前人未踏の日本代表98キャップをもち、チームのために体を張る、ジャパニーズロック、大野均選手(東芝ブレイブルーパス)が、これからラグビーをはじめてみようとする子供たちにラグビーの楽しさや魅力をふんだんにメッセージとしてちりばめた「はじめてのラグビー」(世界文化社)を上梓した。本に込めたメッセージや、大野選手の思いをありのまま語ってもらった。
「ド素人から、この世界に飛び込んだ自分だから、より子供たちと近い気持ちを語れる」
――ご出版おめでとうございます。
はじめてラグビーをする子どもたち向けにわかりやすくラグビーの魅力を載せた本を出したいというご提案を世界文化社さんよりいただきました。自分自身も、大学からラグビーをはじめて、まわりが経験者ばかりで、ド素人から、この世界に飛び込んだということもあり、はじめてラグビーをする子どもたちとより近い気持ちを語れると思い、お引き受けしました。
――本の中には、これからはじめようとする子供たち、親御さんなどさまざまな方にメッセージが散りばめられています。その中でも伝えたかったこととは。
ラグビーをやってきて、いろんな仲間と出会えたことですね。本の中には、トンプソンルーク(LO・近鉄)、同期の木曽一(FL・NTTコム)、大西将太郎(SO・豊田自動織機)、渡邉泰憲(FL・東芝)さん、など自分がラグビーを続けてきてすごく感銘を受けた人たちのことを紹介させていただきました。彼らと、同じスポーツを通じて出会えたということを伝えたかったです。
ラグビーをはじめてみると、最初はまわりが上手い人ばかりだと気後れすると思います。ですが、ラグビーは自分みたいにパスもキックもできないけど、体を張ることでチームに貢献できる、そういうスポーツなのです。そういったラグビーの魅力も伝えたかったですね。