フィジーに快勝!宮崎合宿の成果、チームの成長を見せたジェイミージャパン | ラグビージャパン365

フィジーに快勝!宮崎合宿の成果、チームの成長を見せたジェイミージャパン

2019/07/27

文●編集部


ラグビーワールドカップ日本大会に向け重要なテストマッチ3連戦の初戦、フィジー代表と戦った日本代表。30度を超える灼熱の厳しい環境の中、釜石鵜住居復興スタジアムに訪れた13,135人の観衆を前に素晴らしい戦いを見せ、前半だけで4トライを決め、34-21で快勝。対フィジー代表には8年ぶりの勝利を果たし、ベスト8入りに大きな期待を膨らませるチームの成長を感じさせた。ジェイミー・ジョセフHC、ピーター・ラブスカフニゲームキャプテンが試合を振り返った。

「宮崎合宿の成果が出た。強度も強く、集中力もあった」日本代表ジェイミー・ジョセフHC

とにかくグランドもファンも素晴らしかったです。釜石の人たちが(試合ができる環境を)大変苦労して作り上げてくれたのだと思うので、(釜石の)皆さんのためにも良い試合をしたかった。選手たちはこの試合の為に準備してきました。

会場内外で大いにもりあがった

会場内外で大いにもりあがった

宮崎で長期間合宿をしてフィットネスを上げてきました。その成果が出たのでとてもハッピーです。強度も高く、集中力もありました。スタッツを見ると少しミスもあったが、前半フィジーにプレッシャーをかけることができ、ポゼッションも良かった。また、早い時間帯でラピースをケガで失ったのは残念でしたが、リーチが入ってチームを引っ張り、その後もボールを動かし続け、キックも使いフィジカルもよく戦えました。

マオリオールブラックスに勝利したフィジー代表。その時のメンバーとほぼ同じメンバー構成で挑んだがコンディションは万全ではなかった

マオリオールブラックスに勝利したフィジー代表。その時のメンバーとほぼ同じメンバー構成で挑んだがコンディションは万全ではなかった

この試合はW杯に向けて良いテストになりました。フィジーは自国とNZですでに2試合をして日本に飛行機で到着してからあまり時間がありませんでした。さらにとても暑かったので、彼らにとってはハードな条件だったと思います。それを差し引いてもこの結果には満足していますし、次のトンガの試合にも期待したい。

80分フルタイム出場した初キャップのムーア。ディフェンスでも高いワークレートを出していた。

80分フルタイム出場した初キャップのムーア。ディフェンスでも高いワークレートを出していた。

――今日の23人はとてもいいパフォーマンスでした。ディフェンスのアチチュードについて


前半は非常にポゼッションがよく70%くらいだったかと思います。フィジーはイライラしてきて、チャンスを作ろう、ラインアウトを奪おうとしました。ゲームプランとして私たちはアンストラクチャーなラクビーをしたくなかった。この試合ではコントロールしようとして出来ていたと思います。これから、検討しないといけないのは、どれだけたくさんのタックルが成功して、どれだけミスがあったか。ディフェンスは上手くいかなかった部分があり、相手にスペースを与えてしまった。これは課題です。しかし、意識決定はきちんとできていたので、フィジーに対して多くのプレッシャーを与えられたと思います。

――フィジーのオフロードパスが少なかった。満足いくプレッシャーをかけられたのでは?


そうだと思います。そのために練習してきました。オフロードで(トライを)取られてしまうことがあったので、練習の成果だと思います。プレッシャーをかけて、ダブルタックルをして相手をブロックしようとしたことが上手く機能した。結果がでて嬉しいです。(ただ)精度が1%落ちるとフィジーのトライにつながってしまいました。やることはまだまだたくさんあるが、概ね上手くいったと思います。今後も続けていきたい。

――宮崎合宿の成果としてチームのフィットネスの満足度は?


良かったと思います。もちろんまだまだW杯まで時間があります。今はアドバンテージを持っていますが、他のチームもW杯に向けて全員がフィットネスを万全に仕上げて臨むはずです。まだまだ先は長い。(今日の試合では)フィジーにドライビングモールでトライを取られました。スクラムも新しいルールに対応しなければいけません。バックスのタックルに関してもミスもありました。まだまだやるべきことがたくさんあります。

「ボールをキックしたくなかった。フィジーはアンストラクチャーなラグビーをすると世界で最も強いチームだから」ジョセフHC

前半、ボールキープをゲームプランとして試合を優位に進めた。

前半、ボールキープをゲームプランとして試合を優位に進めた。

――アンストラクチャラグビーたくさん作りたいと言っていたが、5回くらいしかキック蹴っていませんでした。


ボールを(できるかぎり)キックしたくなかった。それはフィジーがアンストラクチャーなラグビーをすると世界で最も強いチームだからです。相手にチャンスを与えるような動きをしたくなかったのです。もちろん、戦術として、キックが有効であるときは使います。ですからそれは使うべき時に、必要なときにやります。後半は少し疲れてきたので、少し自分たちの思い通りにできなかった部分がありました。でもW杯まで時間があるのでW杯の戦い方を改善していきます。

――セットプレー、スクラムについて


スクラムについては(ルールが変わって)2週間という限られた時間の中ではよく対応できたと考えています。ですが、この期間で試行錯誤しながら改善する必要があると思います。ルール変更の是非は関係なく対応しないといけません。今日に関しては良かったと思っています。

先発起用にも素晴らしいパフォーマンスでスコッド入りへアピールしたSH茂野

先発起用にも素晴らしいパフォーマンスでスコッド入りへアピールしたSH茂野

――SH茂野海人のパフォーマンスについて


ランもキックも良かった。パスも速く、ラン、キック、パスの判断も素晴らしい。後半もっとプレーさせたかった。スマートでエナジーもあって、来週にも期待したいと思いました。彼の経験がまた違う良い影響を与えてくれたと思っています。

レフェリーとコミュニーケーションするラピースゲームキャプテン

レフェリーとコミュニーケーションするラピースゲームキャプテン

――ラピースが英語でレフリーとコミュニケーションをしていました


英語で話すと正確な話ができます。それがメリットです。キャプテンにとってレフリーの対応は重要なことです。レフリーの意図を正しく理解しないと、ゲームプランを遂行するのは難しくなります。レフリーと話すことはゲームに影響してくる。特に日本にとっては、ラピースやマイケルといった英語も話せるキャプテンが話をして正しい理解をすることが大事なのです。

――WTBとして起用した松島幸太朗について


コーチの立場からすると、比較してセレクションするのは最も難しい仕事です。松島に関して言えば、しっかりとプラスの面とマイナスの面を天秤にかけて選択しました。(チームにとって)選手の力を最大限に発揮できることがすべてです。コーチも選手もそうできるようにトレーニングしてきました。宮崎合宿での成果が現れていたと思います。そうだとしたら素晴らしい。後半の彼のパフォーマンス見るとわかると思います。それがまさにラグビーの試合です。

ルーズボールをキックスキルでマイボールとし、フィニッシュまでもっていたWTB松島幸太朗

ルーズボールをキックスキルでマイボールとし、フィニッシュまでもっていたWTB松島幸太朗

 

「ミスもあったが、概ねゲームプランどおりに試合を進められた」ピーター・ラブスカフニゲームキャプテン

JJ(ジェイミー・ジョセフHC)が言ったとおり、今日のパフォーマンスには満足しています。前半多くのプレッシャーをかけられました。後半、汗でボールが滑りやすくなり、ハンドリングがうまくできなくてミスが出てしまいました。それでもテストマッチでこのような結果が出て全体的には大変嬉しいです。

ボールをもてば必ずゲインしていたCTB中村亮土

ボールをもてば必ずゲインしていたCTB中村亮土

――選手のメンタルについて


(前半の入りから)メンタルすごくよかったです。準備をしっかり行ってきたので自信を持っていました。みんな宮崎の長い合宿をして、こちらにきて1週間、さらにギアを上げて準備を整えてきました。みんな落ち着いていました。

ピッチに降りても、特にいつもと違うことはありませんでした。みんな自信を持っていて、何を遂行するべきかわかっていました。ミスもありましたが、概ねゲームプラン通りのプレーできました。フィジーにプレッシャーを与えられました。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ