背水の陣で挑んだイーグルス戦を劇的な大逆転勝利を収めたクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。逆転トライのきっかけとなったランを見せたSO岸岡智樹。ここ数試合、勝ちきれない試合があったり、この試合でもうまくいかない時間帯の方が多かった。今シーズン、9番としてエントリーしていたが、バーナード・フォーリーの怪我により本来のポジションを託された。徐々にその才能を出している現在地について話を聞いた。
今の順位を考えてもやっぱり何としても落とせない試合だったんで、展開的にはかなり厳しかったり、イエロカードが出たり、反則がついたりというのがありましたけど、最後何とかしなきゃいけない、自分も強気にキックのランをしようとおもって、それがチームの勝利につながったのはすごく嬉しいです。それが最後評価していただいてMOMだったと思うので非常に光栄です。
――逆転トライにつながるビッグゲインについて
アドバンテージがあったんで、本当は僕の前に背の高いFWがいたので取らせたかったんですけど、思いのほか自分の前に(ボールが)入ってきて、アドバンテージもあったし、強気で走ってもいいかなと思いました。本当は走りきれるなと思ったんですけど、相手も必死ですしさすがに(走り切るのは)難しかったですね。
――50-22について
僕自身もラックの位置をしっかり見ていて、これだといけると思っていましたし、オープンサイドにいた選手からも右側空いているよという声があったんで、仲間の声と自分の判断を信じてキックを蹴りました。
――プレッシャーがかかる中でいいプレーが出せていた?
すごくプレッシャーは自分自身もかかっていましたし、やっぱりチームの中でも感じていたなと思います。それを高いしなきゃいけないという場面だったので、後半はそういうシーンが多かった。最後のシーンも、50-22も試合を打開できたのはよかったなと思います。
――試合展開としてはカードが出たりいろんなことが起きましたがどんなことを意識していた?
今自分たちができるところは、ボールをキープして確実に空いているところにボールを回すというところだけだったんで、逆にもう「手負いの獣」じゃないですけど、1人失っていた時間帯だったし、全体的にビハインドだし、この試合を落とせないという状況だったので、試合に出ているメンバーの意識が1つになったと感じました。
ここ数試合で、僕が抜けたシーンが何回かあったと思うんですけど、それがトライに繋がらなかったことがあったと思いますけど、(今日の試合は)それをしっかり取りきってトライでしっかり勝てたというのは、ここ数試合の反省が活かされているかなと思います。