欧州遠征は3敗で終えるも、世界トップのチームとの戦いは2023年につながる | ラグビージャパン365

欧州遠征は3敗で終えるも、世界トップのチームとの戦いは2023年につながる

2022/11/21

文●編集部


20日、ラグビー日本代表は「リポビタンDツアー2022」フランス代表と、アウェイの地、トゥールーズで対戦し、17‐35で敗れ、ヨーロッパツアーを3敗で終えた。前週のイングランド戦で出た課題に対して修正出来た部分と出来なかった部分が試合に現れた。ジェイミー・ジョセフHCは「先週の失敗を修正し、大きなプレッシャーをかけた。素晴らしい観衆の前で自分たちのラグビーをしっかりと体現してくれた」と選手たちのパフォーマンスを評価。ワールドカップまでの10ヶ月、本番にむけた準備状況については「この3年間のうち、2年間はテストマッチの機会が限られましたが、比較的順調に成長してきた」と話した。

坂手淳史キャプテンは「この3試合経験できたというのはすごくプラスになる。また(ワールドカップ本番で試合をする)トゥールーズでできたというのは一番の、観客だったり、雰囲気だったり、すごく肌で感じることができいい経験になった」と振り返った。


「ティア1レベルのチームとの戦いに慣れてきた。ティア1との戦いでは相手は1度しかチャンスを与えてくれない。最終的にフィニッシュまで持っていくことができなかったのはもっと成長していかなくてはいけない部分」ジェイミー・ジョセフHC

――ワールドカップを控えて、2試合を終えた今の正直な感想


最初に、素晴らしいラグビーの試合だったということをお伝えしたい。選手たちは本当にいい結果を出したいと思っていました。先週の失敗を修正し、(フランスに対して)大きなプレッシャーをかけていました。

素晴らしい観衆の前で自分たちのラグビーをしっかりと体現してくれた、好調なフランスチームと対戦することができました。そして、トゥールーズでプレーできたことがすごく良かった。

スタジアム・ド・トゥールーズ

スタジアム・ド・トゥールーズ


ティア1と試合ができたことも良かった。ここ2年で10試合、ティア1レベルのチームとできたのは今までになかったことなので、そういう戦いに慣れてきたと思います。去年、アイルランド、スコットランド、今年になってニュージーランド、イングランド、フランスと対戦できたことはW杯に向けてすごく良いことだと思う。

流大

流大


フランスのような世界最高レベルのチームとの対戦は、我々にとって未知の領域です。早く(彼らとの戦いに)慣れること、それこそが来年のワールドカップに向けた準備になります。

テビタ・タタフ

テビタ・タタフ


――ティア1のチームに勝つための課題


ただ、彼らのミスを誘ってプレッシャーをかけてボールを奪うことです。タックルをすることはとても重要なことです。大きな選手にタックルが入らないとオフロードパスをされてしまいますが、今日の試合では、多くの時間、うまくできていたと思います。

齋藤直人

齋藤直人


ソフトなトライが何本かあったし、ソフトな場面というのは、たいてい精神的な部分です。特にティア1のチームとの対戦では、相手は1度しかチャンスを与えてくれないので、その前に何とかして、自分たちのゲームから精神的な問題を払拭しなければなりません。おそらく、テストマッチに勝つためのチャンスは1回だけで、それがこの質問に対する私の答えになります。

リーチマイケル

リーチマイケル


――ここからリーグワンの期間中の選手の過ごし方


60日間活動を行なってきたので、まずはしっかりリカバリーしてもらいたい。リーグワンは、これまでやってきたティア1チームとの戦いとはスタイルが違う速いラグビーになるでしょう。ティア1チームは大きな相手とのパワーゲームなので、準備という意味では難しい部分もあるが、選手たちにはリーグワンでいいプレーをして、次に向けてほしい。

中尾隼太

中尾隼太


――ワールドカップまで10カ月。今の状況は?


この3年間のうち、2年間はテストマッチの機会が限られましたが、比較的順調に成長してきました。私たちは世界のベストのチームから結果を出さなければならない。今日(フランス戦)のようなパフォーマンスは、自信につながると思います。

ディラン・ライリー

ディラン・ライリー


なぜなら、この1年、世界のすべてのチームを打ち負かしたチームと対戦しているのですから。コーチの私にとっては、やっていることはすべてトレーニングであり、それを試合に生かそうとしているが、ただ良い相手といくつかプレーしているだけで、難しい時期です。でも、ワールドカップに向けてはいい状態だと思います。

テビタ・タタフ

テビタ・タタフ


――フィジカルでプレッシャーをかけられた


そうですね。前半はボールを保持する場面が少なかったと思います。それでファーストスクラムはグラウンドがめくれてしまったりした。全体的にはFWはスクラムにうまく対応できていたと思う。モールの部分もしっかりできていた。


そこから見えた課題のところも議論していただきたい。先週もそういうところ。たくさんプレッシャーを感じましたけれども、これからも、どのチームでも自分たちがその部分でプレッシャーかけてくると思っていますので、自分たちとしては対応できたと思っています。

松島幸太朗

松島幸太朗


ただ、アタックのところでモメンタムを作ることができる部分もたくさんありましたし、ボールを出せるときもありましたが、最終的にフィニッシュまで持っていくことができなかったのは、もっと、もっと成長していかなくてはいけない部分だと思っています。

「ここぞというチャンスの時にポイントを取るというディテールを大事にしないといけない」坂手淳史キャプテン

フランス戦入場

フランス戦入場



――このツアーを振り返って


今回の3連戦、またオーストラリアAとのゲームは自分たちにとって強度の高いゲームができた。よかった部分もあるが、そこが継続できないとこっていうのもあるっていうのは正直あります。

まだまだ成長しないといけないというのはもちろんたくさんありますし、ワールドカップに向けて、もっともっと自分たちのチームのキャパを増やしていくところももちろんあります。ただ、フィジカルの部分っていうのはいい形で進んできていると思うので、さらにレベルあげていきたい。

この3試合経験できたのは凄くプラスになると思います。また、トゥールーズでできたというのが一番の、観客だったりとか、この雰囲気だったりとか、すごく肌で感じることができたので、すごくいい経験になったと思っています。



――ティア1のチームに勝つための課題


(ジェイミーHCと)ほとんど同じなんですけど、(相手が)僕たちに対して仕掛けてくるところは明確にわかってますが、それに対してフィジカルを上げていかないといけない。そこで対抗していかないといけない。

そういう(強度の強い)ゲームをしながら、ここぞというチャンスの時にポイントをとるという、ディテールを大事にしないといけないというふうに思っています。その部分で、できなかった部分っていうのがあるので、それに対してしっかり修正、成長していきたいと思います。

――チームとして強豪との差、今シーズンの収穫と課題


差っていうのか、ソフトモーメント、ジェイミーはよく使う言葉ですけど、本当にイージーなトライを取られてしまう。そこで点数が空いてしまうというところが一つあります。今日も含めてオールブラックスとの試合もそうですし、イングランドとの試合もそうでした。

中野将伍

中野将伍

そういうところもやっぱりたくさんありました。ただ収穫としては自分たちの練習してきたプレーだったり、ディテールを詰めていければしっかりトライ取れるし、攻めていけば22m陣内に入ってそこからアタックもできる、継続ができるというところもあります。

たくさんの選手がプレーしたというのも収穫ですし、このティア1のレベルのチームとアウェイで試合できたのはすごく大きな経験になった。次のワールドカップはフランスでやるので、環境など(を実際に経験すること)もいい経験になると思うので、それに関してはすごく良かったなと思います。プレーに関してはどのレベルも上げていく必要がある。ディフェンスもアタックもさらに伸ばしていきたい。

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