エディHCにして「エキサイティングなスケジュール」というRWC2015スケジュールを考察する | ラグビージャパン365

エディHCにして「エキサイティングなスケジュール」というRWC2015スケジュールを考察する

2013/05/18

文●大友信彦


 

RWC2015のアジア予選は来年のアジア5カ国対抗だ。
ワールドカップ本番を意識するのは、あくまでそこを突破してから。
とはいえ、それから準備を始めて本番に間に合うわけもない。
それはファンも同じこと。

今季のアジア5カ国対抗を全勝で飾ったのを機に、先に発表されたRWC2015日程の細部を、ここに至った歴史と、今回の日程に込められた意図を、考察した。


 

2003年W杯開幕前日の会見では笑顔を見せていたアルゼンチンのピチョット主将だったが、過酷な日程に泣いた。しかしピチョットとプーマスはIRBに断固抗議。4年後の2007年大会では公平な日程を勝ち取り、伝統国の壁を破り3位に躍進した。

2003年W杯開幕前日の会見では笑顔を見せていたアルゼンチンのピチョット主将だったが、過酷な日程に泣いた。しかしピチョットとプーマスはIRBに断固抗議。4年後の2007年大会では公平な日程を勝ち取り、伝統国の壁を破り3位に躍進した。

2013年5月2日、ラグビーワールドカップ2015年イングランド大会(RWC2015)の大会スケジュールが発表された。

この大会のスケジュール策定は注目を集めていた。

RWCは以前から、伝統国偏重のスケジュールが多方面から批判をあびている。

RWCの不公平日程問題が表面化したのは、5チームで1プールを作り、4週で総当たり戦を行う現行のRWCフォーマットが採用された2003年オーストラリア大会からだ。

このときは、前回1999年大会で8強入りしたシード国のアルゼンチンがプール4試合を17日間に詰め込まれたのに対し、8強落ちしたアイルランドは22日間、しかもアイルランドはすべての試合が週末に組まれ、5日から7日のインタバルを与えられたのに対し、アルゼンチンはウィークデーマッチが2度、中3日の試合も2度、そのひとつはプール通過をかけた宿敵アイルランドとの一戦だった。同じ大会では日本も16日間に4試合を詰め込まれ、序盤2試合では「ブレイブ・ブロッサムズ」と謳われる勇敢な攻守を見せながら、試合間隔が狭まった後半2試合では明らかに疲弊し、勝利が期待されたフィジー、アメリカに敗れ去った。

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