RWC2015のアジア予選は来年のアジア5カ国対抗だ。
ワールドカップ本番を意識するのは、あくまでそこを突破してから。
とはいえ、それから準備を始めて本番に間に合うわけもない。
それはファンも同じこと。
今季のアジア5カ国対抗を全勝で飾ったのを機に、先に発表されたRWC2015日程の細部を、ここに至った歴史と、今回の日程に込められた意図を、考察した。
ワールドカップ本番を意識するのは、あくまでそこを突破してから。
とはいえ、それから準備を始めて本番に間に合うわけもない。
それはファンも同じこと。
今季のアジア5カ国対抗を全勝で飾ったのを機に、先に発表されたRWC2015日程の細部を、ここに至った歴史と、今回の日程に込められた意図を、考察した。
2013年5月2日、ラグビーワールドカップ2015年イングランド大会(RWC2015)の大会スケジュールが発表された。
この大会のスケジュール策定は注目を集めていた。
RWCは以前から、伝統国偏重のスケジュールが多方面から批判をあびている。
RWCの不公平日程問題が表面化したのは、5チームで1プールを作り、4週で総当たり戦を行う現行のRWCフォーマットが採用された2003年オーストラリア大会からだ。
このときは、前回1999年大会で8強入りしたシード国のアルゼンチンがプール4試合を17日間に詰め込まれたのに対し、8強落ちしたアイルランドは22日間、しかもアイルランドはすべての試合が週末に組まれ、5日から7日のインタバルを与えられたのに対し、アルゼンチンはウィークデーマッチが2度、中3日の試合も2度、そのひとつはプール通過をかけた宿敵アイルランドとの一戦だった。同じ大会では日本も16日間に4試合を詰め込まれ、序盤2試合では「ブレイブ・ブロッサムズ」と謳われる勇敢な攻守を見せながら、試合間隔が狭まった後半2試合では明らかに疲弊し、勝利が期待されたフィジー、アメリカに敗れ去った。