「常に先を見据えている。質の高い相手と2試合戦うことができたのが大きな収穫」ジェイミー・ジョセフHC | ラグビージャパン365

「常に先を見据えている。質の高い相手と2試合戦うことができたのが大きな収穫」ジェイミー・ジョセフHC

2021/07/04

文●編集部


アイルランドとの戦いを終え、合同オンライン取材に応じたジェイミー・ジョセフHCは「ライオンズ戦ではチャンスを作ることができたが取り切れなかった。そこが改善できた。自陣10mでの集中力を気をつけなければならない」と試合を振り返った。

この試合を終え、欧州遠征は2敗に終わったが準備期間が少ない状況、2年近くテストマッチを行えない状況でもしっかりとパフォーマンスを発揮したことについて「選手たちが自信をもってラグビーをすること、チームが結束してやってきたラグビーを信じて遂行することが大切」と答えた。

多くの選手の口からも「遂行力(エクスキューション)」という言葉が発せられる。相手がどうではなく、自分たちのやるべきことをやりきることができればそれが勝利につながる。メンバー、ノンメンバー関係なく、スコッド全員がそう信じ、5月27日の大分合宿からここまで積み上げてきた。

2年ぶりのテストマッチとなったアイルランドとの80分は、2023年につながる試金石となったことに違いない。世界もそう認めるであろう戦いだった。ジェイミー・ジョセフHCが残した試合後会見のコメントを余すことなくお伝えする。

「ライオンズ戦とは別の戦い方で挑んだアイルランド戦」

――W杯から長い時間が空いて今日のパフォーマンスの感想は?


結果としては残念です。しかしいいラグビーをしている部分もありました。ご存知の通りチームはほぼ2年、一緒に活動できませんでした。新しい選手をプレーさせることも難しいものでしたし、一貫したパフォーマンスをしなければなりません。ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(ライオンズ)と先週戦いましたが、今日のアイルランド代表とはまた別の戦い方をしなければなりませんでした。

非常にチャンスはありましたが、勝てなかったことはとても残念です。良い準備もしたし、入りも良かったのですが、試合に勝てませんでした。レフリーのディシジョンにももう少しフォーカスしないといけないですし、自陣10mでの集中力も気をつけないといけません。

トニー・ブラウンコーチ

トニー・ブラウンコーチ

――戦術的にパス、クロスキック、グラバーキックを使っていたと思うが、自分たちのラグビーアイデンティティとしてどのくらいスキルレベルが重要か


そうですね。私たちより体が大きくて経験のあるチームと戦う時には重要です。そこでチャンスを作ります。アタックコーチのトニー・ブラウンが非常によくやっています。しかし、選手たちが自信を持ってラグビーをすること、チームが結束して遂行することが大事です。長い時間共に過ごせなかった後に、ライオンズやアイルランド代表のようなチームに立ち向かうには自信をもつこと、つまり、チームをチームメイトを互いに信頼し続けることが大切です。もちろん、私たちがこれまでやってきたラグビーを信じることもそうだと思います。


チームを支えるコーチ・スタッフ陣

チームを支えるコーチ・スタッフ陣

――世界のベストチームに勝つには日本はもっとたくさんテストマッチを行う必要があると思うか


ええ。去年はコロナウィルス感染拡大のために、テストマッチが全くできなかった。2019年のワールドカップで、世界でも日本国内でも日本のラグビーは大きな注目を集めた。今は日本のラグビーはリスペクトされています。ここダブリンに来てもそれを感じます。選手たちも自信を持って、良い準備をして臨んでいますので、11月のテストマッチでさらに向上していくと思っています。


――この遠征での収穫は。課題は。


まずは(雨による)災害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆さんのご無事をお祈りしています。この遠征は、21カ月ぶりの始動ですが、ポジティブなスタートが切れたと思います。トップレベルのヨーロッパラグビーを2試合も行うことができたのは素晴らしいことでした。ライオンズ戦ではチャンスは作れたが取りきれなかった。今日はそこが改善されたと思う。まだまだ長い道のり、長い時間がかかると思うが、自信をつけていってこれからも進んでいきたい。


――前半のハイテンポのアタックは効果的だったと思うか。アタックでの修正点は。


前半の部分に関してはそうだと思いますしチャンスが多くあった。どこからでもアタックを仕掛けていくが、それにはリスクを伴いミスをしやすい。選手たちは自信を持ってプレーしていかなければならない。新しい選手たちもよくやった。シオサイア・フィフィタは2試合目となったが、非常にいい経験をしたと思うので、将来につながるのではないかと思う。ウォームアップで姫野が怪我してしまったのは本当に残念だが、メンバー外からアマナキ・マフィが入って頑張っていた。一人一人が皆チームに貢献することが大切だ。


――ディフェンスに苦戦したのは姫野の影響?


ディフェンスは常に課題です。相手がキックを多く使ってきたが、今日は比較的上手く対応できた。しかし自陣22mに入られてしまったときにディフェンスがしっかりできていないとすぐに相手にゴール前まで迫られて、今日もいくつかトライを許してしまった。


――ライオンズ戦よりはキックを使った


アタックはバランスが大事だと思っている。ライオンズ戦ではポゼッションにフォーカスしてきたが、アイルランドに関してはディフェンスが強いので自分たちのキックをうまく使っていこうとしたが、相手が常に前に出るのでてこずった。


――前半、自分たちのテンポで攻撃できた時間が長かった。


そうですね。非常にオーガナイズされたストラクチャーラグビーをしていて、セットピースも良かった。


――ワールドカップまで2年を切った。これからやることは。


常に先を見据えています。セレクションに関しては若い選手を使うことも必要だがバランスも必要。長い間試合ができなかったが、今回の2試合で質の高い相手と戦うことができたのは大きな収穫だと思います。



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