30日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが、東芝ブレイブルーパス東京とのファイナルマッチ試合登録メンバーを発表した。15番には押川敦治が登録された。第11節の浦安D-rocks戦から不動の15番でチームの勝利に貢献してきた押川。落ち着いたプレーと精度高いキック、プレーの安定性からフラン・ルディケHCからの信頼も厚い。
押川は帝京大学時代に3度、ファイナルの舞台である国立競技場でプレーをしている。「大学では優勝できているので、すごくいいイメージがあります。トライもしましたし。」と話す。スピアーズが優勝した2シーズン前はメンバーに入ることができなかった。
今回どんなパフォーマンスを見せてくれるか。注目のプレーヤーの一人。準決勝終了後に話を聞いた。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ FB押川敦治
――ファイナルに進めるということで
まずはほっとしています。個人的にはあんまり次のファイナルのことは考えずに挑もうというふうに思っていたのでまずはこの準決勝を事実上の決勝というふうに捉えて臨みました。結果として最終的に勝てたというのは本当に良かった。
――今日はディフェンスがよかった
ディフェンスについては、特に外側は何もやらせなかった感覚はあるので、何本かキックでトライされたものはありましたけど、相手もキックを使わざるを得なかったかなと思いますのでディフェンスはすごく良かったですね。
――自陣のデンジャラスゾーンであれだけ精度高くやれたのは次につながる?
そうですね。パナソニックの10番がキーマンだと事前に分析していましたし、次の東芝も相手の10番が間違いなくキーマン担ってくると思うので、そこでどれだけ特に外側の人間がコネクションとってディフェンスできるかというのはとても大事なポイントになってくると思います。
――1点差になり焦りは?
まあ、僕もまだまだ若いので経験もないですし、多少あったんですけど、ベテランの選手が締めるところ絞めてくれたりとか、特にスクラムで優位に立ってくれたりもあったので、仲間の信頼というところで乗り切れたかなと思います。
――後半の終盤で見せたスクラムは期待していた部分も
そうですね。若干他力本願みたいなところもあるんですけど、あそこで仲間がしっかり踏ん張ってくれたからこそ、まあ時間もある程度使えましたし、あの4点差のリードの中で相手に主導権を握らせなかったというのは、見ていても本当に頼もしかったです。
――気持ち的に追い上げられた場面はどうでしたか?
あまり表には出さないようにというか、落ち着いた雰囲気を醸し出そうとしていたんですけど(笑)。後半ってスコアボードが常に見える状態でやっていて、もちろんプレッシャーは感じてました。逆にリードしているのは自分たちですし、相手もプレッシャーはかかっているだろうなと思いつつ、リードしているがゆえのプレッシャーもあるあるだなと冷静に分析できてはいたので、常にリードしているというマインドを持ち続けようというのは仲間と話をしていました。
――決勝ではリッチー・モウンガと対戦します。昨日も5022を2本決めていました。バックスリーがどう対応するのかキーになりそうですね。
昨日の試合は僕も見てたんですけど、本当にここってところ、ここしかないというところに戻してくる選手だと思うので、バックスペースのところは常にリッチー・モウンガの視界に入るように心がけたいと思いますし、今日も仲間と連携しながらバックスペースのところはうまくカバー出来たかなと思うので、あんまりやることは変わらないですけど、そういったところを意識したいなと思います。