6月19日、20日と三重県・鈴鹿で行われた「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023・鈴鹿大会」は、ながとブルーエンジェルスが3大会連続の優勝で幕を閉じた。
今シーズン第3戦目となる本大会、各チーム、怪我人あり、チームとしての完成度が高まり、どの試合も拮抗した戦いが繰り広げられた。1日目に行われたプール戦の結果をうけて行われた、準々決勝、準決勝、順位決定戦、全試合を写真で振り返る。
準々決勝① 三重パールズ 5 -22 ながと


ながと-ジャネット・オケロを止める磯貝美加紗

PEARLS-齊藤聖奈の突進を止めるながとディフェンス

後半6分にながとは藤崎春菜のトライで10-5

準々決勝② ナナイロ 22 -12 TKM

ナナイロー黒田佑美

ナナイロ-永田花菜

ハイボールの競り合い

ジラワン・チュトラクンvs角川穂乃花

角川からパスをうけたアテカ・レイヤモがトライを決めるも及ばず

準々決勝③ チャレンジ 5 -19 日体大

前半7分、日体大・樋口真央のトライ

チャレンジ-杉本姫菜乃キャプテン

後半2分、チャレンジは谷山三菜子で5-7とする

ブレイクダウンの攻防も激しかった

チャレンジチームの杉本姫菜乃キャプテンは169cmと日体大ディフェンスの一回り大きい

太陽生命_鈴鹿_0169_高橋夏未は杉本と同じ國學院栃木出身。同じヘッドキャップで戦う

チャレンジ・加藤璃子がゴールに迫るも堤ほの花のタックルでタッチの外に押し出されスコアならず

後半6分東ひかりが抜け出しトライ

新野由里菜

準々決勝④ フェニックス 43 -0 RKUグレース

ニア・トリバーは前半だけで3トライ

大塚朱紗

ナタリー・ライトが裏のスペースにボールをキック

ナタリーがさらにキック

ナタリー自らキャッチしてトライ

原わか花

後半3分岡元涼葉のトライで31-0

大黒田裕芽に対して麻田瑞月がボールを剥がしにいくもしっかりキープ

後半4分大竹風美子のトライで36-0

水谷咲良が仕上げのトラ
13位決定準決勝① アルテミスターズ 29 -7 ディアナ

小林花奈子

ンドカ・ジェニファー

前半6分、ダイナ・ナンクベルのトライ

前半終了間際に矢崎桜子がトライを決め10-7とアルテミ・スターズがリードして折り返す

後半から出場したギーザック・アリーシャ

小川愛夢

田代ひなの

津久井萌

菅萌絵

後半4分三原倫のトライでリードを広げる

高野眞希

終始優勢に試合をすすめたアルテミ・スターズが快勝
13位決定準決勝② PTS 47 -0 四国大

四国大・金島瑠奈キャプテンは怪我により出場できず。

前半1分、秋田若菜のトライからPTSの連続トライが始まった

前半4分・ゴール中央に葛西杏奈がトライ

伊藤睦キャプテンのトライで19-0とPTSが大きくリードして前半を終える

葛西杏奈

伊藤睦

佐久間怜奈.

渡邉日菜
9位決定準決勝① ルーヴ 33 -17 日経大アマテラス

前半3分、中村紘子のトライで先制

水間美夢音

前半5分安尾琴乃のトライで12-0

安藤菜緒がゴール前までボールをキャリー

後ろからフォローしていた青柳双葉がボールをピックしインゴールへ.

前半6分、青柳双葉がトライ

アマテラスは序盤に3連続トライを奪われリズムが作れなかった。サバナ・ボットマン

近藤帆夏

後半3分、アマテラスはようやく原田紗羽がトライ

垂門奈々がトライ

後半6分、町田美陽がトライ。17-26と9点差まで迫る!

後半2分、ピート染谷瑛海のトライ

町田美陽の強烈ハンドオフ

後半だけでみるとアマテラスが優勢だったが、前半の展開が勝敗をわけた。ブレイブルーヴは9位決定戦へ
9位決定準決勝② 追手門VENUS 0 -19 アルカス熊谷

村田彩乃のラン

須田倫代

吉本芽以を本間美月が止める

追手門の粘り強いディフェンス

杉本七海のトライで7-0とアルカスがリードして前半を終えた

後半1分、裏スペースに転がったボールを杉本七海がチェイス、ゴールに迫るも追手門がしっかりディフェンス

直後のラインアウトで追手門がペナルティー。アルカス・谷口令子がクイックタップで仕掛ける

そのまま谷口令子がトライ!12-0

杉本七海のキャリーから

杉本からオフロードパスをうけた小出深冬が仕上げのトライ!

アルカスは会心のパフォーマンスで追手門に勝利

1日目・トップチームに迫った追手門はアルカスに試合をさせてもらえずまさかのノートライでここで敗退
5位決定準決勝① TKM 26 -14 チャレンジ

チャレンジチーム―試合前のウォーミングアップではタックル練習も入念に行われていた

高杉漣

前半3分、カリン・タキティムクックが先制のトライ

小池くるみ

前半ロスタイム、新原響が突破しトライ。前半はTKMが12-0とリードして終えた。

0-19とリード広げられたチャレンジは、後半5分、杉本姫菜乃がフィジカルを活かしてゴール中央にトライ


勝負は決まったが、自陣から最後まで仕掛けたチャレンジは、後半8分勝島朱夏里のトライで意地を見せた
5位決定準決勝② RKUグレース 14 -29 三重パールズ

初戦で負傷したPEARLSのトライゲッター・保井沙予

PEARLSの地元応援_プラカードを持つのは昨年で現役引退した片嶋佑果さん

ジャンナ・ヴォーンHC

ジャネット・オケロのトライでPEARLSが先制

西村蒼空

前半4分大塚朱紗のトライでグレースが逆転

和田萌里

ジャネット・オケロが高井優花を交わし2本目のトライ

前半終了間際にも齊藤聖奈がトライをきめ15-7とPEARLSがリードして折り返した

後半1分、ジャネット・オケロがハットトリック

後半2分渡邉希海で29-7とPEARLSがリードを広げる

後半さらにPEARLSがリード広げ、迎えた6分大塚朱紗がこの試合2本目のトライを決める


PEARLSが地元の大きな声援をうけてグレースに快勝し5位決定戦に進出
準決勝① ナナイロ 14 -33 日体大

前半2分、自ら蹴ったボールをキャッチし先制トライを決めるジラワン・チュトラクン

大内田夏月から東あかりへのコネクションは中村知春と小笹知美の二人で断ち切った

それでも吉野舞祐につながり前進。日体大のオプションの多さが垣間見えた。

全員でつないだボールを堤ほの花がパスダミーでジラワンを抜き去りトライ

堤ほの花

高橋夏未を山領一花と中村知春が止める.

前半8分、堤ほの花が再びトライ

後半2分、高橋夏未のトライ

後半3分向來桜子がトライ

後半6分日体大・東あかりがトライ

後半終了間際、プリズムは永田花菜のトライで意地を見せた

永田花菜のコンバージョン

3大会連続決勝進出を決めた日体大
準決勝② フェニックス 14 -17 ながと

ここまで無敗のながとは、今シーズン初めてフェニックスとの対戦を迎えた

ながと・ククタイが突破

前半3分、プルーニー・キヴィットが先制トライ。

フェニックスの自陣からのアタックをカットした、ながとWTB磯貝美加紗が前に出て

オフロードパスを受けたキヴィットが連続トライ

リードを許したフェニックス。前半はなかなか敵陣に入ることができなかった。鈴木実沙紀

前半7分、ようやくフェニックスはニアトリバーが外側から突破しゴールへ

ニアのトライで7-10として前半を終える

サクラセブンズ同士のマッチアップ、平野優芽vs水谷咲良

後半、フェニックス、ニアの突破をながと・辻崎が徹底してマーク

辻崎がニアをタッチに追い詰め押し出す

フェニックスのモメンタムをとめた辻崎由希乃

後半5分貴重な追加トライを決めた大谷芽生

フェニックス①大竹風美子をながと②ククタイが止める

後半8分、フェニックスはラストアタックで大竹風美子がながとのアテザ優海のタックルを耐えてトライ

互いの健闘をたたえ合う
13位決定戦 PTS 33 -7 アルテミスターズ

津久井萌

小林花奈子

前半2分・梶木真凜の先制トライ

前半4分にも梶木真凛が突破しオフロードで平山にラストパス

黒田美織のトライ

秋田若菜

後半5分小林花奈子のトライ

前半4分、平山愛のトライ

藤春柚香

PTSが地力の差を見せて快勝
9位決定戦 アルカス熊谷 15 -17 ルーヴ

ブレイブルーヴはチーム最高位を目指しアルカスに挑んだ

小出深冬

長田いろはのトライでアルカスが先制

杉本七海

前半5分杉本七海が今釘小町のサポートを受けながらトライ。

中村紘子キャプテン


後半3分、安尾琴乃が突破し逆転のトライ

後半6分今釘小町でアルカスが逆転

杉本七海のコンバージョンは決まらず

3点を追いかけるルーヴは後半終了間際、安藤菜緒が突破

安藤菜緒が劇的な逆転トライ

ブレイブルーヴが今シーズン最高位の9位
7位決定戦 RKUグレース 12 -14 チャレンジ

安井ノエル

川村雅未

前半3分、大塚朱紗の先制トライ

麻田瑞月

麻田瑞月を止める岡田亜祐

後半3分大塚朱紗のトライでグレースが12-7と逆転に成功する

後半4分、大内田葉月が同点のトライ

谷山三菜子のコンバージョンがきまり14-12で逆転

沖永結那の低いタックルが大塚朱紗に突き刺さる

2点差のリードをチャレンジが守りきり7位で今大会を終えた


5位決定戦 三重パールズ 19 -21 TKM

庵奥里愛が右サイドを突破

山中美緒

前半2分自陣ゴール前から一瞬の隙をついてアカニシ・ソコイワサが抜けてトライ

前半2分、アカニシソコイワサが独走トライ

積極的に仕掛ける庵奥里愛

前半4分・渡邉希海がトライ


前半7分ジャネット・オケロが角川穂乃花と小池くるみの間を抜けてゴールへ

ジャネット・オケロがゴール中央にトライ

後半3分アテカ・レイヤモのトライで同点に

斉藤琴音のコンバージョンも決まり14-12でTKMが逆転

後半終了間際、TKMロエラがトライを決め21-12と勝負を決めた

ティマイマ・ラヴィサがトライを決めるも2点及ばず

鈴木彩夏・内海春菜子ら主要メンバーを怪我で欠いた中でも5位という結果を残したTKM

3位決定戦 フェニックス 15 -5 ナナイロ

2大会連続の3位入賞をかけてウォーミングアップを始めるナナイロプリズム福岡

ナナイロのタイ代表ジラワン・チュトラクンの独走はニアが阻む

水谷咲良

弘津悠

ケイトリン・シェイブ

鈴木実沙紀

ナタリー・ライトが裏スペースへボールを転がす

ニアトリバーがこのボールをキャッチ

ジラワンのプレッシャーを交わしてニアトリバーがトライ

大橋聖香

後半2分、薮内あゆみがトライ

永田花菜のコンバージョンは決まらず

ニアvsジラワン

中村知春

ナナイロは2大会連続の3位はならず。

大橋聖香

大竹風美子v薮内あゆみのサクラ戦士対決

フェニックスが15-5で勝利
1位 ながとブルーエンジェルス


パラキゆき

辻崎由希乃と磯貝美加紗

大会MVPは辻崎由希乃
2位 日本体育大学ラグビー部女子


新野由里菜

吉野舞祐

東あかり

向來桜子

樋口真央
3位 東京山九フェニックスラグビークラブ

今大会で優勝して総合優勝に望みを繋げたかったが、準決勝でながととの直接対決に敗れ、今シーズンの総合優勝の可能性がなくなった。それでも3位決定戦では。東京大会で敗れたナナイロに雪辱を果たした。

ケイトリン・シェイプ

ニア・トリバー

倉持美知

水谷咲良

鈴木実沙紀
4位 ナナイロプリズム福岡

2大会連続4強入りでトップチームとしてのポテンシャルを証明。ジラワンとニアのマッチアップは今大会の注目の一つとなった。最終戦で初のファイナル進出を目指す。
5位 YOKOHAMA TKM

PEARLSとの5位決定戦では圧倒的なアウェイ戦の雰囲気も跳ねのけ接戦に勝利した経験を最終戦につなげたい。
6位 PEARLS

地元開催で悲願の優勝を目指すも今回もその目標は果たせず。準々決勝でフィニッシャーの一人、保井沙予が負傷で戦線離脱。それでも大きな声援に支えられ最後まで気持ちの入ったプレーを見せた。
7位 チャレンジチーム

高校生のみの編成での8強入りは快挙。杉本姫菜乃、大内田葉月、谷山三菜子ら超高校級のパフォーマンスでシニアチーム相手にも十二分に戦えることを照明した。最終戦ではどんな戦いを見せてくれるか注目。
8位 RKUグレース

大塚朱紗、川村雅未ら、サクラフィフティーンメンバーも入り、麻田瑞月、安井ノエルといった若い選手たちも持ち味を十二分に発揮し今シーズン初の8強入り。
9位 BRAVE LOUVE

チームとしては今シーズン最高位の9位フィニッシュ。アルカスとの激闘を制した決定戦の経験はチームを更に成長させるだろう。最終戦でベスト8入りを果たせるか。
10位 アルカス熊谷

2日目初戦では、今大会好調の追手門に対して圧倒した戦いは、歯車が噛み合った時の強さを印象付けた。最終戦でどこまでチームとしての完成度を高めることができるか。
11位 追手門学院女子ラグビー部 VENUS

初日のPEARLS戦、ながと戦ではトップチームを「追い詰めた」追手門。2日目はどんな戦いを見せるか期待されたが、アルカスとの接戦に敗れ、11位で戦いを終えた。最終戦は、関西での開催。ベスト8入りを目指す。
11位 日本経済大学女子ラグビー部AMATERUS

チームとした大会を重ねるごとに成長を続けているアマテラス。新加入の町田美陽も、第1戦・熊谷大会からチームの原動力になる可能性を感じさせる存在に。最終戦でさらに飛躍なるか。
13位 自衛隊体育学校PTS

この位置で甘んじるチームでないことは2日目の戦いで証明した。最終戦では8強入りを果たし、一つでも高い順位を狙っていきたい。
14位 横河武蔵野Artemi-Stars

小川愛夢、矢崎桜子ら若手選手に、小林花奈子、津久井萌、青木蘭といった経験ある選手たちも加わり新たな可能性を見せたアルテミ・スターズ。最終戦ではどこまでチームとしてコネクトされてくるのか注目。
15位 四国大学女子ラグビー部

チームの中心である金島瑠奈が負傷し苦しい戦いが続いたが、トライへの貪欲な思いは最後の戦いまでしっかり見せつけた。
15位 北海道バーバリアンズ ディアナ

サクラセブンズ、三枝千晃がチームに戻ってきたが、トライ数は今大会14と16チーム中の最下位と低迷。最終戦まで2週間、どこまでチームとしてのプレー精度を高められるか。