8日、熊谷で合宿を行っているU20日本代表は、リーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツと練習試合を行った。
前半15分くらいまではU20日本代表はワイルドナイツと競りあうも、それ以降ワイルドナイツペース。前半30分、カウンターからFB矢崎がトライ。後半の序盤、左サイドのスクラムからSO伊藤龍之介(明治大)がゲインし、最後は矢崎につないで2トライ目をあげた。その後はフィジカルに勝るワイルドナイツが一方的に攻める展開となりノーサイド。
大久保直弥U20日本代表HC
大久保直弥HCは以下のように試合後話した。
FWは2月からリーグワンチームとガンガン身体当ててきたので、特に前半のFWは思った以上にいけたという感覚があるんじゃないですかね。結果どうこうではなく、7月に向けて毎日積み重ねなので、後戻りせず、食事と1日3回のウェイトを何のためにやっているのか。あくまでも7月に向けて自分たちが何をするか、ブレずにやっていきたい。
ワイルドナイツはベン・ガンターなど日本代表経験のある選手も出場していたことについて、「ありがたいですよ!日本代表の選手が20歳の選手と身体をぶつけ合っている。もっと筋肉をつけないと、と感じる。それが一番の収穫です。」と話した。
またこの試合で2トライを決めたFB矢崎由高については「昨季のU20の経験者であるし、本人の野心、欲がある。その選手が一番後ろにいるのが楽しみです。結果に対して、絶対本人は満足していない。常に欲、向上心をチームの仲間を引き連れて上げていってほしい」と評価した。
U20日本代表が挙げた全てのトライを決めた矢崎由高に試合後話を聞いた。
FB矢崎由高「寄せ集めのチーム。チームの完成度を少しでも高くしていきたい」
――試合を振り返って
「完璧な状態ではないですが自分たちの形を出せた部分もありますが、まだまだ格上の相手に負けてしまうところもあった。あと3試合あるところで修正していきたい。」
――前半20分は手応えを感じた?
「自分たちがやりたいアタックの形ができた部分もあったので、これから精度を上げていく部分もありますが改善すべきところの方が多い。」
――2トライ挙げました
「結果として2トライ取れたことは良かったが、ターンオーバーされたり、パスがつながらなかったところはこれから修正していきたい。寄せ集めのチームなので、自分の大学よりコミュニケーション量が少ないのでもっと密にとって、チームの完成度を少しでも高くしていきたい。」
――昨季のU20代表経験者です。
「昨季の経験をみんなに伝える役割がありますが、みんなキャプテンシーをもってやろうと話しているので、それぞれがキャプテンシーがあると思います」
――ワイルドナイツとの試合をして
「もちろん格上の相手、強い相手ということでできないところも多かったが、アタックのシェイプや形などできたことを収穫として得られたことは良かった。これがこのチームとディフェンスか、と体感できて良かった。個人として考えたらガンターさんや布巻さんがいたので、トップ選手を挙げたらこっちの方がつよいかもしれませんが、チームとしてはフランスU20の方が強かった。」
――2トライを振り返って
「大久保HCから試合前からカウンターはBKで積極的にボールを展開していけと言われていたので、狙っていけた。(2本目はいい形でもらったが)龍之介がいいチャンスメイクをしてくれたので、外側で走りきるのがBKの役目。自分で行ける状態だった。」
――2月はどう過ごしてきた
「早稲田としてはベーシックスキルを積み上げているので、自分もレベルアップしてきたつもりなので、それをこの合宿で出せたかな。」
――福岡の日本代表候補合宿に参加して
「レベルの高い環境で練習して、他の意識の高い選手を見て、このままでは満足してはいけないとあらためて再認識した。取り組む姿勢をもっと向上させようと思った。パスキャッチなどラグビーの根本的なベーシックスキル、まだ追いついていないスキルをやっている。」
――今年のターゲットは?
「もちろんチャンスがあれば代表でいっぱい試合があるので、そこに選んでもらえるように、一つずつ自分のスキルをレベルアップして結果的に呼ばれたという形を作ってもらえるように、その準備をしていきたい。」