23日(日本時間24日)、ラグビーワールドカッププールB・アイルランド(世界ランキング1位)と南アフリカ(世界ランキング2位)の頂上決戦が、スタッド・フランセで行われた。
キックオフ直後、いきなりアイルランドがチャンスを迎える。南アフリカが自陣22m内側でSHデクラークからWTBコルビへのパスが流れタッチラインを超え、アイルランドが敵陣でラインアウトのチャンス。直後のアタックで、ペナルティを獲得すると、アイルランドSOジョナサン・セクストンはショットではなく、タッチに蹴り出しトライを狙う。
しかし、マイボールラインアウトをアイルランドがキープできず、チャンスを逸すると、今度は南アフリカがWTBアレンセのゲインから敵陣に入ると、6分、ペナルティを獲得。南アフリカFLコリシはショットを選択。SOリボックがPGを決め南アフリカが先制する。
その後、アイルランドが敵陣でゲームを進めるが、ラインアウトが安定せずスコアに繋がらない。それでも13分、アイルランドは細かなパスを繋いで相手ディフェンダーがオーバーラップしてきたところ、セクストンのロングパスがFBキーナンにつながりゴール前に迫るもノックオン。
対する南アフリカは17分、敵陣に入ると、マイボールスクラムからアタックを仕掛けるが、アイルランドWTBジェームズ・ロウのジャッカルでこちらもスコアできず。
スコアが動かないまま迎えた33分、アイルランドはCTBバンディ・アキの鮮烈なビッグゲインから敵陣に入ると、このチャンスを逃さず、WTBハンセンのトライ、セクストンのコンバージョンで3-7と逆転して前半を折り返した。
45分、デクラークがキック、ボールがバーに当たり、エツベスがセービングして南アフリカがチャンスを迎えるがアイルランドのチョークタックルからボールをダウンできず行かせない。それでも後半、南アフリカはリザーブ陣を投入し新たなFWパックにするとスクラムでアイルランドにプレッシャーをかけ流れを掴む。51分、マイボールスクラムから、リボックのロングパスを受けたコルビがトライを決め8-7。リボックのコンバージョンは決まらずスコアは8-7。
アイルランドは59分、敵陣22m付近の相手ボールスクラムでペナルティーを獲得。セクストンがしっかりPGを決め8-10と逆転に成功。南アフリカも62分、逆にスクラムをやり返しペナルティーを獲得しショットを選択。SOリボックが失敗。直後の64分、ハーフウェイ付近からSHデクラークがPGを狙うもまたしても失敗。スコア変わらず2点差のまま終盤を迎える。69分、南アフリカはLOスナイマンがゲイン。さらに右サイドへ展開するも、FドゥトイがSHマレーのタックルでボールをキープできず。
それでも直後のマイボールラインアウトからモールで押し込むとオフサイドのペナルティ。
さらに南アフリカのチャンスが続くが、続くラインアウトは痛恨のノットストレート。
直後のアイルランドボールのスクラムでは、焦りからか、南アフリカがアーリープッシュのペナルティー。アイルランドがピンチを脱する。
73分、自陣10m付近のルーズボールをアイルランドLOバーンがキック。南アフリカ陣内に転がるボール。南アフリカCTBクリエルがなんとか戻ってキープするも、アイルランドがカウンターラックでボールを奪う。アイルランドSOクローリーがドロップゴールを狙うも、南アフリカのワンタッチがありアイルランドボールのスクラム。南アフリカが2度目のアーリープッシュでアイルランドがPKを獲得。アイルランドはショットを選択。セクストンから変わったクローリーが落ち着いて決めて8-13とリードを広げた。