松島幸太朗「今は体を休めて11月のキャンプまでに怪我を治す」フランスで2シーズンやりきって得た様々な経験、学びをW杯へつなげる | ラグビージャパン365

松島幸太朗「今は体を休めて11月のキャンプまでに怪我を治す」フランスで2シーズンやりきって得た様々な経験、学びをW杯へつなげる

2022/06/10

文●編集部


6月10日、フランス・ASMクレルモン・オーヴェルニュで2シーズンプレーした松島幸太朗がフランスからオンライン会見を行った。2年契約が満了となり、帰国することを決めた松島。フランスでの経験、学び、そしてどのような成長を感じたのか。取材陣から多くの質問が寄せられた。余すことなくお伝えする。

現地で試合をしているという強みもあるし、フランスの雰囲気、ファンの雰囲気の前でもやっているので、そういう経験が(ワールドカップでは)大事になってくる

――今季を振り返って


今季はケガに始まってケガに終わったので、思うような終わり方、始まり方ではなかったが、2季目にして自分の成長をしっかり感じ取れたシーズンだったので、悪くはなかったと思います。(具体的にどこが成長?)メンタルのところだったり、プレー中だったりで余裕を感じられるようになった。

1年目のシーズンからプレッシャーのある試合というのを何試合も出てきて、試合を重ねるごとに経験になっているところか、やっぱりそういった自信にもなってきたと思います。


――日本とフランスリーグの違い


まずフィジカルが違うのと、展開ラグビーもしますし、フィジカルプレーで攻めてくることもありますし、キックも圧倒的に多いというところで、いろんなバリエーションがあるリーグなんだなと思いました。


――松島選手もバリエーションが増えた


基本的にプレッシャーをかけてくるのがフランスのラグビーで、ミスをしっかり誘ってくる。自分で考えないとそのプレッシャーにつぶされてしまうので、よく考えてからプレーするところが多くなりました。


――今夏、外から日本代表を見る形だが、注目していることや選手は?


いろんな新しい選手がいるので、新たに僕のポジションで、そういうキープレイヤーが出てきたら、自分にとっても脅威ですし、その分、モチベーションが上がって自分も頑張らないといけないなという気持ちになる。来年、W杯なので、毎試合、出し切ってほしいなという期待があります。


――W杯に向けてフランスリーグの経験は


やっぱり現地で試合をしているという強みがありますし、経験している強みもありますし、フランスの雰囲気、ファンの雰囲気の前でもやっているので、そういった経験が大事になってくると思います。


――W杯を控えて日本に戻る理由は?


一番はやっぱり2年契約で、自分の仕事をやり切ったというところと家族(が理由です)。僕自身、田舎町でやっていたので、いろいろ不便なところもあってすごく楽しめたが、やり切ったという気持ちが出てきたので、ここはいったん帰ってもいいかなという自分の決断ですね。


もういい、というわけではなく、(チャンスがあれば)海外で出たい。出るならヨーロッパで。

――W杯を控えて日本に戻る理由は?


一番はやっぱり2年契約で、自分の仕事をやり切ったというところと家族(が理由です)。僕自身、田舎町でやっていたので、いろいろ不便なところもあってすごく楽しめたが、やり切ったという気持ちが出てきたので、ここはいったん帰ってもいいかなという自分の決断ですね。


――日本の選手に海外に出た方がいいと話していましたが。


フランスやヨーロッパでやると、いろんな国のクラブとも試合できますし、いろんな経験ができるというところもある。成長するにはすごく良い場所かな。試合数も多いですし、チャンスがたくさんあるんじゃないかなと思います。


――海外に行くとどういう成長ができる?


普通に海外出たら、自分でやらないといけないことが結構増える。そういった人として、メンタル的に一番大人になるというか、いろいろ自分で考えたり、違う文化に触れたりできるので。そういったことも海外でやることのメリットがあるんじゃないかと思います。

田舎町はすごく大変だなとこの2年を通じて感じました。パリとかリヨンとか比べたら英語が通じることは全然少ないし、空いている店も少ないので、私生活に不便が出てくるところがありました。


――クレルモンには残ってほしいと言われた?


今年の初めくらいに断ったんですが、2~3月に試合数のコントロールだったり、そういった部分も含めて、またどうだ?と言われたが、自分的には1回決めたので、今回は(再契約しなかった)。(試合数のコントロールは)この試合の後は休むとか、シーズン前に変えるとかという提案でした。


――パラ、ロペスといったクレルモンの選手たちから学んだことは?


やっぱり、チームを引っ張っていく存在なので2人は、クレルモン(ASM)を象徴する2人がどのように(チームを)引っ張っていくのか、どのように試合を動かしていくとか、2人とやった期間がすごく長いので、間近で見て、学ぶところがすごくあった。やっぱり言葉でもそうですが、プレーでも2人は体を張りますし、口だけじゃないところで、みんなを引っ張っていました。それで、みんなもついて行こうという意思が伝わってきた。体を張ってこそついていくんだなと、あらためて(思った)。体を張ることはあらためて大事なんだなとまた気づけたかな。



――考えてプレーすることはフランスにいったことで改善できた?


1年目は自分で持ち込むことが多かったが、2年目は飛ばしパスや裏へキックだったりとオプションを考える余裕がさらに増えた。毎週、やっぱりレベルの高い試合だったり、僅差の試合を何試合も2シーズン通じてやっていたので、そこはやっぱり経験できてよかったと思います。


――フランスリーグという環境が自分を成長させたということですが、さらに日本で価値を高めるには?


そこはプレーで見せることが一番だと思いますが、そのためにはまた基本となることを最初からやらないといけないと思っていますし、ケガした分、体をやすめる時間ができたので、しっかり休んで、またスイッチを入れていこうかなと思います。

成長を感じたのはシーズンが終わって次のシーズンに入るときに感じた。

――2シーズンで一番の思い出は


1シーズン目はコロナでロックダウンを経験して、その緊張感ある中で試合したりしていたので、いろいろありますが、そういう状況でもファンの熱いパッションが伝わってきた。観客が来なくてもスタジアムの外で応援しているのが聞こえてくるのが普通だった。毎試合、ホーム戦はすげーなという感じでした。


――さらにご自身が成長したと感じた試合や、印象に残った試合などはありますか? 


僕はシーズンが終わって、次のシーズン入るときに、前のシーズンと違うなというところをもう1回感じるので、そういった試合というのはなくて、成長を感じるという意味では、シーズン終わって次のシーズンに入るときに成長を感じますかね。最後に逆転した(欧州カップ戦の)ワスプス戦とか、僅差の試合とか自分の成長にも関わってくるので、そういった試合が成長につながっているかなと思います。


――成長を感じたのはプレッシャー下の状況判断ですか?


状況判断だったり、最後の最後でしっかりチームであきらめない熱意だったり、そういうところをしっかり表に出して、自分をどんどん出していくところですかね。


――日本が対戦するフランス代表の今の強さの要因は?


数年前から、しっかり若い選手とベテランをまぜながら、上手く世代交代したというところが一番よくて、今、試合に出ているメンバーは全員若いですし、勢いがある。彼らも自分のクラブでもたくさん試合に出て、欧州の舞台でもしっかり活躍している選手が多くて、すごく勢いに乗っているなと思います。



――ケガの具合は?


痛みも大分なくなって、リハビリも今のところ順調ですけど、コンタクトとか100%出せるというところまでいっていない。今、焦る必要はないので、ゆっくり肩まわりの筋肉だったり、下半身の強化だったり、そういうところを中心にやっています。


――日本代表のジェイミー・ジョセフHCらとどんな話したが


とにかく休むというのを決めていたので、しっかり休むということ、肩を11月の試合の前のキャンプまでには治してほしいということだったので、そこはしっかり治して、さらに強くしたい。

リーグワンでは、自分のパフォーマンスを見に来たいという人が増えれば一番いい

――リーグワンでの楽しみは?


やっぱり自分の価値を高めたいので、優勝を目指して自分自身しっかり試合したいし、自分のレベルをしっかり高く保ちながら、毎試合出たいなと思います


――来年、リーグワンでどんなプレーをしたい?


自分のパフォーマンスを見にきたいという人が増えれば一番いい。そのためにも自分のパフォーマンスをしっかり上げていくことが大事ですし、所属するチームも勝たないといけないので、チームも個人的にも良い試合していきたい



――初選出のBK選手で特に気になる選手、一緒にやってみたい選手は?


やっぱり神戸のWTB山下楽平選手とか、すごく体のバランスもいいし、体も強い。そういった意味では昔から知っている選手なので、すごく楽しみがすごくあります。


――W杯で勝つために日本代表は何が必要?


勝っていくためには、試合数を増やすことですが、それがそう簡単にいかないと思うので、今まで経験している選手がこういう場面では何が必要だったり、こういうプレッシャーだったりとか、どんどん伝えていかないといけないと思う。そういうことを伝えていって、この先ある試合で、それをイメージしながらやっていくということですかね。


――ご結婚して変わったことは?


家族ができて変わったことは、自分のタイミングで準備ができなかったりとか大変ですけど、楽しい生活をしている。環境が変わることで、また学ぶこともできますし、その環境の変化に自分が対応されることは試されることので上手くやっていきたい



――来年のフランスW杯への思い


もう来年なので、しっかり今、自分の体を休めて、体を作っている途中なので、次のリーグワンのシーズンでも気合入れていきたいと思っていますし、また自分のレベルを上げていきたいなと思います。


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