平野優芽(日体大女子)東京五輪の1年延期は「すべてポジティブ」 | ラグビージャパン365

平野優芽(日体大女子)東京五輪の1年延期は「すべてポジティブ」

2020/07/31

文●大友信彦


平野優芽は五輪延期をすべてプラスにとらえていた。

「延期と聞いたときはまだリハビリ中で、合流できていなかったので、チームとしても個人としても、1年後ならもっと良い準備をしてオリンピックを迎えられるなあと。気持ちを切り替えることの難しさはなくて、すべてポジティブにとらえることができました」

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9歳のときに7人制ラグビーの五輪種目採用が決定。2020年五輪の東京開催が決まったのは13歳のときだ。以来「目指せ東京五輪!」と強化が進められた女子ラグビーのゴールデンエイジ。しかし五輪イヤーの2020年は願った形では始まらなかった。昨年12月のワールドシリーズドバイ大会のあとで足の甲に疲労骨折を起こし、回復が遅れ、3月に香港で行われる予定だったワールドシリーズコアチーム昇格大会のメンバーにも入れなかった。「オリンピックのメンバーに入れるかどうかもギリギリだったし、いい準備期間をもらえた」というのは偽らざる本心だろう。

中3のときは太陽生命カップ全国中学生大会で東京都・合同チームの優勝に貢献。サクラセブンズ/アカデミーの強化合宿にも育成枠の位置づけで招集され、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズには高1からラガールセブンで出場。2015年東京大会では高1になってわずか3カ月足らずで大会MVPを受賞、チームの準優勝に貢献する大活躍をみせた。平野は東京五輪を担うミレニアム世代のトップランナーだったが、この世代には才能がこれでもかと集まっていた。

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