早稲田が開幕戦快勝!大田尾竜彦監督「今の時期にどれだけできているよりも、どれだけ強みになりうるようなパーツを作れたか」 | ラグビージャパン365

早稲田が開幕戦快勝!大田尾竜彦監督「今の時期にどれだけできているよりも、どれだけ強みになりうるようなパーツを作れたか」

2022/09/13

文●編集部


10日、大学日本一奪還を狙う早稲田大学は青山学院大学と対戦し38-8と開幕戦を快勝した。

チームを率いて2年目となる大田尾竜彦監督は試合後「試合を通じて規律が良かった。安心して見ていられた」と振り返った。チームを率いる、相良昌彦キャプテンは「今日の試合のテーマは「先手」、前半はイージーなミスが多く続き、結果トライが一個しか取れなかったことはあまりよくなかった。ただその反面、ディフェンス(は良く)ペナルティーの部分はすごく少なくて、前半は得点が取れない状態でも相手に逆転されない試合運びができたのはよかった」と話した。

早稲田大学 大田尾竜彦監督

――試合を振り返って


今日は、一番良かったのは試合を通じて規律が非常に高く、反則を3つですかね。ラインブレイクされるシーンもほとんどなかった。安心して見ていられたかな。セットプレーのところも、ピッチにいた選手たちももう少しアドバンテージができると感じていたと思うが、そこは駆け引きの中で、反則せずにいけたのでよかった。ブレイクダウンで課題は少し残るので、修正して筑波大戦に臨みたい。

前半17分、CTB松下怜央のトライで先制

前半17分、CTB松下怜央のトライで先制

――セットプレーについて


今の段階的には、春、夏とやってきて、そこそこ手応えはあるものの、やはり公式戦は違う。そこを今日初めて公式戦で新しいパックで組んでみて、ここからかなという感じ。伸びシロという意味では、まだまだあるのかなと思います。

この試合ではモールからもしっかりトライにつなげた

この試合ではモールからもしっかりトライにつなげた

――修正していかなければならないことは


修正すべきことは、やはりブレイクダウンの2人目、3人目のワーク。結局そこで前に出られないので、ポジショニングが浅くなって、セットが遅くなって、オプションが使えない。結果、(アタックが)単調なのかなと思います。ブレイクダウンは修正していかないといけない。

村田陣悟

村田陣悟



夏合宿で時間をかけて取り組んだことの一つはディフェンスで、上から見ても穴がなくやれている。もう少し、やってほしいところはキックチェイスですね。時折甘く、ボールが浮いているときの時間の動き出しが遅く、スピードの変化がない。セルフジャッジしているのかな。今日はゲームを左右していないが、ちょっと隙なのかな。

――就任2季目の変更点は?


去年を経験して一番感じたのは、優勝するチームはこの時期、秋から伸びるなとすごく感じた。例えばですけど去年の帝京、初戦より、終わって見れば別のチームになっていた。それは伸びる材料が彼らにいっぱいあって、精度を高めて伸びていって、選手が自信を持って結束ができていった。

すごいサイクルだなと見ていました。去年の今の時期のチームと今年の今のチームを比べると、去年の方が完成度はいろんな意味で高い。だけど、今年の方がディフェンス、セット、スクラム、今年の方が伸びていく材料がある。今の時期に、どれだけできているかよりも、どれだけ強みになりうるようなパーツを作れたかというところで今日を迎えている。

そういう意味では、言い方はちょっと変ですが、「意図的に」完成度を今の段階で高めていない。それ以外のところにフォーカスしてやっているので、そういうチーム作りの計画性は(昨年と)違いがあります。

――ルーキーのCTB野中選手の評価は?


野中の一番いいところは、状況判断のところと(アタックの)ラインコントロールのところ。それを可能にするのは、ボールが来るギリギリまで相手の状況を見ていて、ラインをコントロールできています。

この試合でプレーヤーオブザマッチに選ばれたCTB野中健吾。後半18分、公式戦初トライを決める

この試合でプレーヤーオブザマッチに選ばれたCTB野中健吾。後半18分、公式戦初トライを決める



前半、松下がトライしたシーンは、守屋が少し浅くて、野中が浅かったら捕まっている。コンタクトも強いですし、パスもうまいですが、ラインに入ったときのどこにボールを回していけば一番いいかを理解しながら、それにふさわしいラインをコントロールできる。それを今日も発揮してくれたかなと思います。


――春からやってきたフィジカルの数値は


実はかなり高い数値を設定したので、クリアできている選手は全員ではないが、相対的にはかなりレベルが上がっている。これからそれをどれだけ落とさないか。体調管理がキーになると思います。

SO守屋大誠

SO守屋大誠




――完成度とSO守屋選手の出来の相関は?


今日の時点の守屋の印象は、ラインをあまりコントロールできていない印象です。そこは課題であって、彼の一番はタックル。今日もいいタックルをしていたと思う。チームの完成度と彼の出来は同じにしてやるより、彼が伸びるとチームが強くなる。彼に関して、そこは課題だと投げているので、彼だけの責任ではないし彼のプレーに直結しない。

NO8相良昌彦主将


――試合を振り返って


今日の試合のテーマは「先手」ということで、夏合宿の試合で入りの部分が良くない試合が続いたので、今日は入りを意識しようという話をしていた。前半はイージーなミスが多く続き、結果トライが一個しか取れなかったことはあまりよくなかったかなと思う。ただその反面、ディフェンス(は良く)ペナルティーの部分はすごく少なくて、前半は得点が取れない状態でも相手に逆転されない試合運びができた。そこはよかったかなと思います。


――セットプレーについて


最初はすごいいいスクラムが組めたが、だんだん良くないスクラムがあって、一貫性の部分がなかったなと思います。まだままだ自分たちで改善できる点がある。


――最終学年の対抗戦が始まりました。


本当に一戦一戦大事になっていく。今季もコロナの影響があり中止になる可能性もあるので、毎試合勝ち点5を取りに行く意識が必要かなと思います。


――修正すべき点は


アタックのところで、ブレイクダウンでプレッシャーをかけられるのは、キャリアが単発になりすぎてしまっているところがあって、相手に対して正面に当たり過ぎているところがあってダブルタックルを食らっていました。しっかりオプションを使ってずらして当たったり、キャリアがずらすであったりスキルを今すぐ修正する必要があると思います。


――ミスが目立った要因は?


今日はブレイクダウンにプレッシャーをかけられて、スローボールになる状況が多く、その時に前のめりになり、浅くなり、ギリギリのプレーをして球に絡まれたりした。テンポが出せないときに、落ち着いてアタックできるようにならないといけない。

自身も後半34分にトライをきめた

自身も後半34分にトライをきめた


――現在の完成度は?


ラインアウトのオーバーボール取られたり、ハイパントを上げられてミスして自分たちのボールにできないところなど完成度は低いと思います。半分くらいの人は声を出せるようになっているので50%くらいです。

早稲田大学 HO佐藤健次

佐藤健次

佐藤健次


――試合を振り返って


今日は、FWは今季、セットプレーに力を入れていて、もっとセットプレーのところで優位に立てたというのが試合直後の感想で、もっとスクラムでペナルティーを取れましたし、後半はすごくいい形で自分たち組めたが、前半は40分使っても相手のスクラムとうまくアジャストできなかったのは対応力がまだ足りなかった。

ラインアウトはコーラーとコミュニケーションがうまくあっていなくてミスしてしまう部分が多かったので、そこは来週に向けて修正していけたらいいなと思います。




――スクラム、ラインアウトへのセットプレーについて


自分たちがいい状態のときの手応えがあるが、試合ごとにスクラムであっても、モールであっても、まだ波がある状態。いいスクラムはペナルティーも取れて、自分たちの士気もすごく高くなるというところがあるが、一貫性を持ってスクラムを組めていないので、完成度的には50%くらいです。

――今季からNO8からHOになりました。


体重的には111kgまで増やして、今は105~106kgくらい。2年目の対抗戦をやってみて、まだ初戦でボールタッチが少なかったので、もう少し改善して、ボールタッチできるポジショニングやチャンスメイクに絡めるようなセットをして、早稲田のアタックを変えていかないといけない。初戦としてはペナルティがなくよかったので、不安要素はないです。

後半26分、モールからのトライを決める佐藤健次

後半26分、モールからのトライを決める佐藤健次

去年、早稲田は全試合を通じて、ノットストレートや(相手から)スチールが多かったので、スローイングは、速い球やロブを投げるような工夫をしているし、リフトも毎回一番高いところで取れるようにゲームライクな練習をしている。そこの精度は去年より高くなっていると思います。

(HOになって)そこまでスクラムで疲れているより、上手く先を読めず、もらえたいところでボールがもらえてない。そこは自分の予測の部分やここでボールをもらいたいという要求が足らなかった。練習中からディテールにこだわってやっていきたい。相手のディフェンスがつめてきて早稲田のアタックがはまっていたのに、外で待っていてしまった。状況に合わせて内に入ってショートでボールをもらったり、SOからボールもらったり、自分のボールをもらうタイミングやスペースを変えていかないといけない。そこはSO守屋と話してやっていきたい。

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