今季2度目の早慶戦も早稲田が勝利しベスト4進出。成長著しい慶應は分厚いディフェンスをを崩しきれず敗退 | ラグビージャパン365

今季2度目の早慶戦も早稲田が勝利しベスト4進出。成長著しい慶應は分厚いディフェンスをを崩しきれず敗退

2020/12/20

文●編集部


12月19日、秩父宮ラグビー場では、第57回全国大学ラグビー選手権大会準々決勝の2試合が行われた。第1試合は早稲田大学(関東大学対抗戦2位)と慶應義塾大学(関東大学対抗戦3位)が対戦した。

慶應義塾大学は、3回戦で京都産業大学と対戦。FW対決で、京産大に対してセットプレー、スクラムで優位にたつと、相手陣に攻め込めば確実にスコアにつなげ、最終的に7トライを積み上げ、47−14で快勝。準々決勝に駒を進めた。

今シーズン対抗戦では22−11と早稲田大学が勝利している。この試合では慶應も相手に攻め込む時間帯がありながら「取り切れない」プレーの精度で早稲田が上回っていた。その後、慶應義塾は、帝京大戦ではゴール前の攻防で重たい、強い帝京FWに対してもスコアにつなげる成長を見せていた。

早稲田大学は明治との対戦で完敗。昨年も早明戦で敗北のあと、見違える成長をみせた実績があるだけに、準々決勝までのインターバルでどこまでチームが成長しているか注目された。

HIGHLIGHT


GALLARY

前半5分、早稲田は敵陣ゴール前のスクラムからNo8丸尾キャプテンが「8単」で先制のトライ

前半5分、早稲田は敵陣ゴール前のスクラムからNo8丸尾キャプテンが「8単」で先制のトライ

 

先制トライをキャプテン自らが決めたことでチームとしても一気に流れをつかんだ

先制トライをキャプテン自らが決めたことでチームとしても一気に流れをつかんだ

 

前半13分、慶應ディフェンスが内に寄せてきたところ、FB河瀬から槇へロングパス。

前半13分、慶應ディフェンスが内に寄せてきたところ、FB河瀬から槇へロングパス。

 

槇が慶應WTB佐々木のタックルを外し右隅へトライ

槇が慶應WTB佐々木のタックルを外し右隅へトライ

 

10‐0と早稲田がリードを広げた。

10‐0と早稲田がリードを広げた。

 

連続トライを許した慶應、相部キャプテンは「シンプルにいこう。まずエリアとディシプリン」とチームに声をかけ落ち着かせた。

連続トライを許した慶應、相部キャプテンは「シンプルにいこう。まずエリアとディシプリン」とチームに声をかけ落ち着かせた。

 

前半16分、慶應CTB三木が膝を痛め負傷退場。ハードタックラーの三木の欠場はチームにとっても痛かった。

前半16分、慶應CTB三木が膝を痛め負傷退場。ハードタックラーの三木の欠場はチームにとっても痛かった。

 

 

前半19分、早稲田はハーフウェイ付近でFL相良がボールを相手から叩き落とすとルーズボールが早稲田CTB伊藤へ。

前半19分、早稲田はハーフウェイ付近でFL相良がボールを相手から叩き落とすとルーズボールが早稲田CTB伊藤へ。

 

ケガで出遅れ、今季初先発となった伊藤がゴールに向かって独走。

ケガで出遅れ、今季初先発となった伊藤がゴールに向かって独走。

 

そのままゴールへトライ。早稲田が3連続トライで17‐0とリードを広げた。

そのままゴールへトライ。早稲田が3連続トライで17‐0とリードを広げた。

 

前半24分、慶應は敵陣22m内側のラインアウトから、NO8福澤慎太郎からパスをうけたFL山本凱がトライ

前半24分、慶應は敵陣22m内側のラインアウトから、NO8福澤慎太郎からパスをうけたFL山本凱がトライ

 

 

前半34分、早稲田はSO吉村のゲインからチャンス。マイボールスクラムから右のアウトサイドを再びWTB槇が走りこむ。吉村のロングパス

前半34分、早稲田はSO吉村のゲインからチャンス。マイボールスクラムから右のアウトサイドを再びWTB槇が走りこむ。吉村のロングパス

 

 

SO吉村がコンバージョンを決め24‐7と早稲田がリードして前半を終えた。

SO吉村がコンバージョンを決め24‐7と早稲田がリードして前半を終えた。

 

 

後半開始早々、慶應はHO原田のジャッカルで流れ引き寄せ、敵陣に攻め込むがラインアウトで苦しんだ

後半開始早々、慶應はHO原田のジャッカルで流れ引き寄せ、敵陣に攻め込むがラインアウトで苦しんだ

 

それでも10分、早稲田のミスから敵陣22m手前のスクラムからCTBイサコ・エノサがトライ

それでも10分、早稲田のミスから敵陣22m手前のスクラムからCTBイサコ・エノサがトライ

 

山田のコンバージョンも決まり14‐24と10点差に迫った。

山田のコンバージョンも決まり14‐24と10点差に迫った。

 

早稲田FL村田の突破も慶應ディフェンスが前進を許さない

早稲田FL村田の突破も慶應ディフェンスが前進を許さない

 

ハイパントに対する早稲田WTB古賀と慶應FB山田の競り合い

ハイパントに対する早稲田WTB古賀と慶應FB山田の競り合い

 

この勝負は古賀がボールをもぎ取り勝利

この勝負は古賀がボールをもぎ取り勝利

 

後半38分、早稲田はゴール前ラインアウトからモールでゴールラインに迫るが慶應が粘る

後半38分、早稲田はゴール前ラインアウトからモールでゴールラインに迫るが慶應が粘る

 

38分、FB河瀬が左端に残っていたWTB古賀へロングパス

38分、FB河瀬が左端に残っていたWTB古賀へロングパス

 

古賀はスペースのない外側にステップを切って左隅にトライ

古賀はスペースのない外側にステップを切って左隅にトライ

 

SO吉村が相手の裏をつく、逆サイドへの展開が効いて古賀のトライにつながった

SO吉村が相手の裏をつく、逆サイドへの展開が効いて古賀のトライにつながった

 

早稲田が29‐14で慶應に勝利し、準決勝進出を決めた

早稲田が29‐14で慶應に勝利し、準決勝進出を決めた

 

「相手よりも上回る姿勢を80分みることができた」早稲田大学 相良南海夫監督

勝利できたこと嬉しく思います。なかなか後半、波に乗りたいところで、ペナルティーして、苦しい内容になったが、粘り強く勝ち切れたことがよかったと思います。


――明治大戦からの敗戦から修正点は?


明治戦からは、セットプレーで非常にミスというか、流れがつかめなかった。まずセットプレーのところ、春から積み上げてきたことを確認して、自分たちの形取り戻すことにフォーカスして練習しました。もう一つは、早明戦で、ボールを運ぶ位置の修正が必要かなと思いましたので、そういうことにフォーカスして練習しました。

――収穫は


今日の収穫は、セットプレーはラインアウトプレッシャーかけられたり、スクラム安定的に組めたことは良かった。何より、この試合に臨む姿勢、相手より上回る気持ちで戦える姿勢が80分、見えたことが非常に良かったと思います。


――次の対戦相手は帝京大学です。


負ければ終わりなので、対策を考えないといけない。ここまで自分たちの力を1週間1週間、1日1日フォーカスしてここまできた。今日出た課題、反省を踏まえて、しっかりと修正して帝京大戦に臨みたい。

「後半、規律の部分、精度高く我慢強くやっていきたい」早稲田大学 No8丸尾崇生キャプテン

最初から仕掛け続けようと、早稲田が先に先手を取る、先にバトルしに行くと言い続けたことが試合に出せたことが前半の内容になった。後半、自分たちのミス、ペナルティー、規律の部分でエラーがあり、相手の流れを渡してしまった。次戦、修正したい


――慶應、今季、ラインアウト武器にしていた。1ヶ月、苦しんだが、早稲田もいいラインアウトができた。その要因は?


4年生と初めとしたBチームが相手を研究してくれて、そのおかげでいいディフェンスができた。試合の中でもコミュニケーションをとり続けて、特にゴール前ではやろうとしていたディフェンスは違ったが、それは現場の判断でした。しっかり相手とボールを見て、ゴール前、次、どうするかまで話せたことが、どんどん良くなった。

 

――慶應の相部主将が下川選手良かったと言っていました。


本当によく反応してくれたので、本当に良かった。


――ご自身の先制トライで勢い出たが?


チームとしても個人としても、先手、先手仕掛ける、バトルしにいくことを考えていたので、(あおこは)自分らしく行けて良かった。試合中盤後半、あまりボールもらえなかったので、もっともらえるようにしていきたい。


――後半、かなり停滞した理由は?


規律の部分、もう1回、ディフェンスのブレイクダウン回りで、もう1回、精度高く、我慢強くやっていきたい。一発で取りに行こうとしていた部分があった。粘り強く我慢し続けることが大事とわかたので、次戦、粘り強くしつこくやっていきたい。

――準決勝は帝京


先を見ず、帝京に勝つために、1日1日、積み重ねて戦っていきたい。


早稲田大学 WTB槇瑛人

練習で日頃から言っているように仕掛け続けるということを、全員、強気でできた。後半、慶應さんのブレイクダウンまわりの強さで、反則が多くなった。まだ次の試合に向けての課題です。

――今日2トライ 相手のDFを含めて、意図的に準備していたアタック?


前半、外にチャンスあるのは、結構、練習でもやってわかっていた。積極的にボール呼んで、BKを活かすことを練習からやっていた。今日はそこができた


――前半、SO吉村が、ゴロパンや裏へのキックを蹴ったが。


もともと、相手が上がってくるのは分析にあった。そこは練習でも、試合で、パスとかは積極的に要求しようかなと思っていました。


――帝京のイメージ


一度戦って勝った相手だが、そういうことは気にせず、帝京という勢いあるチームですが、早稲田強みをどんどん出せば勝てると信じてやっていきたい。

「チームの成長幅は、自分の想像をはるかに超えるものだった」慶應義塾大学 栗原徹監督

コロナの中で、ラグビー試合が開催が難しい中、多くの方のご尽力で無事、選手権できたこと秩父宮ラグビーで早稲田と試合ができたこと本当に感謝申し上げます。

今シーズンの慶應は、ここにいる相部キャプテンをはじめ4年生を中心に必死にがんばってきました。試合の結果は残念で、今シーズンが終わってしまうのは非常に残念ですが、 早稲田大学に勝ち上がってほしい。

――早慶戦からこの試合にむけてどういう部分を修正したのか。この試合に焦点を当てたのか。


一ヶ月前からの大きな修正点、ゴール前でしっかりボールを動かしてトライをとりきるというところでした。1ヶ月前はとりきれなかったですが、今日はその場所に行けなかったなと思います。局面で、早稲田大学のブレイクダウン、タックル、起きたあとの押し込みのところでプレッシャーを受けました。小さな積み重ねがエリアが取れなかったところにつながったと思います。

――前半のCTB三木選手が負傷していなくなってしまったこと。11月の早慶戦では三木選手のディフェンスも目立っていました。チームに与えた影響はどういう感じでしたか。


怪我は仕方ないので、試合中は次のことを考えていましたが改めて振り返ってみると、
外のエリアで前にでてタックルができる三木を失うことで、ボールを展開されて早稲田に勢いつけさせてしまった。非常に大きな欠場でした。

――大外の防御についてブレイクされてしまったり要因は。


まず、早稲田のBKスキルがまず高いと思います。慶應も十分対抗できるところがあったと思いますが早稲田のプレッシャーでディフェンスの立ち位置がいつもよりも狭くなってしまったかなという印象です。プラン通りやっていればできたのである程度カバーできるかなと思っていましたが、それを上回る早稲田をスキルだったと思います。



――2年間指導をしてきて、振り返りを


本当に成長幅が大きく、今慶応はここ1ヶ月くらいで成長してきました。このタイミングで敗退してしまって、このチームが終わってしまうのは残念。最初春からこのような気持ちをもって取り組んでいかなければならないと思います。自分の想像していたよりも成長幅は大きかったです。

「所々で早稲田の『圧』を受けてしまった」慶應義塾大学 相部開哉キャプテン

大学選手権が感染者が急増しているなかで、できたこと感謝しています。今日の試合はチャレンジャーとしてどれだけ、ひたむきに相手に対して自分たちのプレースタイルを貫けるかということに焦点をあてて戦ってきましたが、所々で早稲田の圧でゲインを許してしまい、こういった結果になってしまった。非常に残念ですが、何か後輩たちがこの経験から学んでくれて来年以降活かしてくれればと思います。

――ラインアウトがうまくいかなかったのは


特にプレッシャー、新しいオプション用意していた想定ではいままでのサインワークでちらしていけばボールがとれるんじゃないかと、想像以上に下川選手のプレッシャーの精度がmのすごく高かった。自分がラインアウトやっていて嫌だなと感じていました。そこのプレッシャーに対して自分のサインワークが乱れてしまって、結果として全体的にプレッシャーを受けてしまったかなと思います。

慶應義塾大学 鎌形正汰選手


コロナの中、試合を開催いただきありがとうございました。試合については、自分たちの積み上げてきたことを全部出そうと全員でこの試合に対してむかいました。結果的に負けてしまって正直すごく悔しい。僕ら4年生、卒業しますが、後輩については今回の試合から何を学んで来年以降進んでいってほしい。


SCOREBOARD

大学選手権・準々決勝 2020.12.19 秩父宮ラグビー場 11:35

  • TRY(2)
  • G(2)
  • PG(0)
  •  
  • 前半26分 T 7. 山本凱
  • 前半27分 G 15. 山田響
  • 後半12分 T 12. イサコ・エノサ
  • 後半13分 G 15. 山田響
  • 後半20分 PGx 15. 山田響
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(7)
  • FK(1)
  • TRY(5)
  • G(2)
  • PG(0)
  •  
  • 前半5分 T 8. 丸尾崇真
  • 前半7分 Gx 10. 吉村紘
  • 前半14分 T 14. 槇瑛人
  • 前半15分 Gx 10. 吉村紘
  • 前半20分 T 12. 伊藤大祐
  • 前半21分 G 10. 吉村紘
  • 前半36分 T 14. 沖洸成
  • 前半37分 G 10. 吉村紘
  • 後半39分 T 11. 佐々木隼
  • 後半41分 Gx 10. 吉村紘
  •  
  • PENALTY
  • PK(9)
  • FK(1)
  • MEMBER_慶応義塾大学

  • 1 竹内寛(4年)後半0分 OUT → IN 17松岡勇樹
  • 2 原田衛(3年)後半24分 OUT → IN 16田中慶伸
  • 3 大山祥平(4年)後半30分 OUT → IN 18岡広将
  • 4 相部開哉(4年)
  • 5 北村裕輝(4年)
  • 6 今野勇久(2年)後半21分 OUT → IN 20髙武俊輔
  • 7 山本凱(3年)
  • 8 福澤慎太郎(1年)
  • 9 上村龍舞(4年)後半31分 OUT → IN 21安藤快
  • 10 中楠一期(2年)
  • 11 佐々木隼(2年)後半21分 OUT → IN 23鎌形正汰
  • 12 イサコ・エノサ(2年)
  • 13 三木亮弥(4年)前半17分 OUT → IN 22鬼木崇
  • 14 沖洸成(4年)
  • 15 山田響(1年)
  • 16 田中慶伸(3年)
  • 17 松岡勇樹(2年)
  • 18 岡広将(1年)
  • 19 村松龍之介(3年)
  • 20 髙武俊輔(2年)
  • 21 安藤快(4年)
  • 22 鬼木崇(2年)
  • 23 鎌形正汰(4年)
  • MEMBER_早稲田大学

  • 1 久保優(4年)後半31分 OUT → IN 17横山太一
  • 2 宮武海人(3年)後半37分 OUT → IN 16川﨑太雅
  • 3 小林賢太(3年)後半32分 OUT → IN 18阿部対我
  • 4 桑田陽介(3年)後半32分 OUT → IN 19星谷俊輔
  • 5 下川甲嗣(4年)
  • 6 相良昌彦(2年)
  • 7 村田陣悟(1年)後半38分 OUT → IN 20田中智幸
  • 8 丸尾崇真(4年)
  • 9 小西泰聖(2年)後半34分 OUT → IN 21河村謙尚
  • 10 吉村紘(2年)
  • 11 古賀由教(4年)
  • 12 伊藤大祐(1年)後半36分 OUT → IN 22松下怜央
  • 13 長田智希(3年)
  • 14 槇瑛人(2年)
  • 15 河瀬諒介(3年)
  • 16 川﨑太雅(1年)
  • 17 横山太一(3年)
  • 18 阿部対我(3年)
  • 19 星谷俊輔(4年)
  • 20 田中智幸(3年)
  • 21 河村謙尚(3年)
  • 22 松下怜央(2年)
  • 23 南徹哉(4年)
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