マッチレポート・アルカスが層の厚さを見せつけて通算7度目の優勝。若さの日体大が初の決勝進出で準優勝 | ラグビージャパン365

マッチレポート・アルカスが層の厚さを見せつけて通算7度目の優勝。若さの日体大が初の決勝進出で準優勝

2016/04/28

文●大友信彦


太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ第1戦、保土ヶ谷大会は、アルカス熊谷が優勝を飾った。3年目、8大会目で7回目の優勝。無敵の女王が最多優勝記録を更新した。

決勝の顔合わせはアルカスと日体大。
アルカスはカップ初戦でTKMを28−0、準決勝で、追手門学院大に27−0で完勝。初日のプール戦から5試合失点ゼロで勝ち進んできた。

今大会では、サクラセブンズ北米遠征帰りの中村知春、桑井亜乃、鈴木彩香、谷口令子、三樹加奈、負傷等でコンディショニング中の大黒田裕芽、小出深冬が欠場(北米遠征組の中丸彩衣は出場)。いわば、主力8人が不在だったが、そこは国内最強の層の厚さを誇る常勝チームだ。

昨秋のサクラセブンズ五輪予選メンバーが竹内亜弥、鈴木陽子はじめ、ライテことマティトンガ、末結希、田坂藍ら軒並みサクラセブンズ経験者だ。さらに、昨年高3でサクラセブンズ入りした野田夢乃、FWながら正確なキックを誇る黒川碧、古田真菜という3人がメンバー入り。野田の瞬間のスピード、着実に2点を加算していく黒川のキックは、アルカスに新たな武器を増やした印象だった。

対する日体大は、アルカスと同じプールAの2位から勝ち上がった。プール戦ではアルカスに0-31で敗れたが、残る2試合はAPパイレーツと名古屋レディースに完勝。カップ1回戦では流経大を28−5、準決勝ではプール戦を全体1位で勝ち抜いた東京フェニックスを24−5で破った。

経験豊富なベテランが並ぶアルカスとは対照的に、こちらの主役はヤングパワー。1年生でメンバー入りした清水麻有、堤ほの花、鵜川志帆、立山由香里の4人は昨年の同じシリーズ第1戦、保土ヶ谷大会決勝でアルカスに挑んだチャレンジチームの主力だった。2年生の櫻井綾乃、伊藤優希、山本実は昨年5月、大学1年でサクラフィフティーン入りしている。

タフに体を張る櫻井、伊藤やPR南早紀、HO片岡瑞帆主将らがブレイクダウンを制圧し、山本が巧みなパスで清水、立山、鵜川、堤らのランナーを自在に走らせた。

 

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