開幕から調子が上がらず11位と低迷しているトヨタヴェルブリッツ。3月1日、福島・Jヴィレッジスタジアムで12位の浦安D-ROCKSと対戦する。ベンチにアーリーエントリーで、大学選手権で優勝した帝京大学から入団したFL青木惠斗、SO/FB小村真也(ともに帝京大学4年)の2人を起用した。

22日に行われたミライマッチに出場した青木恵斗
2日前、スティーブ・ハンセンHC(ヘッドコーチ)がオンラインで取材に応じて「2人の起用は想定よりも早いが、(他の選手の)ケガが理由だが彼らにとってはチャンスで、2人は完成品ではないが伸びシロがある。青木は体が大きくて強く、ボールキャリー、ディフェンスと彼のパフォーマンスが楽しみ」と期待を寄せた。ハンセンHCの後、出場すれば初キャップとなるFL青木もメディアの取材に応じた。

――メンバー入りが発表された時の感想は?
ベンチ入りを言われたときは、まず嬉しかったことが第一で、本当にバックローの選手の層が厚い中、チャンスをもらえることは大きなことだと思うので、チャンスをつかみたいと思った。普通に見ればチャンスをもらえたことはすごく早い方だと思うけど、嬉しいです!
――試合2日前、今の心境は?
練習の後、すごく緊張しますし、早く試合が始まってほしいと思っています。どちらからというと試合が始まると緊張しないので、それがきかなかったらどうしようかな(笑)。

――トヨタヴェルブリッツに合流しての手応えは?
(ヴェルブリッツに)合流して3週間くらい経ちます。レベルの高い中、毎日練習して、大学では自分のフィジカルという強みがあって優位に立てたが、レベルも上がってミライマッチ(練習試合)を2試合した。大学ほど圧倒できないですが、それなりに自分のフィジカル通用すると思うので、そこをもっと磨きをかけて、明後日試合があるので、自分の強みを発揮してチャンスをつかめるように頑張りたい。
――具体的な手応え、自信は?
そこまで感じていないですし、まだ慣れている段階ですし、外国人選手はすごく強いので、自分が負けてしまうところがあるので、もっと考えてやっていきたい。

ゴール前の攻防、リーグワンレベルでも青木を止めるのは苦労していた
――ミライマッチではどんな手応えを感じた?
ボールキャリーのところは自分自身の良いところが何度かあって、そこは通用したかなと思う。ただ1ヶ月、ラグビーをやっていなかったことがあって、タックルの感覚はいまいちで、そこが課題かなと思います。

高いインテンシティーの中、自分の精度を出すのがリーグワンでは大事だと思う。一つ一つの動きや、80分間、良いパフォーマンスが出せればスタートで出られるようになると思うので頑張りたい。
――準備はできた?
僕自身、ミライマッチ1戦やったとき、あと1試合やったらラグビーできると思ったのでちょうど良いというところです。
――先輩選手の誰かから教えてもらっている?

青木にとって奥井章仁は帝京大の先輩
(奥井)章仁くんからタックルを教えてもらって、今まで自分の感覚でやっていたが、間合いの取り方や足の踏み込み方を一つずつ教えてもらっているので、タックルの質は少しずつよくなっているかなと思います。
――帝京出身者が17人。先輩がたくさんいます。良い刺激を受けている?
本当に帝京大の先輩に限らず、トヨタの先輩方は良い人ばかりで、わからないばかりですが、わからないところを聞いたら何でも教えてくれる。練習もあきとくんが最後までつきあってくれる。姫野(和樹)さんからは明後日の試合に対して思い切ってやれよと言われた。みんなが、僕が思い切ってラグビーをしてくれるようにしてくれる。トヨタに来てから、いつも練習の後、章仁くんと2人でタックル練習をしています。いろんな先輩たちが、自主練していて、大学と違うので、何かを絶対やらないとメンバーに絡めないと思う。
――HO佐藤健次(埼玉WK)ら同期が何人かが、すでにアーリーエントリーで試合に出ていますが……。
特に見ていないですね。そこに関してはあまりなんとも思っていない。メンバー発表を見ているんだなと思うくらいです。
――ずっと帝京大で先頭に立ってきたが、トヨタに来たら一番若い立場です。どんな違いがある?
帝京大のときはキャプテンだし、引っ張らないといけないところがあったが、トヨタに来て、全部が完璧にわかっている状態ではないが、そこは先輩たちが引っ張ってくれるのでついていっている。(自分は)絶対にリーダータイプではないと思っていますね。昨季1年、リーダーわからない中で入って、リーダーとして成長できたが、根本的な性格でいったらリーダータイプではないと思う。

――ファンに向けてメッセージを
今、こうしてチャンスもらえたので、自分の強みをしっかり出せるように準備して、リザーブからですが出場したらチームに勢いをもたらしたい。応援よろしくお願いします。