ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ記者会見全容「半分は収穫、半分は課題」 | ラグビージャパン365

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ記者会見全容「半分は収穫、半分は課題」

2019/04/28

文●編集部


28日、日本代表候補選手で構成された「ウルフパック」は、オーストラリア、パースを本拠地とする「ウエスタンフォース」と強化試合を行い51-38で勝利した。試合後、記者会見でジェイミー・ジョセフヘッドコーチが話したこととは。

――今日の試合のディフェンスの出来は? 後半、1対1、タックルミスが多かったが。一貫性持ったプレーをしろと言っていますが50点取ったが40点近く取られた展開は。


そこの一貫性がなかった、気を抜いたところが残念なところです。リードしたにもかかわらず、後半に入ったところで、一瞬でも気を抜いたり、メンタル的にスイッチを切れてしまったりすると、フォースのような相手にすると隙を狙われます。今日の試合を総括すると10点5点。半分は良く、半分は課題として捉えています。テクニック的な問題ではなく、リードしていたとき、どういった意気込みで後半に入るか、メンタルの問題だと思います。負けていて、ビハインドだと必至にできるが、自分たちが優勢な立場のとき、どういう取り組みができるかが課題だと思います。

前半、3つのペナルティーを取られたスクラム。試合内でどれだけ対応、修正できるか。

前半、3つのペナルティーを取られたスクラム。試合内でどれだけ対応、修正できるか。

――サンウルブズ戦は、ブラウンHCは前半28分で最も経験値の高い3番を下げました。今日は前半、スクラムで3度のペナルティがあった。セットプレーが課題か? 


まだじっくり検証していない。昨日のハイランダーズ戦はスクラムだけでなく、いろんな局面で犠牲になった部分があった。後半はフィジカルを出して、気合いを入れて臨んでいた。ハイランダーズのような強く、大きく、経験の高いチームに対して、精神面の強さがなければ、大きな失点をしてしまう。あのような負けた試合になった要因は彼(山下)だけではない。彼はジャパンにとってもスターティングの3番でもない。そこを目指している段階です。今日の3回のコラプシングはどうにでも取れる。30-10でリードしている場面ではそこまで着目はしていなかった。

CTB中村

CTB中村

――得点は取るが失点は多い。どこに力を入れていくか?


すべての局面、アタック、ディフェンスだけでなく、すべてに意識してこだわって、毎試合とりくんでいます。ディフェンスについて話すと、なぜ後半、あのような展開になってしまったかというと、フォース側が後半に挽回しようとして非常にモチベーション高く、プレッシャーをかけにきていました。ポジショニングも速くなっていたし、ボールキャリアも強く、裏にボールを入れたりしてきたし、危機感も非常に高まっていました。

SH流大

SH流大

なぜ前半、彼らがそれをできなかったかというと、我々がプレッシャーをかけていたからです。プレッシャーをかけ続けられなかったところが修正点で、メンタル的ところが多いと思います。早い段階でディフェンスリーダーでもあるSH流が外れて、リーダー不在になってしまったこともひとつの要因だと思います。ワールドカップで戦って、成功していくには23名だけでは勝てない。やはり、すべての選手が、そういう意識で戦っていかなければならない。ただ、最終的には今日のこの試合も強化試合であって、明日になれば誰もフォース戦のことは覚えていないかもしれない。

ラピースゲームキャプテン

ラピースゲームキャプテン

――日本代表の主力はウルフパックにいて、サンウルブズは少ししかいない。もっとサンウルブズで強度の高い経験を踏ませた方がいいという考えもあるが、どう思っているのか。


特に主力ばかりをこちらで育成というわけではないです。サンウルブズでも良い成績を残すことを念頭に置きながらやっています。6月から代表が本格化する中で、サンウルブズから代表を呼ぶこともありますが、今までマネジメントの部分や移動の面で手こずっていたこともあります。それはリトルらサンウルブズでプロ契約した選手が序盤でケガが出てしまったということもあります。

松島のケガで出場のチャンスを得たFB野口竜司

松島のケガで出場のチャンスを得たFB野口竜司

ウルフパックにもケガ人もいます。リーチは今シーズンまだプレーしていませんし、姫野も1試合半くらいしかやっていない。最適な時にピークを迎えるよう、みんながしっかり強化ができているかということにフォーカスしています。あくまでも一番掲げている目標はここです。ただ、ケガ人や選手のコンディショニング調整という理由から、サンウルブズでも一貫したパフォーマンスをすることが困難な状況です。結果的にチームのパフォーマンスに影響を及ぼしています。

――今日先発をしたSO松田力也の評価を


力也の評価は10点中7点あげたいと思います。前半は、非常にいいプレーをしていたと思います。1週間の中でチームをよく準備させた。それは周り有能な優秀なリーダーがいるところも大きかったと思いますが。彼にはもっともっと、こういう機会をあたえていきたい。田村(優)も昨日の(サンウルブズとして出場したハイランダーズとの)試合で、強烈なインパクトを与えていた。

それは彼の経験、コンディションがああいう試合に影響与えたと思います。今後もタフな環境でラグビーをして鍛えていってほしい。今日の試合で、主力となる10番2人の選手を育成できています。タフな環境で育成できていることがワールドカップで重要なことです。松田は今日、若干、流れが崩れたとき、9番、10番、キャプテンでコントロールして、戦略的な作戦をたてないといけない状況を経験できた。そこを(次の試合まで)1週間半で修正してほしい。

 

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