、そこは今後改善していけると考えています。


後は怪我なく試合を終えたというところに安心しています。前回プレーしてからかなり長い時間が経っているということは事実なので、しっかりと試合を戦い切れたんですが、チームに少しでも貢献できたらと思っています。

またこの激しい接点の攻防に戻ってくることができて良かったです。体の大きな選手に対してタックルするというのは、長い間やっていないとやっぱり多少恐怖心もありますので。個人的には大きな自信を取り戻せたそういう試合だったと思います。

このレベルで試合ができたんですが、フィットネスのレベルに関してはまだ十分ではないかと思うので、(シンビンで10分退場していたので)70分プレーしたことでいい感触は掴めました。

(スティーブ・ハンセンやイアン・フォスター、アーロン・スミスなど)彼らとは長い間対戦していて、彼らの人間性のところを深く知るきっかけがあまりありませんでした。同じチームの中で友人としての関係を作っていくことを非常に嬉しく思いますし、ここに来る大きな要因の一つになりました。また彼らから学ぶことができる機会があることを非常に幸運ですし、すごく充実した経験となっています。

今日に関してはブレイクダウンがあまり機能していませんでした。トヨタとしては試合のスタートでいいアタックの出だしをきることは出来ていたんですけども、その中で神戸がターンオーバーを生み出し、トライに繋がったというふうに思います。トランジションにむけた準備もチームではしていたんですけども、試合の中で修正をすることができなかった。

過去数週間の中で序盤でリードを許してしまう場面が多くなっていますが、14点、21点と点差が広がってしまうと、より多くのプレーを強いられるような状況に追い込まれてしまいますし、前半は風下でプレーしていたので非常に難しい展開でした。


――試合後、アーロンからパフォーマンスについて何かレビューは?


まだその話はないね。おそらくバスの中でそういった会話が生まれると思います。彼なりの意見があったら、バスの中できっと私に伝えてくるのではないかなと思います。


――勝てない状況で大事なことは


こういった状況の中ではシンプルでいるということが非常に重要だと思います。基本的なことをいい形でやることができれば、相手にプレッシャーをかけて、そして相手のミスを誘引する、そういったことができると思います。

今起こっているミスは、すべての事を修正しようとしていることだと思う。よりシンプルにして、自分たちがうまくできていることを認識しながら、ハイレベルでやり続けていく必要があるのです。

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