ラピース新キャプテン「長い時間をかけて努力し続けるしかベストなチームにならない」 | ラグビージャパン365

ラピース新キャプテン「長い時間をかけて努力し続けるしかベストなチームにならない」

2021/10/12

文●編集部


12日、宮崎合宿を行っているラグビー日本代表は練習風景をメディアに公開した。練習終了後、新キャプテンになった、ピーター”ラピース”ラブスカフニ(FL・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン取材に応じた。その口から発せられた全ての言葉を余すことなくお届けする。「止まっているわけにはいかない。常に成長し続けなければならない」勝利のために歩み続けることを決めた思いとは。

――キャプテンなった経緯と、その時、どんな気持ちに?


最初全く予想していませんでした。でも呼ばれた時に、日本代表としてブレイブブロッサムでプレーするだけでもこのうえなく光栄で名誉なことなのに、さらにそのチームのキャプテンになることは殊更だと思いました。 なので、最初お声がけいただいた時は、非常に光栄なことだと思ったんですけど、この役割を引き受ける前に偉大なキャプテンとしてチームを率いてきた、そして良い友人でもあるリーチと色々と話をしました。

他にも考えるべきことはありましたが、何よりも良いキャプテンになりたいと思い、ベストなキャプテンになりたいと思ったんです。日本代表のキャプテンでベストになりたいと思いました。チームの細部まで干渉すると言うわけではありません。チームを見渡せば、リーダーシップグループにたくさんリーダーがいますし、いろんな分野で、また違う時期にリーダーとしてやってきた人もいます。そう言った意味で言えば、みんながリーダーと言えます。それをまとめあげることで、自分たちが望んでいるパフォーマンスに反映できると思っています。

一番重要なのは、自分のことではなく、チームファーストであることです。日本代表として戦うために、2つの重要なことがあります。家族や友人のためだけではなく、会社やジャパンのジャージーのために戦います。私たちはすべての人にブレイブブロッサムズを誇りに思ってほしいのです。それはピッチ上だけではなく、オフフィールドでの振る舞いや行動に関しても、です。

――今までキャプテンをやったことがあるか?


学生時代に何度か経験していますし、プロレベルでもあります。大事なのは、今までの経験をチームに還元していくことです。全てに一元的な解決方法が当てはまると思いません。人によっては何もしない、言わないでおく、そばにいるだけと言うこともあるでしょうし、サポートが必要な場合もあります。また時には実際のプレーについて何かやらなければいけないことが必要かもしれません。状況によって何が必要なのかを考えて、その時その時に影響を与えられることが大切です。その時その時で、ベストな解決策を考えていきたい。


――秋のテストマッチに勝つためには何が必要?


そのことを今話しています。私たちは春のツアーから進歩を続けています。しかし、誰にも結果を出したいと言う、燃えるような欲望を持っています。勝ちたいし、負けたくない。また新たなものを掴み取りたい。私たちは今自分たちがやっていることにフォーカスし続けることが大切で、毎回グラウンドに出るたびにステップアップして成長し、心の中に向上心を持ち続けることが必要です。

ただ同時に、対戦するチームにはそれぞれ違う強みを持っている。その強みを私たちは消して行かないといけない。私たちにとってキーエリアは、一方で相手にとってはその逆ということになります。相手はボールをスローダウンさせようとするでしょうし、試合の中でセットピースを増やしたい。私たちはボールインプレーを多くしたい。


中村亮土バイスキャプテン

中村亮土バイスキャプテン

――リーダーグループにどんな人がいて、どういう役割を果たしています。


リーチ、流、亮土、稲垣、ティム(ラファエレ)、坂手とたくさんいます。リーダーシップグループに入っていない選手の中にもいます。みんながキャプテンのようなもので、それはチームにとってもポジティブで、つまりそれぞれが自分の役割と責任を持っているということです。みんなそれぞれチームが必要としていることを理解しています。チームストラクチャーです。互いが理解すればするほど、パフォーマンスも上がります。


リーチ マイケル

リーチ マイケル

――今日の試合は見学していましたが、オーストラリア戦は間に合いそう?


今、言うのは難しいですね。時間がたってみないと。軽いケガをしてしまって、どれくらいそれが影響あるか、様子を見ないといけないです。


――W杯でゲームキャプテンをしたときと、今、キャプテンになったときの心境は違いますか。 


大きく違いますね。リーチは素晴らしいキャプテンでしたし、今でもチームにとって偉大なリーダーです。チームにとってとても大きな役割を担っています。ですので、彼のような人たちがチームにいることは本当に心強く、私も彼らからできるだけ学びたいと思います。でも私は止まるわけにはいきません。

こうした偉大なリーダーが揃うチームのキャプテンとなることは、より大きな責任を伴います。そう言う意味では、以前とは違うのですが、変わらないこともあります。それは、はじめからお互いが助け合いながらやってきたわけです。それはこれからも変わりませんし、これが私たちの大きな強みです。助け合いながら、自分たちがするべきことをします。


――自身のキャプテンシーについて


最初に言ったことと同じですが、私にとってはその場、その時で影響を与えることができるキャプテンでありたいように、それぞれが自分たちの強みというものも持っていますし、それぞれ適切な環境や、グラウンドの中でそれを出す方法を持っています。グラウンド外でハッピーだったら、ピッチでもハッピーです。オフフィールドで雰囲気の良いチームだったら、フィールドでも良いチームになるんじゃないでしょうか。なので、私はそれぞれの選手に良い環境を持って欲しい。それがキャプテンの責任ですし、キャプテンに限らず、グループとしての責任だと思います。もちろん一人一人も責任があります。

今までとの大きな違いは、プラン通りに行かない、うまく行かない時は、話し合わなければいけないということです。長い時間をかけて、努力し続けるしかベストなチームにはなりません。私たちは成長したい、進歩したいという信念があり、互いの信頼関係もそこで大きくなっています。


――個人が全力出すために何をすべきか?


それぞれの選手で違いますが、まずは彼らが発言できる、パフォーマンスできる環境を用意することだと思います。それからお互い助け合うことはとても大切です。みんなそれぞれ家族から離れて長い時間を過ごさなければならない時は特にそうだと思います。誰も家族に会うことができません。みんながみんなを思いやることが大事です。


――キャプテンはいつ指名された?


合宿の2週間前くらいに電話をジェイミー からもらいました。


――キャプテンはアウトスタンディングなパフォーマンスが必要とジェイミーが言っていました。


グラウンドで見せるしかないと思います。自信はあります。責任は増えましたが、成長を止めないことが大事です。どんな選手でも成長することが必要です。少しでも良いんです。ただ成長を止めてしまったら、後退していきます。これは私であろうとどの選手であろうと同じです。もしうまく行かなければ、スタッフや仲間に相談しなければならない。これは選手個人の問題ではなく、チームだからです。私たちは日本代表としてベストな選手として選ばれているのですから、全員が最大限のパフォーマンスをする責任があります。

ここにきている選手たちは、みんな試合に出て素晴らしいパフォーマンスをしたいという気持ちを出しています。そのことがチームとしての質を上げていると感じています。


――スピード、フィットネス、ボールインプレーと日本代表が目指すラグビーにはキーワードがありますが、秋はどんな試合をしたいですか?


たくさんキーワード出ましたね。どのチームもそれぞれのスタイル、強みがあります。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。北半球のチームのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがあります。さらにそこにプライドを持っています。私たちも自分たちの戦い方にプライドを持っています。それがきちんと出せれば結果として出ると思います。

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