6月4日、5日に行われた太陽生命ウィメンズセブンズ2022・鈴鹿大会は、ながとブルーエンジェルスが2019年以来3年ぶり3回目の優勝を果たした。昨年はコロナの影響や、パラキゆき選手の負傷もあり9人で戦い抜いた。今年は18人と選手も倍になり、チーム内競争も激しくなりチーム力も上昇した。
それでも今シーズンここまで2戦、中々、優勝というタイトルを手にすることができなかった。悔しい思いを胸に臨んだ鈴鹿大会でのファイナル。前回大会東京山九フェニックスのアタックを完璧に封じ込め完勝した。
MVPにはオランダ出身のプルーニー・キヴィットが獲得。試合後にパラキゆき、プルーニー、平野優芽、バディバカロロライチェル海遥に話を聞いた。
チームテーマは「Stay in the moment」目を閉じないで、今やるべきことをしっかりやること。

パラキゆき 新しい選手たちいろんなところから来るときに本当にどういう文化を作りたいから、あの去年の文化とかも全然違うってわかってたのでまた新しいチャプター、新しい本を作らないといけないってみんなで話して、完成したっていうかまだ最後の大会あるんですけど、一つレベルアップしたと思うので本当に嬉しいです。
今日の優勝は、一つのレベルアップでまだ大会がもう1回レベルアップしたいと思うので、また長門に帰って、もう本当にすぐトレーニングに入っていいリカバリー、いいトレーニングしてまたあの頑張って家族みたいにコネクションを作って、プレーしたいと思います。

ディフェンスの意識が高かったながと。
――決勝は思い通りの試合運びのように見えましたが
本当にディフェンスで勝てるっていう気持ちでこの前の大会で2点差であの負けて本当にどうやってこうやって優勝できるのかって考えたらディフェンスが強ければアタックはナチュラルでくるっていう方向でトレーニングしてきたので今日はいいディフェンスができたと思います。

――相手の強みであるニア・トリバーをしっかり止めることができていた
ニアがボールをもらえない方向で、もらっても私達のディフェンスは自分たちの中ですごく信じてるので、仮にニアがボールもらっても私達を止めるっていう自信を持って今日プレーできたと思います。

バイスキャプテンのレベッカ・トッフンガと喜びを分かち合うパラキゆき
――今年はここまで悔しい結果だったと思いますが、それを乗り越えての優勝は本当に嬉しいのでは?
本当に2つの大会に負けて悔しかったですけど、こうやってまた(優勝する)チャンスがあるので、英語で「Stay in the moment」という話をしていました。それは、今ここで目を閉じてしまえば、ファイナルは終わってしまうよ。試合は14分で終わるので、ボールをもらってもどんな場面でも、今やるべきことをしっかりとやることを全員ができたことが優勝につながったと思います。

――2019年からここまで優勝できなかったということについてチームとしてはどう考えていましたか?
私は昨年出れなかったんですけど、本当に今、みんなであの時を振り返って、優勝すると本当にいい気持ちなんだよねという話をしていました。本当に次の大会も優勝したいですね。

――メンバー争いが激しくて、各大会のメンバー発表の時にはすごく緊張感があると聞きました。
昨年は選手たち9人とかで戦ってくれていて、今年はメンバーが多くなったおかげで、トレーニングですごい戦いができています。それによって毎回レベルアップできています。ノンメンバーの選手たちも次の大会でまたファイトしてくるので、私達12人もこのジャージが自分たちのジャージだとおもっていないです。誰でもいつでも取れるジャージだという思いでやっているので、これからもこういうクラブになっていきたい。
MVP ブルーニー・キヴィット

――ファイナルを振り返ってパフォーマンスはどうだったか?
私達は一心同体で今年プレーしようっていう話のテーマがあったので、あの今日、個人個人がいいプレーしてくれて自分のプレーもみんなが頑張ってくれたので、簡単に自分も良いパフォーマンスだったと思います。

――MVPをもらった感想
MVPをもらったことはすごく嬉しいですが、自分としては本当にこのトロフィーは自分のものではなく、メンバー18人全員のものだとおもっています。本当にみんなのハードワーク、ワンチーム、Stay in the moment(をできたこと)のおかけだとおもっています。

――このチームのいいところ
いろんな国から、いろんな文化、ダイバースのチームカルチャーでこうやって日本でラグビーできるのがすごく嬉しくて、NBA(ながとブルーエンジェルス)はすごいファミリーだと思っていますのですごく嬉しいです。

――どこ出身ですか?
オランダです。
――オランダにはこういう大会はないですよね。
はい。バイスキャプテンのレベッカとワールドシリーズのカナダ大会でオランダ代表として戦いましたが、この太陽生命の4つの大会はよりプロフェッショナルで、ワールドシリーズくらいのレベルの高さだと思います。

村杉徐司ハイパフォーマンスディレクタ
――どうやってチームに加入したんですか?
オーストラリアでプレーしていた時にジョージさん(村杉除司ハイパフォーマンスディレクター)が大会を見に来ていてそれで誘ってもらいました。
平野優芽

チームとしては去年も1個もタイトルを取れなかったでしたし、次の(弘前大会はサクラセブンズとして招集されるため)私が出れないっていうのがあったので、本当最後取れてよかったなと思います。あとはみんなに最後の大会を託しました。

――決勝でもいいパフォーマンスでした
自分は本当、強いキャリアがたくさんいるのでその選手にこういうボールを集める。その繋ぎ役としての役割は果せたかなと思います。

――このチームの強さは?
いい選手がいるのはもちろんですけど、やっぱりラグビー以外の時間もすごい一緒に共にしていて、本当に家族みたいなチームで自分自身あんまりチームとして、いれる時間は少ないんですけど、それでも帰ってきたらアットホームの環境でプレーできているので、やっぱりそういうところがチームの強みかなと思います。
バティヴァカロロライチェル海遥
――調子はあがっている?
前回よりもゲームタイムが伸びたので、その中で自分がやるべきことっていうのにフォーカスしながら。

――相手にニア・トリバー選手のようなエースがいてどうやって止めようとしていた?
ニア選手を止めるというよりは、チームでディフェンスしようという話をしていました。
――アタックのパフォーマンスも良かった
やることが一人ひとり明確になったので、よい状態でボールをキャッチして、パワープレーにつなげることができたのがポイントにつながったのかなと思います。
――復活に向けては順調?
はい。一歩一歩という感じで、リハビリ期間が長かったので、まずは国内でしっかり戦い抜くということを優先しています。

――アテザとプレーするのは楽しい?
楽しいです。今まで一緒にプレーできてない時間の方がすごい長かったので、同じセンターに立ってプレーできて、すごい自分自身のエネルギーになってますし彼女もそういってくれているので一緒に頑張っていこうという話をしています。