サクラセブンズという名前は、日本のラグビーファンにはかなり浸透しているだろう。女子セブンズ日本代表のニックネームである。実力上昇中ということも、きっと認知されているだろうが、簡単におさらいしておく。
着実に進化を続ける発展途上のサクラセブンズ
2008年に行われたワールドカップセブンズのアジア予選では1位で通過したが、翌2009年のワールドカップでは全敗。2010年のアジア競技大会(広東)では5位。それが、昨年(2014年)のアジア大会では決勝に勝ち進み、アジア最強の名を欲しいままにしている中国と対戦。最後の最後まで激戦を繰り広げ、ラストプレーで逆転トライを決めた! と思われたが、惜しくもラストパスがスローフォワード。残念ながら優勝こそ逃したが、4年間の進歩を証明した。
そして先週末、香港女子セブンズで、日本は準決勝で地元・香港を破り初めての決勝進出。4万人が見つめる香港スタジアムのピッチでカナダ代表と女王の座をかけて戦い、24-12で敗れたものの、序盤の連続失点を除けば互角以上の戦いをみせたのだ。一昨年は8位、昨年は4位だったこの大会で、今季は2位。世界王座を争うニュージーランドやオーストラリアなどは参加していなかったが、世界屈指の強豪であるカナダに食い下がっての2位には大きな価値がある。