エディ・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)がラグビー日本代表の指揮官に就任し3年目を迎えた2014年の春に、新たにキャプテンに指名したのがFLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)だった。リーチ主将がワールドカップの前年となるこの1年を振り返る!(後編)
この秋の欧州遠征ではリーダー陣がすごく成長することができた
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リーチはアタック・シェイプの立ち位置に変化を加えた
――エディ・ジャパンになって3年間、選手として自信になった部分はありますか?
リーチ タックルは以前より、よくなったと思います。また戦術面では1年目、少しマッチしていなかったけど、結局、今は自分が思っているラインに変わりました。最初はエディとワイジー(5月までテクニカル・アドバイザーだったスコット・ワイズマンテル氏)に、(アタック・シェイプ時の立つ位置に関して)「10番の1mほど後ろでボールもらうように」と言われていました。ですが、自分は「それではスピードが出ない」とずっと言ってきました。昨年から今年に入って自分の言うことをわかってもらい、さらに後ろに下がって走り込んで、ボールをもらうときはフラットで、というように変更しバランスが良くなりましたね。
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アメリカンフットボールで練習をし、パスをするリーチ
――ジョーンズHCのチームマネジメントについてはどう感じていますか?
リーチ 本当に素晴らしいです! 実は、ルーマニアで行った欧州遠征の最初の練習で選手たちが集中していないという理由で、エディが怒ってしまい10分くらいで「ホテルに帰る」と言われました。チーム全体に慣れがあり、スタンダードが緩くなってしまっていたと思います。すぐにリーダー陣で話し合って、何とかエディにもう一度練習をさせてほしいとお願いして2、3プレーしましたが、結局、その練習は中止になりました。その日の夜にはリーダー陣が呼ばれて、すごく怒られましたが、どうしたらいいか話し合い、翌日、練習を再開しました。その日の練習はすごく良かったです。