ジェイミーHCが伝えたかったすべて「この2年間で改善すべきことは大きな相手を前にセットピースで常に安定したプレーをすること」 | ラグビージャパン365

ジェイミーHCが伝えたかったすべて「この2年間で改善すべきことは大きな相手を前にセットピースで常に安定したプレーをすること」

2021/11/22

文●編集部


スコットランドに20‐29で敗れ、欧州ツアーを終了したラグビー日本代表。アイルランド代表との大敗から、もう一度自分たちのプライドを取り戻すために、敵地マレーフィールドで6万人の大観衆を前に完全アウェイの環境で80分戦いぬいた。「2年間ほとんどラグビーをしてこなかった。しかし、スコットランド相手にマレーフィールドでこのようなレベルの戦いができたことは、非常に素晴らしい」と選手たちの戦いを評価した。

「中野・齋藤はさらに成長する。経験なくして成長はない」

――今日の試合を振り返って


スコットランド代表のプレッシャーに対して、私たちもボールをポゼッションできたが、ミスやペナルティをしてしまうと、スコットランドはチャンスをきっちりと活かした。点差を開けられた展開でハーフタイムを迎えてから反撃した戦い方は非常に良かったと思う。チームのキャラクターが出たと思いました。今後に向けていい学びとなる変化でした。チャンスがあれば確実に仕留めなければならない。逆にちょっとしたミスやペナルティが相手チャンスを与えてしまったのが、先週の大きな問題でした。


ポルトガル戦に続き先発出場したCTB中野将伍

ポルトガル戦に続き先発出場したCTB中野将伍

――欧州遠征で得たもの、収穫は?


まずこの2年間ほとんどラグビーをしてきませんでした。2年で5、6試合です。しかし、スコットランド相手にマレーフィールドでこのようなレベルの戦いができたことは、ワールドカップからほとんど試合をしていないという事実を考えると、非常に素晴らしいと思います。ですから、貴重な経験になったと考えています。日本に帰って、トップリーグ(リーグワン)のチームに戻って、何人かは下のリーグでプレーしますが、ワールドカップまでの2年間を見据えて学んだことを生かしてほしいです。


――若手について


非常にチームのこれからにとってポジティブなことだと思います。トップリーグに上がったばかりの選手がマレーフィールドでプレーするということは大きな挑戦です。中野や齋藤さんはさらに成長すると思います。経験なくして成長はありません。そういった意味で、今後のことを考えると素晴らしい経験になったと思います。


――キックをあまり使わなかった。こういう戦い方がベストだと判断したか。


対戦相手によって毎週少しずつゲームプランを調整しています。そして、私たちはちょうどこの戦い方がいいだろうと感じました。スコットランド代表は私たちよりアタックの強いチームです。相手がボールを持っていて、私たちがボールを蹴ってしまったら、私たちはボールを取り戻せません。フィットネスのレベルに応じてチャンスがあるのは明らかですが、今日はいいフィットネスで、自分たちの試合のペースができた部分がありました。

グレイグ・ミラー(左)、ジャック・コーネルセン(右)

グレイグ・ミラー(左)、ジャック・コーネルセン(右)

――今日の日本代表のディフェンスは評価するか


試合の大半はとても良かったと思います。接点に関しては相手のFWにフィジカルに戦えていました。私たちの持ち味なので、試合全般において評価できる部分だと思います。ただ、セットピースは課題があります。ラインアウトやスクラムから簡単に相手に得点されました。経験値の差もありました。大きなFW相手にディフェンスするのは日本にとっていつも大きな課題です。この2年間で改善する必要があります。セットピースで常に同じような大きな相手に安定したプレーをすることはチャレンジです。


「このレベルでのラグビーがもっとできるような環境を用意することが必要になる」

インパクトプレーヤーとして結果を残した、テビタ・タタフ

インパクトプレーヤーとして結果を残した、テビタ・タタフ

――今回の収穫を糧に、具体的にどんな取り組みをするのか、選手にしてほしいのか


ワールドカップが終わってから引退した選手もいますし、年をとった選手もいます。まずはワールドカップに向けてポテンシャルがあって強化できる若手を発掘する必要があります。それから、過去の3〜4年はスーパーラグビーでプレーできていましたが、今はそれができなせん。つまりはもっとハードワークしないといけません。実際にこのレベルでのラグビーがもっとできるような環境を用意することが必要になります。この2つが急務です。


――ヨーロッパで強敵に勝つためには何が必要か


コンディションが非常に違います。気候も違う外国で、大勢の地元のサポーターの前で、アウェイで戦うことは我々の選手たちにとっていつもとは違う環境です。ですが、ワールドカップに向けてそういうことに慣れるいい準備になったと思います。

中野は今年トップリーグデビューしたばかりですがマレーフィールドで臆せずプレーしていました。非常に大きな経験になったと思います。こうした経験がチームを成長させるものとなると思っています。

強いチームと戦って勝つための魔法のレシピは存在しないので、(毎回)選手たちにとって大きなチャレンジになります。しかし、選手たちに適切な準備時間を与えて、このレベルで実際に戦い続けていけば、結果を出すことができることを示してきたと思います。そのことが、おそらく今後の強化に向けての最優先事項だと考えています。

「ここで学んだことを今後にむけて生かしていく」ラピースキャプテン

最後の20分も始まってからの20分もどちらにも転んでもいい展開でした。とても楽しんでできました。我々のチームを誇りに思います。


――相手の規律を乱した


しっかりディフェンスができたことも良かった。こちらもペナルティーを重ねたところがあった。どちらもアタックするラグビーが見えた。


――欧州遠征を振り返って


とてもタフな試合でしたが、チームが楽しんでいた。成長していたし、レベルアップしていた。これからも成長して、未来へ向けてより強くなって戻ってきたい。

――今日の試合を振り返って


ルーズなペナルティーがいくつかありましたが、両チームともよりポジティブなラグビーをしていましたし、今日の試合は本当に楽しかったですし、今後に今日の結果を生かしていきたいです。


――欧州遠征の収穫は


ジェイミーが言ったことはその通りですので、何も付け加えることはありません。ここで学んだことをしっかりと今後に向けて活かしていこうと思います。


SCOREBOARD

テストマッチ・2021-11-20

  • TRY(4)
  • G(3)
  • PG(1)
  •  
  • PENALTY
  • PK(11)
  • FK(0)
  • TRY(1)
  • G(0)
  • PG(5)
  •  
  • PENALTY
  • PK(9)
  • FK(1)
  • TIMELINE

  • 前半6分 スコットランド 11.ドゥハン・ファンデルメルヴァ T 5 - 0
  • 前半7分 スコットランド 10.フィン・ラッセル Gx 5 - 0
  • 前半11分 日本代表 10.松田力也 PG 5 - 3
  • 前半15分 日本代表 10.松田力也 PGx 5 - 3
  • 前半26分 日本代表 10.松田力也 PG 5 - 6
  • 前半28分 スコットランド 15.スチュアート・ホッグ T 10 - 6
  • 前半29分 スコットランド 10.フィン・ラッセル G 12 - 6
  • 前半40分 スコットランド 14.ダーシー・グレアム T 17 - 6
  • 前半41分 スコットランド 10.フィン・ラッセル G 19 - 6
  • 後半3分 日本代表 10.松田力也 PG 19 - 9
  • 後半7分 日本代表 10.松田力也 PG 19 - 12
  • 後半15分 スコットランド 16.スチュアート・マキナリー T 24 - 12
  • 後半16分 スコットランド 10.フィン・ラッセル G 26 - 12
  • 後半24分 日本代表 20.テビタ・タタフ T 26 - 17
  • 後半26分 日本代表 10.松田力也 Gx 26 - 17
  • 後半32分 日本代表 10.松田力也 PG 26 - 20
  • 後半39分 スコットランド 10.フィン・ラッセル PG 29 - 20
  • MEMBER_スコットランド

  • 1 ジェイミー・バティ 後半14分 OUT → IN 17 ピエール・スクーマン
  • 2 ジョージ・ターナー 後半14分 OUT → IN 16 スチュアート・マキナリー
  • 3 ザンダー・フェーガーソン 後半23分 OUT → IN 18 ジェイバン・セバスチャン
  • 4 スコット・カミングズ 後半32分 OUT → IN 19 サム・スキナー
  • 5 グラント・ギルクリスト
  • 6 ジェーミー・リッチー 後半22分 OUT → IN 21 マット・フェーガーソン
  • 7 ハミッシュ・ワトソン 後半31分 OUT → IN 20 ディラン・リチャードソン
  • 8 ジョシュ・ベイリス
  • 9 アリ・プライス 後半22分 OUT → IN 22 ジョージ・ホーン
  • 10 フィン・ラッセル
  • 11 ドゥハン・ファンデルメルヴァ
  • 12 サム・ジョンソン
  • 13 クリス・ハリス
  • 14 ダーシー・グレアム 後半23分 OUT → IN 23 ブレア・キングホーン
  • 15 スチュアート・ホッグ
  • 16 スチュアート・マキナリー
  • 17 ピエール・スクーマン
  • 18 ジェイバン・セバスチャン
  • 19 サム・スキナー
  • 20 ディラン・リチャードソン
  • 21 マット・フェーガーソン
  • 22 ジョージ・ホーン
  • 23 ブレア・キングホーン
  • MEMBER_日本

  • 1 クレイグ・ミラー 後半22分 OUT → IN 17 稲垣啓太
  • 2 坂手淳史
  • 3 ヴァルアサエリ愛 後半22分 OUT → IN 18 垣永真之介
  • 4 ジャック・コーネルセン
  • 5 ジェームス・ムーア
  • 6 リーチマイケル 後半22分 OUT → IN 20 テビタ・タタフ
  • 7 ピーター・ラブスカフニ
  • 8 姫野和樹
  • 9 流大 後半31分 OUT → IN 21 齋藤直人
  • 10 松田力也
  • 11 シオサイア・フィフィタ
  • 12 中村亮土
  • 13 中野将伍 後半0分 OUT → IN 23 ディラン・ライリー
  • 14 松島幸太朗
  • 15 山中亮平 後半22分 OUT → IN 22 田村優
  • 16 堀越康介
  • 17 稲垣啓太
  • 18 垣永真之介
  • 19 ベン・ガンター
  • 20 テビタ・タタフ
  • 21 齋藤直人
  • 22 田村優
  • 23 ディラン・ライリー
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