チャレンジャー2025齋藤直人、フランスでの経験を糧にBK最年長・最古参が対ウェールズ2連勝へリーダー役を担う | ラグビージャパン365

チャレンジャー2025齋藤直人、フランスでの経験を糧にBK最年長・最古参が対ウェールズ2連勝へリーダー役を担う

2025/07/11

文●大友信彦


フランス帰りの齋藤直人が存在感を増している。
ウェールズとの第2戦に向け、前日練習を行ったあとの会見で、ハーフ団を組むSO李承信は言った。

「直人さんとは合流してからずっとルーミーで、部屋にいるときもずっと話をして、フランスのラグビーのこと、特にキックゲームのことを学ばせてもらっています。神戸とはキックの使い方が違うし、トゥールーズではどういう考え方でやっているのか聞いたりしています。良いコミュニケーションが取れていると思います」

齋藤直人

齋藤直人

そして李は「直人さん、日本人選手で最年長ですし、自分から若手にアプローチしていったり、リーダーシップを発揮していく場面が去年より増えていると思います」と付け加えた。

確かに、昨夏のシリーズでは19年W杯経験者の松田力也が、昨秋の欧州遠征時は15年W杯から経験している大ベテランの立川理道がBKの重鎮として存在していた。だがその2人がいない今回の日本代表では、8月で28歳になる齋藤直人は外国出身選手を除く国産BK最年長(中野将伍が同学年で2ヵ月早く生まれているが)。

キャップ数24はCTBディラン・ライリーの29に次ぐ2位だが、代表キャリアは最長だ(2021年のブリティッシュ&アイリッシュライオンズ戦で、シオサイア・フィフィタとともに初キャップを獲得)。FWのリーチに比肩するBKの大黒柱。BKでは2019年までに日本代表を経験した選手が誰もいなくなっただけに、その双肩にかかる責任はさらに大きいだろう。

しかし齋藤は、その責任を重荷と感じるのではなく、むしろ起爆剤として自身の行動に反映させているように見える。同じSHの藤原忍は証言する。

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