フランスにあと一歩及ばず連敗。2023に向け収穫も | ラグビージャパン365

フランスにあと一歩及ばず連敗。2023に向け収穫も

2022/07/10

文●編集部


7月9日、「リポビタンDチャレンジカップ2022」日本代表対フランス代表のテストマッチ第2戦が行われた。

日本の先発メンバーでは、LOサナイラ・ワクァとワーナー・ディアンズが先発。ジャック・コーネルセンがNO8に入った。LOのリザーブには辻雄康が入り初キャップを獲得した。

この試合で初キャップを獲得したLO辻雄康

この試合で初キャップを獲得したLO辻雄康

新しい髪型で登場のテビタ・タタフ

新しい髪型で登場のテビタ・タタフ


テビタ・タタフはリザーブからの出場。SHには齋藤直人が先発。李承信との若いハーフ団がフランス相手にどういうゲームマネジメントをするか注目された。

齋藤直人が先発

齋藤直人が先発



第1戦に引き続きSOには李承信

第1戦に引き続きSOには李承信

気温は30度。会場の国立競技場には事前のチケット販売数で5万人を超していて多くのファンがスタジアムに駆け、熱気で溢れていた。

坂手淳史主将を先頭にロッカールームに戻る日本代表

坂手淳史主将を先頭にロッカールームに戻る日本代表



日本代表はウォームアップを終え、いつものように坂手淳史キャプテンを先頭にロッカールームへ向かおうとすると、場内から大きな拍手がこだました。

国歌吹奏を担当した東京農大二高吹奏楽部

国歌吹奏を担当した東京農大二高吹奏楽部



フランス代表・国歌斉唱

フランス代表・国歌斉唱



前日に発生した安倍晋三元首相のご逝去に対して黙祷が捧げられた。日本の選手たちは喪章を付けて試合に望んだ。

日本代表は喪章をつけて試合に臨んだ

日本代表は喪章をつけて試合に臨んだ




日本のキックオフで試合開始。第1戦に続きこの第2戦でもフランスが先制。前半9分、WTBマティス・ルベルのトライとSHマキシム・ルクのゴールが決まり0-7。

フランスが第1戦に続き、WTBマティス・ルベルのトライで先制

フランスが第1戦に続き、WTBマティス・ルベルのトライで先制

フランスに先制を許した日本は、前半12分、自陣22mライン手前からカウンターアタック。WTBゲラード・ファンデンヒーファー、FB山中亮平、WTBシオサイア・フィフィタ、CTB中野将伍、CTBディラン・ライリーとつながり、ライリーからゲラードへの背面パスがつながり、インゴールへ。

日本のカウンターアタック、WTBシオサイア・フィフィタ

日本のカウンターアタック、WTBシオサイア・フィフィタ

1本目のトライにつながるカウンターアタック・CTB中野将伍

1本目のトライにつながるカウンターアタック・CTB中野将伍

1本目のトライにつながるカウンターアタック・CTBディランライリー

1本目のトライにつながるカウンターアタック・CTBディランライリー

ゲラード・ファンデンヒーファーが抜けて

ゲラード・ファンデンヒーファーが抜けて



フランスSOジャリベールを引き付けて

フランスSOジャリベールを引き付けて



FB山中亮平がトライ

FB山中亮平がトライ



ゲラードから山中へのラストパス。そのままトライで5-7。SO李承信のゴールは決まらずスコアはそのまま。

李承信のゴールは決まらず.

李承信のゴールは決まらず.

裏に抜け出したゲラードがスペースへショートパント

裏に抜け出したゲラードがスペースへショートパント


直後の15分、ゲラードの仕掛けから再び敵陣ゴール前に迫り攻勢をかけるとフランスがペナルティ。坂手淳史キャプテンはショットを選択。李承信が難なく決めて8-5と逆転に成功。

李承信のPGで8-7と逆

李承信のPGで8-7と逆

23分、日本は自陣ゴール前で李承信がノックオン。フランスボールのスクラム。フランスはブラインドサイドへ展開。SOジャリベールがボールをキャリー。李が出足鋭くタックルを決めると、たまらずノックオン。自分のミスを取り返した。

フランス代表初キャップのFBマックス・スプリング

フランス代表初キャップのFBマックス・スプリング

前半の30分台は日本のペース。フェイズを重ねるごとに前進。ゴールに迫った。

前半の30分台は日本のペース。フェイズを重ねるごとに前進。ゴールに迫った。


31分、フランスはジャリベールのキックで再び日本陣内に入り込む。ここは日本がラインアウトを確保。山中のロングキックでハーフウェイ付近までエリアを戻す。SH齋藤直人、李承信の若いハーフ団がテンポよくフェイズを重ね前進。完全に日本ペース。敵陣22mまで攻め込む日本。35分、HO坂手淳史がゴール前で10mのところまで迫るも、ダブルモーション。

坂手淳史がゴールに迫るもダブルモーションを取られトライならず

坂手淳史がゴールに迫るもダブルモーションを取られトライならず


38分、ようやくフランスはハーフウェイ付近のスクラムから、右オープンサイドへ展開。大外のプノ―までつながるも、日本はFB山中がタッチに引きずり出し前進を許さない。すると39分、ハーフウェイ付近でボールをインターセプトするとFLベン・ガンターがボールをキャリーしポイントを作る。

坂手淳史

坂手淳史

タッチライン際ギリギリで中野将伍がボールをつなぐ

タッチライン際ギリギリで中野将伍がボールをつなぐ


齋藤直人が左サイドへ展開。中野将伍がタッチライン際でオフロードで内に返し、HO坂手、さらにFLリーチ・マイケルから山中につながり、トライ。15-8と日本がリードして前半を終えた。

坂手淳史からリーチ・マイケルにつながる

坂手淳史からリーチ・マイケルにつながる

さらにリーチ・マイケルから山中へ

さらにリーチ・マイケルから山中へ

山中が2本目のトライを決める

山中が2本目のトライを決める

トライを決めた山中に抱きつくアップ中のリザーブ陣。先頭は田村優

トライを決めた山中に抱きつくアップ中のリザーブ陣。先頭は田村優

前半を最高のかたちで終えた日本。ロッカールームに戻る前にハドルを組んだ

前半を最高のかたちで終えた日本。ロッカールームに戻る前にハドルを組んだ

44分、フランスはPGで10-15とする。50分、日本は自陣からキックがダイレクトタッチとなり自陣22m付近での相手ボールラインアウトとなるが、ここはLOサライア・ワクァが競ってボールを奪いピンチを防いだ。

フランス代表LOティボー・フラメント

フランス代表LOティボー・フラメント

52分、日本は敵陣10m付近のラインアウトからアタック。ワクァのゲインでポイントを作ると、齋藤が逆サイドのリーチへパス。

ワクァも第1戦より積極的に仕掛けた

ワクァも第1戦より積極的に仕掛けた



リーチからライリーへ返すパス。ライリーがディフェンスのギャップついてゲインするも勢い余ってノックオン。キープできれば完全に突破という場面だっただけに惜しい場面だった。

ゲラードがスプリングとハイボールを競る

ゲラードがスプリングとハイボールを競る



ボールポゼッションでは55%とここまで日本が上回っている展開。フランスとしてはボールをアウトサイドへ展開して打開を図ろうとするも日本のディフェンスが崩れず効果的な展開に持ち込めない。

そのボールがガンターに入り前

そのボールがガンターに入り前

李承信も積極的にランで仕掛けた

李承信も積極的にランで仕掛けた

55分、フランスはSHバティスト・クイユーのクイックリスタートから、一気に敵陣22m内側まで入る。さらにゴール前で日本がノットロールアウェイのペナルティ。フランスは再びクイックでゲームを再開。ここも集中力きらすことなくガンターがゴール前で守りきりトライを許さない。HO坂手淳史キャプテンも大きく拳を上げた。

ギリギリのところでなんとかディフェンスで踏ん張る日本

ギリギリのところでなんとかディフェンスで踏ん張る日本


58分、日本は頼れる男を投入。HO堀江翔太がピッチへ。スタジアム全体が大きくどよめいた。堀江のファーストプレーは、相手のSHへのタックル。しっかり止めてトライを許さない。フランスはゴール前ペナルティーを得るとショットを選択。ジャリベールが決めて13-15とした。

58分、HO堀江翔太とCTBシェーン・ゲイツを投入

58分、HO堀江翔太とCTBシェーン・ゲイツを投入

オールアウト・坂手淳史

オールアウト・坂手淳史

ヨアン・タンガ

ヨアン・タンガ

65分、日本はハーフ団を田村優・茂野海人へ

65分、日本はハーフ団を田村優・茂野海人へ

試合は残り20分、両チームともに決め手がなく69分、フランスは敵陣22m手前のスクラムから、SHクイユーが一瞬の隙をついて突破。そのままゴール中央へ逆転のトライ。20-15とした。

バティスト・クイユーがマイボールスクラムからボールを自らキャリーしそのままトライ

バティスト・クイユーがマイボールスクラムからボールを自らキャリーしそのままトライ

しかし直後のキックオフボールをこの試合初キャップのフランスFBマックス・スプリングがノックオン。日本にチャンスが転がってくる。マイボールスクラムからフェイズを重ねる日本に対し、フランスはオフサイド。

テストマッチ史上最高の57,011人

テストマッチ史上最高の57,011人

堀江翔太

堀江翔太

堀江翔太

堀江翔太

敵陣ゴール前ラインアウトから

敵陣ゴール前ラインアウトから


SO田村優がタッチに蹴り出しトライを狙う。堀江からリーチに渡ったボールは、NO8テビタ・タタフへ。タタフがボールをインゴールへボールを持ち込むがTMOで再判定しノックオン。最大のチャンスはトライにつながらなかった。

リーチがボールを確保

リーチがボールを確保

タタフがゴールに迫る!

タタフがゴールに迫る!

ノックオンを主張するヴァカタワ

ノックオンを主張するヴァカタワ

TMOを要求するマイク・アダムソンレフェリー

TMOを要求するマイク・アダムソンレフェリー

気持ちを切り替えた日本は、75分、相手ボールスクラムをプレッシャーかけペナルティ。再び日本のチャンス。ラインアウトからBKへ展開。田村優とタタフのコンビネーションが合わずここもトライならず。

相手ボールスクラムをプレッシャーかけてペナルティーを獲得

相手ボールスクラムをプレッシャーかけてペナルティーを獲得

田村優のオフロードパスはタタフにつながらず

田村優のオフロードパスはタタフにつながらず

日本の攻勢が続く、79分、フランスのミスから再び日本ボールのスクラム。フィフィタがポイントを作るとSH茂野海人が逆サイドへボールを展開。試合途中からLOに入ったジャック・コーネルセンがボールを落として万事休す。最後までフランスを追い詰めた日本だったが、15-20でフランスに敗れ試合終了。これで夏シーズンはすべての日程を終了。2勝2敗という結果で終えた。

バティスト・クイユ

バティスト・クイユ


田村優と李承信

田村優と李承信

日本代表 ジェイミー・ジョセフHC

トニー・ブラウンと談笑するジェイミー

トニー・ブラウンと談笑するジェイミー



結果はテストマッチなので残念です。たくさんチャンスがあったけれど生かしきれなかった。しかし選手たちも多くを学んだので、また冬フランスと戦うので生かしたい。この新しいチームで、新しい選手をたくさん入れてチーム作りをしました。けが人もでたが、若い選手にテストマッチの経験を積ませることができた。(ワールドカップまで1年ですが)その中でも時間があります。怪我をしている選手も戻ってくるので、また秋のツアーに向かっていきたい。


日本代表 HO坂手淳史キャプテン

坂手淳史

坂手淳史



悔しいです。5万7千人のお客さんに入っていただいて、前日から今日は特別な日にしようと試合に臨んだので、少し及ばない点があって、勝ちたかった。ここぞの集中力、自分たちのラグビーはすごく良かったと思うし、いい形でボール運べる部分もたくさんあったが、最後取り切るところ、スコアにつなげるところ、少しディティールが足りなかった。



世界のトップレベルと試合ができるということは中々ないし、今回若い選手も、経験のある選手もたくさんいるスコッドにいて、いい形でゲーム進めた部分も、課題も両方見つけることができたいい3戦だったと思う。


フランス代表 ファビアン・ガルティエHC

ファビアン・ガルティエHC

ファビアン・ガルティエHC



難しい試合でした。日本は非常に攻撃的なラグビーを見せ、打開策を見つけるのが大変でした。前半リードされて折り返し、後半ようやくスコアをひっくり返せたという本当にタフな試合になりました。

若手メンバー中心でもしっかり勝ち切るところはやはりティア1

若手メンバー中心でもしっかり勝ち切るところはやはりティア1



チームとしてまとまったこと、ハーフタイムにコーチングもしました。エネルギーを注入し、ポゼッションにこだわらず、得点のチャンスをしっかりと決めることができたからだと思います。今後の成長の第一歩にしたかったので、それができて良かったです。今回多くの新しい選手もインターナショナルな体験ができたことは収穫ですし、テストマッチは勝つのが大事なので、それができて良かったです。

フランス代表 FLシャルル・オリヴォンキャプテン

シャルル・オリヴォンキャプテン

シャルル・オリヴォンキャプテン


厳しい試合だった。大きなテストマッチだった。日本は強度とレジリエンスが高くて苦しめられた。日本代表のプレーはしっかり分析したので、スコアでき、最終的に勝つことができた。日本はとにかくレジリエンスが高かった。自分たちはディシプリンをしっかり保って、強いメンタリティで日本を止めることができたが、大変だった。

両チーム揃って

両チーム揃って

新潟の星・稲垣啓太

新潟の星・稲垣啓太

SCOREBOARD

テストマッチ・2022-07-09

  • TRY(0)
  • G(0)
  • PG(0)
  •  
  • PENALTY
  • PK(2)
  • FK(0)
  • TRY(1)
  • G(1)
  • PG(2)
  •  
  • PENALTY
  • PK(0)
  • FK(0)

  • TIMELINE

  • 前半9分 フランス 11.マティス・ルベル T 0 - 5
  • 前半10分 フランス 9.マキシム・ルク G 0 - 7
  • 前半12分 日本 15.山中亮平 T 5 - 7
  • 前半14分 日本 10.李承信 Gx 5 - 7
  • 前半19分 日本 10.李承信 PG 8 - 7
  • 前半40分 日本 15.山中亮平 T 13 - 7
  • 前半41分 日本 10.李承信 G 15 - 7
  • 後半4分 フランス 9.マキシム・ルク PG 15 - 10
  • 後半20分 フランス 10.マチュー・ジャリベール PG 15 - 13
  • 後半31分 フランス 22.バティスト・クイユー T 15 - 18
  • 後半31分 フランス 10.マチュー・ジャリベール G 15 - 20

  • MEMBER_日本


  • 1 稲垣啓太 後半31分 OUT → IN 17 森川由起乙
  • 2 坂手淳史 後半18分 OUT → IN 16 橋本大吾
  • 3 ヴァルアサエリ愛 後半21分 OUT → IN 18 垣永真之介
  • 4 ワーナー・ディアンズ 後半27分 OUT → IN 19 ワーナー・ディアンズ
  • 5 サナイラ・ワクァ 後半17分 OUT → IN 20 ファウルア・マキシ
  • 6 リーチマイケル
  • 7 ベン・ガンター
  • 8 ジャック・コーネルセン
  • 9 齋藤直人 後半25分 OUT → IN 21 中嶋大希
  • 10 李承信 後半25分 OUT → IN 22 シェーン・ゲイツ
  • 11 シオサイア・フィフィタ
  • 12 中野将伍 後半18分 OUT → IN 23 高橋汰地
  • 13 ディラン・ライリー
  • 14 ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 15 山中亮平
  • 16 堀江翔太
  • 17 森川由起乙
  • 18 木津悠輔
  • 19 辻雄康
  • 20 テビタ・タタフ
  • 21 茂野海人
  • 22 田村優
  • 23 シェーン・ゲイツ


  • MEMBER_フランス


  • 1 ジャン・バティスト・グロ 後半6分 OUT → IN 17 ダニー・プリゾ
  • 2 ペアト・モヴァカ 後半3分 OUT → IN 16 ピエール・ブルガリ
  • 3 デンバ・バンバ 後半6分 OUT → IN 18 シピイリ・ファラテア
  • 4 ティボー・フラマン
  • 5 トマ・ジョルムス 後半3分 OUT → IN 19 トマ・ラヴォー
  • 6 ディラン・クルタン 後半3分 OUT → IN 20 スレヴァシオ・トロフア
  • 7 シャルル・オリヴォン
  • 8 ヨアン・タンガ
  • 9 マクシム・ルク 後半10分 OUT → IN 22 バティスト・クイユー
  • 10 マチュー・ジャリベール
  • 11 マティス・ルベル
  • 12 ヨラム・モエファナ
  • 13 ヴィリミ・ヴァカタワ
  • 14 ダミアン・プノ 後半24分 OUT → IN 21セク・マカルー
  • 15 マックス・スプリング
  • 16 ピエール・ブルガリ
  • 17 ダニー・プリソ
  • 18 シピイリ・ファラテア
  • 19 トマ・ラヴォー
  • 20 イブライム・ディアロ
  • 21 セク・マカルー
  • 22 バティスト・クイユー
  • 23 アントワーヌ・アストイ

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