歴史的な瞬間となった2021年6月26日、スコットランド・エジンバラ、マレーフィールドでラグビー日本代表は、世界最強と言われるドリームチーム、ブリティッシュアイリッシュライオンズと対戦し、しっかりその力を世界に知らしめた。
試合終了直後のTVインタビューで、リーチ・マイケルは「自分たちのやりたいラグビーができなかった。だけど、いい課題を見つけたのでアイルランド戦に向けていい準備をしていきたい」と前を向いた。
序盤3つのトライ、後半最初にもトライを奪われ28点差とされながら、80分試合が崩れずにライオンズ側に疲れが見えてきた後半、終始ライオンズ陣内での時間帯で自分たちのスタイルとを貫いた。
「ボディーハイト」が高くなってしまいチョークタックルみたいな形なってしまった
――ブレイクダウンで圧力をかけられた。ボールキャリーが掴み上げられた部分は技術的な問題か、それともフィジカル的な問題か。
リーチ 両方だと思います。自分たちのボディーハイト(Body Height=姿勢)が高くなって、相手が力を使って、チョークタックルみたいな形をやって、それによって自分たちのボールが遅くなったり、必要以上の人数をかけてしまったりとか、そういうのを試合中ずっと修正をかけたが、そこを何回か持ち上げられたことはありました。間違いなく向こうの戦術の一つだったと思います。
――前半の総括と後半いい流れに持っていけた要因は
リーチ まず前半終わって、後半にむけてとにかくボディーハイトのところと、クリーンアウトの質をしあげていこうという話をしました。それで、(ボールを)継続すれば、必ずスペース生まれる。その2つを意識して後半を始めました。