14日、早稲田大学は関東大学対抗戦の開幕節、立教大から9トライを奪い57-6で大勝し白星発進を果たした。注目された、日本代表でもプレーをする矢崎由高はその期待をしっかりと結果として残し、4トライをきめてプレーヤーオブザマッチにも選ばれた。「このまま1敗もせずに荒ぶるを歌いたい」と大きな目標を口にした矢崎。誰もが注目する中で、この開幕戦にむけてどんなマインドで準備してきたのか。そして荒ぶるを歌うために早稲田が頂点に立つために必要なこととは。試合後に話を聞いた。
――今日のパフォーマンスを振り返って
初戦ということもあって早稲田としてもすごく難しくなる試合だと思っていました。前半のところはいろんなコンディションもあって自分たちのお見どおりに進められなかったですけど最終的には最後まで全体として切れずに試合を終えることができたので良かった。
――チームに合流してからチームにアジャストするためにどんなところに注力しましたか
今まで積み上げてきたものが早稲田にもたくさんあって、自分もチームを離れていた期間が長かったので、そういうところは上手くコミュニケーションを取りながら、どうしてほしいか、要求することだったり、自分からもどうしたいかといったことをコミュニケーションを取りながらプレーすることは心がけました。
――15番として周りの状況など冷静に見れてプレーに反映できましたか
比較的視野を広く見れていたかなと思います。ある程度自分の中でも声をかけて周りをオーガナイズできる機会を増やすことができたのは良かったかなと思います。
――今日のゲームではチームとしてコミュニケーションのところにフォーカスしたということですが、どんな部分で気をつけましたか?
最初は自分たちが何をしたいのかという、誰がどこに入るのかということを練習からやっていこういうふうには話し合っていたので、それについて主にコミュニケーション取りたいなと思っていました。できた部分もあったんですけども、もう1回映像を振り返って、チームの中で振り返ってできなかったところを修正していきたいと思います。
――大田尾監督が「どのカテゴリーであっても、プレーの質は自分で決めるものだ」と話をされたと聞きましたがその点はどういうことを意識していましたか
もちろんその通りだと思っています。自分のスタンダードを下げるということは、自分の勝ちを下げることだと思っているのでそれはどの相手であっても自分のプレーの精度は高くなっていかなければいけないというマインドで試合に臨みました。そういうところはもっと精度高くできるところがあったので次の試合に向けて修正していきたい。
――ボールに多くタッチすることは昨年よりも意識している?
ボールを沢山触ることでチームがチャンスになるシーンが多くなればいいと思って、意図的に増やそうとしているのえ、そういう意味では意識していますね。
――自分の中でこの秋に高めていきたいところは
今日のテーマでもあるコミュニケーションというところがまだ全然CTB陣と喋れていないところが多くあったので、そこの精度はこれからもっと突き詰めていきたい。
――「これから一敗もしないで『荒ぶる』を歌う」というコメントもありましたが、今一試合終えてその目標に辿りつくために突き詰めないといけないと思っていることは?
本当に細かいところのブレイクダウンの精度だったり、一人ひとりのオフザボールのワークだったり、そういうところは全然まだまだ荒ぶるには足りていないと思うので、正直意識のところだと思うんですけど、技術もそうですけど、もっと意識高く、クウォリティ高く、全員が上げていかないといけないかなと思います。
――代表としても出場して注目される存在として見られると思いますが。その中で開幕戦はどのように気持ちを整えてきましたか。
さきほども言った通りスタンダードを自分で高くやり続けるということを第一に考えました。
――特にプレッシャーに感じることなく、やるべきことをやろうという感じですか?
そうですね。そんな感じです。
――初戦をこのような形で勝利できたことはチームとしても安心した部分もある?
前半のところとかまだまだミスも多かったので、結果的にはトライで勝てましたけど、全然まだまだ、浮足立つような試合では全くない。これからも自分たちにフォーカスしていきたいです。