前日予選グループを1勝2敗でベスト8入りすることが出来なかったサクラセブンズ(ランキング11位)。気持ちを切り替えボールトーナメント(9位〜12位決定戦)に臨み、セミファイナルのコロンビア戦は19−7で勝利しファイナル進出を決めた。ファイナルはアイルランド(ランキング12位)との対戦となった。
アイルランドのキックオフでスタート。敵陣22mの密集でボールにからみ相手のペナルティーを誘発すると、右サイドへ展開しボールをキープし、BKへ展開。大外の山口真理恵までボールを繋ぎゴール前5mまでボールを持ち込む。サポートもしっかりと入りボールをキープ。相手ディフェンスラインが整備される前にボールを出し山中美緒が先制のトライ。アイルランドも、すぐさまゴール前の攻防からトライを決め逆転。
サクラセブンズも前半残り1分、敵陣ゴール前10mのラックから中村知春がボールを持ち出し、相手ディフェンスの頭上を超すパスを桑井亜乃に通し逆転のトライ。しかし、前半終了のホーンがなったあと、アイルランドに逆転のトライを許し、10−12とリードを許し後半を迎える。

後半、サクラセブンズのキックオフ。速い出足でプレッシャーをかけ、アイルランドが自陣22m手前でノックオン。サクラセブンズボールのスクラムのチャンスを迎えるがアイルランドがしぶとくディフェンス。4分、ハーフウェイ付近でアイルランドの攻撃にダブルタックルするも弾かれ、2対1の状況を作られトライを許し、10−19。
残り時間は2分。これ以上の失点は抑えたいところだったが、5分、ディフェンスラインのギャップをつかれ、勝負を決めるトライを奪われてしまう。それでも、最後まで攻め続けたサクラセブンズは三樹加奈がトライを決め意地を見せるがそこまで。15−26でアイルランドに敗れ、10位で大会を終えた。
予選グループで、ニュージーランド(ランキング2位)、アメリカ(ランキング8位)と上位チームと対戦したことで勝利こそならなかったもののサクラセブンズにとっては貴重な経験となっただろう。翌週16日から、同じアメリカのサウスダコタ州。ラングフォードで行われるワールドシリーズ第4戦ではさらない上位を目指す。