NDSの堀川隆延HCは、2週間でジャパンの戦術を選手たちに落とし込み、その集大成としてウルグアイとのテストマッチに挑んだ。序盤、ウルグアイのハードワークによって、スコアをあげることが出来なかったが、後半突き放し快勝。試合後の会見で「2週間とりくんできたアタック、ディフェンス、自分たちのスタイルをしっかりみせることができていたので表示に今日の勝利に関しては満足している」と振り返った。

シェーン・ゲイツがプレッシャーをかける
――先週から成長した点。
ディフェンスが安定していたのと、相手にスペースを与えてなかった。ラックサイドは少しほころびがあったが、80分通してラインディフェンスは機能していたことと、モメンタム作った時に自分たちのスペースにボールをどう運ぶか、今週1週間取り組んだ。ボールをスペースに動かすコミュニケーションであったり、スキルだったりというのは成長していたと思います

テビタ・タタフ
――NO8タタフについて
ボールを前に運んでくれる選手なので、そこに対する期待に応えてくれたと思います。(グラウンドでは)もっとボールほしかったかと話をしまた。この2週間、彼はラグビーを楽しめたというフィードバックがあって、そういう声を聞くと、みんながチーム一つになって自分たちの目標を達成しようとコミットしてくれた結果だと思うので、非常に嬉しく思います。

――2チーム制の良さ、メリットは?
間違いなく、代表とNDSの2チーム制はチームの層を広げていく意味では、日本ラグビー代表の強化に絶対に必要なものだと思います。2019年W杯の日本の躍進は、サンウルブズ、ジャパンA、ウルフパックで層を広げていくことが結果につながった。今後、代表の強化のためには今後も継続は必要だと思います。秋はわからないが、ジェイミー・ジョセフHCは裾野を広げて強化するという話はしていたが、2チーム制でやるか僕はわかりません。

相手をハンドオフして抜ける根塚
――WTB根塚洸雅、2トライHO日野剛志の評価
根塚についてはかなり最初の10分くらいは緊張していましたが、彼の持ち味は思い切ったプレーは随所にでていました。最初のテストマッチで、前半、タイトなゲームになったとき、ハイボールのコンテスト後の処理であったり、プレッシャーのかけ方だったり、1体1のフィジカルバトルなど彼自身の課題になった、彼自身も感じているのかなと思います。今後に向けて成長してほしい。まだまだ成長できるエリア。

モールから2トライを決めた日野。宮崎への招集はあるか…。
日野に関して言えば、練習から常に100%出し切って、最後のW杯に向かって取り組んでいる。セットプレーは強みだと思うので、代表が求めるセットプレー以外のプレーでどのくらいできるかだと思いますし、僕自身は彼に期待したい。

――スクラムについて
2週間のプログラムは日本代表のスケジュールにのっとったものになります。その中で斉藤展士は長谷川慎と毎日会話しながら、基本的には長谷川さんが目指しているスクラムを組むということで、毎日スクラムを組みました。月曜日からゲームの直前まで。

斉藤コーチが言っていたが、日に日に、選手たちのスクラムが成長している。今日も試合が終わった後に、ジェイミーがすぐに慎さんに「プレッシャーきてるね。いいスクラムを組んだ」と電話していた。ジェイミー自身もスクラムに関しては満足していたというふうに思います。