「前に出たい思いは南アフリカの方が上だった」ワールドカップへ向けすべてを成長の糧に―レスリーHC、南早紀キャプテン | ラグビージャパン365

「前に出たい思いは南アフリカの方が上だった」ワールドカップへ向けすべてを成長の糧に―レスリーHC、南早紀キャプテン

2022/07/31

文●編集部


南アフリカとのテストマッチ第2戦、サクラフィフティーンこと女子15人制日本代表は10-20で敗れた。先週の釜石に続いての連勝とはならなかったものの、多くの選手を代表に招集し、すべての選手に国際試合の経験をさせる、そしてベストなコンビネーションを探る。あくまでもワールドカップ本番に向けた準備として、この負けから収穫となったものは一体。レスリー・マッケンジーHC、南早紀キャプテンに訊いた。



――先週とは違ったように見えました


違うチームと戦い続けている状態ではあるので、先週と違うものが見られるのは当然だと思います。南アフリカが自分たちの強みをだしてきたという言い方が一番適切だと思います。

それに対して自分たちも全力で向き合っているんですけど、そういう相手に対応する力が十分ではなかったと思います。


――自分たちを信じすぎたところがあるという言われていましたが、具体的にはどういう意味でしょうか。


自分たちのことを信じていることは間違いないですが、勝ったあとの反応のところについて、勝った試合のあとだと、その試合の深掘りがなかなかできない、私達はまだまだ成長している途中だと思います。勝ったあとに反省して、勝った後によくなることをまだ経験していない若いチームですし、比較的若いプログラムでもあるので、そこがもう少し良くなるところなのかなと思っています。

ワールドカップに向けた準備の中で、タイミング的に今これを経験できたことは良かったのではないかと思っています。


レスリー・マッケンジーHC

レスリー・マッケンジーHC


――南アフリカ戦2試合の総括として、2試合勝って自信を深めたかったところと、コンビネーションを試したいという両方があったと思いますが、それら2つの収穫のバランスは?


おっしゃるようにゲームには勝ちたかったという感情があったんですけれども、南キャプテンが言ってくれたように、負けたからこその収穫もあったと感じています。いろんなプレーヤーを試して、ゲームをさせることができたのは非常に収穫としては大きかった。ワールドカップには32人の選手を選ばなければならない中で、それぞれに適切なゲームタイムを与えてプレーしてもらってから選ぶ、ということをしたかったので、日本で数年頑張ってきた選手をホームゲームでプレーさせることができたことは非常に良かった。
こうした機会は私達にとっては「ギフト」だと思っていますし、我こそはと手を挙げてくれた選手たちがいることにも表示に感謝しています。

キャプテンが言っていたように、南アフリカの前にもっともっとという意思のところで私達は欠けていた部分があって、そこを知ることができたのも一つの贈り物に感じています。
プレー時間を各選手に与えられたことと、自己反省の機会を作ることができたという意味ではこの2試合は非常に利益があったと思っています。



――ハンドリングミスが多かった


ハンドリングエラーがあったところに関して、一つ言えることは、チームに所属している選手がみんな自分のボールにありつきたいという情熱を非常に深く、熱くもっています。それが、時には自分たちをリラックスさせることを阻んで、焦りを加速させてしまうところがあります。そういう自分たちの熱意が要因となってしまった。


今日の試合でもハンドリングミスが多かった

今日の試合でもハンドリングミスが多かった

――ラグビー面でこの試合プラスだった部分は


ハンドリングエラーのところに繋がるんですが、ハンドリングエラーから生まれたスクラムでは、オーストラリアで出来なかったことを行って、自分たちの自信にして、実となることができた。物によってはうまくなったところがあってハッピーエンドだったといえます。

重い南アフリカFWに対してスクラムは互角だった

重い南アフリカFWに対してスクラムは互角だった


南早紀キャプテン

南早紀キャプテン

南早紀キャプテン


――今日はビハインドの場面もあって攻め急いでいたように見えましたか?


ちょっとフィフティーフィフティーのパスがあったり、攻め急ぐという表現が適切かどうかはわからないですが、じぶんたちの強みというところを出せていなかったかなと思っています。


――後半相手ペナルティーからピックしてクイックで攻める判断について


前回の試合を踏まえて、ペナルティーで相手を動かし続けるというところで、自分たちがゲームを止めるのではなくボールを動かし続けることで、相手が疲れてくると思っていたのでボールを動かして攻撃に転じていました。

相手が休憩したくて、試合を止める場面もいくかあったと思うんですけど、自分たちはそれをさせたくないので、ペナルティの際でもタップして攻めるというふうにしていました。


――チームは成長段階と言われましたが、この2試合を終えて成長を実感している部分とさらに積み重ねたい部分は


さきほどヘッドコーチが言われていたように、私達は勝って反省するというところがまだうまくできていないと思っています。ただワールドカップの前に経験できたことは本当に大きな財産になると思っています。試合の内容によって自分たちの反省すべきところ、もっと良くなる部分を試合によって、相手によって今経験できているし、自分たちが変わろうとしているところは今成長してきているところだと思っています。常に課題を感じることが成長ために必要なところだと思っています。



――フィジー戦から連勝が続いて、勝ってきた中では気づかなかったけど、今日負けてみて改めて感じた足りないところ、メンタル、技術両面でありますか?


私がプレーしていて感じたのは、南アフリカはもっともっと自分たちが前に出たいという気持ちがすごく強かったと感じるんですけど、対して自分たちはそういう思いが足りなかったと思っています。


――8月のアイルランド戦について


ワールドカップ前に国内でできる最後の2試合になりますが、そこに向け勝つことはもちろんですけど、自分たちがここまで出来なかったことをよりできるようになりたいと思いますし、南アフリカと2戦行い、修正しきれなかったことをやるチャンスがあるので、次のアイルランド戦では、1戦目より2戦目、成長できるようにしていきたい。

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