U20日本代表(以下、ジャパン)はワールドラグビー・ジュニアワールドチャンピオンシップ2015第2戦でU20フランス代表(以下、フランス)と対戦した。
試合開始早々2本トライを奪われたが、10分、FLファウルア・マキシ(天理大)、NO8テビタ・タタフの突破からゴール前に攻め込むと、スクラムでフランスにプレッシャーをかけ、フランスがたまらず4回連続ペナルティをとられ、PR3がシンビン。その後もジャパンはスクラムで押し込み、18分、ペナルティトライで7−14とする。これで落ち着きを取り戻したジャパンは、ボールがつながり始め敵陣に攻め込むが、ハンドリングエラーやフランスの堅いディフェンスを前にトライを奪うことができないまま前半を折り返した。
後半の入り、フランスが高い集中力でトライを2本立て続けに奪うと、残り20分となったところで、フランスはリザーブの選手たちが躍動し足の止まったジャパンディフェンスを次々と突破。後半だけで5トライを奪い、勝負を決めた。ジャパンは後半得点を挙げることができずノーサイド。7−47でフランスに敗れた。
試合が行われたイタリア・パルマはこの日、30度を超す厳しいコンディション。勝利したフランス代表もこの試合で多くのケガ人が出てしまいベストな状態で次のイングランド戦を迎えるのは厳しいようだ。一方、ジャパンは次はウエールズと対戦する。
中竹竜二ヘッドコーチ
「今回は U20 イングランド戦の反省を踏まえて、とにかく(試合の)入りをよくして、我慢すること、暑さに負けずにボールを動かすことを意識した。FW の頑張りにより、セットプレーで特にスクラムはフランスを押すことができ、ペナルティトライを得て FW はポジティブに試合運びが出来たが、その後は点につながらなかった。 結局 7-14 で折り返し、後半は大事なところでタックルミスが目立って突き放されてしまった。今回のテーマだった、とにかくディフェンスをコネクトしながらアタックは素早く、広く展開するというのがまだまだ出来ていないので、次戦の U20 ウェールズ戦に向けて修正したい。前回の U20 イングランド戦同様、一つひとつのプレーは良くなってきているので、スコアにつなげて勝利したい」
堀越康介キャプテン
「今回の試合は自信を持ってやる、ということをテーマに挑んだ。自信を持ってやるということは出来たと思うが、最初の入りの時間帯で相手に波に乗られて、そこから挽回するには厳しい場面もあった。U20 イングランド戦と比べると、良いプレーも増えてきて良い形でアタックを出来た場面もあり、ディフェンスも出来てきている。改善すべきところは、スパーク(攻守切り替え)で、相手にボールが渡った時にしっかり対応していくことと、一人ひとりのタックルの精度を上げる必要がある。スクラムなどセットプレーは通用したと思っているので、そこは変わらず次の U20 ウェールズ戦に向けてもっと頑張りたい」