自分たちの完璧に近づけるように―ワイルドナイツ・HO堀江翔太「選手とコーチ全員で一個のものを作り上げていっている」 | ラグビージャパン365

自分たちの完璧に近づけるように―ワイルドナイツ・HO堀江翔太「選手とコーチ全員で一個のものを作り上げていっている」

2022/05/27

文●編集部


14連勝でファイナル進出を果たした埼玉ワイルドナイツ。初代王者まであと1勝とした。25日、HO堀江翔太がオンライン会見に応じた。今年のチームについて「クロスゲームになった時、以前なら負けてたんじゃないかなっていう試合でも、何度も勝ちきれているところは評価してもいいかな」と話した。

――決勝戦の抱負


今シーズン、最初の2試合はコロナでつまずいたんですけれども、目の前の試合に集中して、一試合一試合、成長していこうという話をずっとしていて、それができて、成長しながら勝ち進んでこれたんじゃないかなと思っています。決勝は同じように、クボタの試合よりも成長した姿を見せられたらいいなと思います。


――データは昨季の方が良かったりしますが、今季のチームをどう見ています?


あんまり去年よりというような考えは思ってないです。チームの現状の中で少しでも成長が見られたら、喜びを感じれたらいいかなと思っているので。去年のアタック、去年ディフェンスの方がっていうような考えはあまり持ってないです。


――今季のチームのいいところは?


チームワークがいいというか、外国人選手も含めて突出して、こう、めちゃくちゃ凄い選手はあんまりいないと思うんですよね。平均的に、そこそこの選手がこう集まって、選手同士、会話しながら選手とコーチが会話しながら、一個のものを作り上げていくっていうのがすごく多くて。それがこうゲーム中にも、色々会話がしながら、もっとこうした方がした方が良いっていうのを僕中心じゃなく、リーダー中心にもできているかなと思っています。


――組織としては成熟してきている?


そうですね、なんかチームワークというか、去年よりそういう発言をする選手、チームとしてまとめようとか、こういうときに声出した方がいいという選手は多くなってきたんじゃないかなと思っています。それでも負ける時は負けるんで。勝つときは勝つし、負けるときは負けるかなと思ってます。


――サントリーの印象は


サントリーは変わらずアタックの素晴らしさっていうのはあると思う。そこを僕らがどう止めるかというところが非常に大きくなる。キーになる外国人のBKの選手をどう止めるかということになってきますし、日本人の選手たちも嫌な選手ばっかりいるので、ディフェンスしながら、どうやって向こうの強みを消していくかっていうことは、グラウンド上でできたらいいかなと思っています。

(嫌な選手は?)垣永選手です(苦笑)



――サントリーはどう崩してくると予想する?


1対1の場面を作って、個人、個人が抜きにくるだろうなと思っています。何とか僕らはチームで止めたいなと思っています。個人でタックルしなければならないという部分があると思うので。全てチームじゃなくて、個人でも責任もって止めなければならない場面というのは絶対あるから、個人任せになっちゃいますけど、そういう場面がなるべく少なくなるようにしていきたい。


――同年代だと引退する選手も増えてきました。


本当にお疲れさまと思いますし。まずは休んでほしいなあと思います。歳が近い知っている選手が引退すると、なんか引退っていう現実が近づいていくんやろうなっていうのはひしひしと感じます。


――チームに求められていること、現役を続けられている要因は?


チームのスタッフとヘッドコーチがちょっと僕に自由を与えてくれている。で、佐藤トレーナーという大きな力、僕のカラダを見てくれてる人がいるので、その大きな力っていう部分があります。チームとして(佐藤さんを帯同を)許してくれているっていうのは非常にでかいですよね。

だいたいそういうのを止められるんですけど。佐藤さんを受け入れてくれるチームの懐の深さとあとは佐藤さんの技術。僕の体を見る技術っていうのは抜群に良いと思います。僕は全然、あのやってるだけで(苦笑)。僕は何もしてないです。



――準決勝からのこの一週間、どういう部分が成長できると思っていますか?


一週間しかないので、成長する部分っていう部分は少ないかもしれないですけど、変に受け身になりすぎて、例えばあんまり練習を抑えすぎたりするっていうのはあんまりしたくないなと僕は思っています。

練習の強度は上が調整すると思うんですけど、その中でも僕たちがどこまでそれにコミットして、どういうふうに成長できるかっていうところ。ディフェンスだったりアタックだったり、サントリー用に練習すると思うんで。しかし、(それを)頭入れながら個人も技術の部分もクボタの反省を生かしてやっていけたらいいかなと思っています。




――課題は


僕たちがディフェンスをこうしたいっていう完璧なところがあるんですけど、それにまだ達することはできていない。完璧には近づけないかもしれないし、完璧になれないかもしれないですけど、どんだけ、その完璧な、僕たちが思い描いているディフェンスに近づいていくかっていうところがすごく大切になる。

クボタ戦ではまだまだあの完璧とは言えないですけど、どれだけ大舞台で、相手が強い中で、僕たちの戦略的なディフェンスだったり、戦略的なアタックができるかというのをやれるか。まだ成長の余地は、僕はあると思います。


――ワイルドナイツは個々のタックルも強いです


個々のタックルスキルはほとんど個人に任している状態ですが、個々のスキルになる瞬間にどれだけ個人のタックルをしやすくするか、本当に周りのコールだったり、大事になってくると思う。個人がタックルする時に周りの立ち位置だったりとか、周りのコミュニケーションでその個人のタックルがしやすいような環境を作れるようにしています。

しゃべって伝え合って。立ち位置こうするから、こうしてとか。もうちょっとノミネートして、誰を見てるかっていうのを明確にしてというのをグランド外で、そしてグランド内でもちゃんとできるように練習をする。

(コールは)シーズン通して新しくしたり、増やしたりもしますが、そんなにめちゃくちゃ変わることはないですけど、多少こういう風に(変えていこう)って話はしたりします。シーズン前に決めた言葉の中をもうちょっとこういう言葉にしようとか、言いやすい言葉にしようとか、進化しながらやっていきます。コールしやすくて意識しやすい、すぐ頭に入ってくるような言葉を選んだりします。



――三洋電機時代から変わらないこと、加わった良さ、強みみたいなものがあれば。


三洋時代からの良さ、強みは、「仲がいい」と思います。仲良くてみんなラグビーに向かって一個のものに向かっていっているかなっていうのは、もう三洋時代からの(引き継いだ)良さと強みかなと思います。

パナソニックになってからは、プラスみんなアスリートの選手が増えてきたんじゃないですか。三洋電機のときは飲んだりとか、飲むためにやってるみたいな人が多かったですけど。だんだん、アスリート向きの選手がたくさん増えてきたかなと思っています。

青を着ることに関しては、赤をずっときてた人間からすると、なんか。似合っているかなという感じでしたけど、今となってはもう青の方がしっくりくる、青の方が良いんじゃないかなって思えるようになったので。はじめの方はやっぱり違和感を感じてました。

パナソニックは青色でパナソニックはすごくブランドにするのかというのは、僕たちがどういうプレーして、どういう結果を残すかによって価値が上がっていくので。あんまりその色とかどうのこうのも考えてないです。

――若い選手とコミュニケーションしている? 


僕はパァーって喋る方なんですけど、僕から直接若い子にあんまりこう喋る方じゃないです。中堅の選手たちが結構いろいろと動いてしゃべっていることが増えたかなと思います。坂手、内田、谷、金田といったコアになるような選手がチームをまとめて引っ張っているっていうようなイメージがありますね。その後輩たちが、ういろいろ喋って動いてくれる分、僕はなんか自由にできると思っています。


以前からやってきたことなんですけど、なかなか試合で出てない谷とか金田などが中心になって運営の方に話したりとか、予定とかそういう部分に関しても頭に入れて話していたりとか、ラグビーに関しても相談すれば、結構話してくれる。非常に、今、いいサイクルかなと思っています。



――ディフェンスは後半戦にかけて修正できてきた感触はありますか


結構修正できていると思っています。終盤になるにつれて、チームのことだったり、他の選手はできてるけど、そいつだけできてないっていうことはあった。すぐ失敗したら次の試合にはやっぱり反映されているっていうことがあるので、よくなっているかなと思っています。(大西)樹はそういう経験が少なかったので、あえて失敗して、どんどん成長していくっていうのは非常にうれしいことだと思っています。

結構、シビアにいうチームだと思うので、へたくそや、あそこそれせなあかんで、というのは、チーム内でも言うし、選手同士でも言えるのもいいところかな。僕もミスしたら言われますよ。僕は言う分、失敗できないなと自分へのプレッシャーと思って言っています。(言われたことで覚えていることは)さすがにやっぱ気使って言えないんじゃないですか(苦笑)。(布巻)峻(介)ぐらいかな、なんか、ちょこちょこ言いますけど。


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