田中史朗「人生最後のワールドカップ・命を賭けて戦う」 | ラグビージャパン365

田中史朗「人生最後のワールドカップ・命を賭けて戦う」

2019/09/10

文●編集部


ラグビー日本代表は、南アフリカ戦の翌日、都内で記者会見を行い、ワールドカップスコッド31名全員が集合した。自身3回目となるワールドカップを迎えるSH田中史朗は、南アフリカ戦で見えた課題と、さらにワールドカップに対する思いを語った。

――南アフリカ戦を振り返って


もっともっと競った試合になったと思います。茂野とか流とも試合後に話をしたのですが、もう1テンポ速くボールが出せたら外にスペースがあってトライがとれるいう場面が何度かあった。その時に相手の6番、7番がボールを抑えて、それが1秒、2秒であっても相手のディフェンスが揃ってしまった。それがティア1の強さだと思うので、あそこでしっかりクリーンアウトできれば。

――そういった部分は修正可能?

修正はできると思います。(昨年のオールブラックス戦のようなプレッシャー)そうです。ブレイクダウンで速い球だしができればそこが、相手3枚、うちが5枚というトライがとれる状況で相手のFLの手がのびてくるというかたち多かった。そこをしっかりめくり開けられれば、チャンスにつながったので。7-41までは点差はつかなったし、もう少し得点できていたと思います。


過去3大会を振り返って

2011年、フランス戦

2011年、フランス戦

――ワールドカップまであと二週間


すごくワクワクしています。4年前にいい結果残せたんですが、結局、ベスト8行けなかったので、もう1回そのチャンスが目の前に来ているのでドキドキワクワクしています。

――一言でそれぞれの大会を言うと。


一度目は、わからない状況の年。2015年はしんどいことをして結果が実った。今は、もう一度ベスト8に向かってチャレンジするワクワク感しかない。1試合、1試合、全力で戦えるように準備してきたので、みんなで日本全体で勝利を勝ち取りたい。2011年は一生懸命やるだけのプレイヤーでしたが、2015年はコーチ陣と選手の間に入っていろいろ言う潤滑油。

2015年アメリカ戦後、日本ラグビー史上初の3勝を果たしたがベスト8入りすることはできなかった。

2015年アメリカ戦後、日本ラグビー史上初の3勝を果たしたがベスト8入りすることはできなかった。

今は、チームもいろいろ経験して、チームにはいろんなリーダーいるし、リーチを筆頭にプレーでも言葉でも引っ張ってくる選手がいるので、何か気づいたこと、間違ったことがあれば言う、アドバイザー的な感じ。


――SH3人。一番経験あるが


昨日の試合もそうですが、試合ごとにどういうところが良かった悪かったというのを3人で話して次はどうしたらか話しているので、僕が気づいたことを他の2人にも言いますし、他の2人がどういう感じか聞いて自分のものにしようとしています。

キーとなるのは「スコットランド戦」

日本人初のスーパーラグビー選手として世界に挑んだ田中。今大会が最後のワールドカップ出場と覚悟を決める。

日本人初のスーパーラグビー選手として世界に挑んだ田中。今大会が最後のワールドカップ出場と覚悟を決める。

――個人的な目標


目の前の試合を1試合ずつ勝つということが目標。人生の中で最後のW杯になると思うので、悔いが残らないように、そして日本のために全力で、命をかけて戦いたい。

久しぶりの実践となったPNC・アメリカ戦。抜群の安定感でゲームをコントロールした。

久しぶりの実践となったPNC・アメリカ戦。抜群の安定感でゲームをコントロールした。

――4試合でどの試合が大事


初戦のロシアが絶対に大事になってくるが、本当にキーになってくるのは僕はスコットランドになってくると思います。ロシア、サモアには絶対勝たないと行けない。アイルランドかスコットランドのどちらかに絶対勝たないと先が見えない。今までやった中で、スコットランドが一番、相性がいいですし、前回大会は日程的に厳しくて大敗でしたが、そのあともいい状態で戦えていた。みんなで分析して、チーム一丸になれば、そこがキーポイントで、そこに勝ってベスト8が目の前に見えている。

(相性がいいとは具体的に?)動きの中で、まあFWの動きの中で、日本代表の方がスムーズに動けるし、スピーディーですし、相手もキックを使った戦術ですが、こっちもキックを使って戦術で、うまいこと相手のスペースにボールを蹴ることができるようになったので、そこで戦っていきたい。


田中史朗(たなかふみあき)
キヤノンイーグルス所属。70キャップ。2013年に日本人として初のスーパーラグビー選手となり、ハイランダーズで4年プレーしてきた。昨年からサンウルブズでもプレーした。2015年ワールドカップでも十二分に存在感を示して日本代表の勝利に貢献したように、判断力、ボールさばきは世界クラス。近場でもタックルで身体を張る。

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