コベルコ神戸スティーラーズが準決勝進出!今シーズン勝利していない静岡ブルーレヴズを攻略!デイヴ・レニーHC、レタリック共同主将会見再翻訳レポート | ラグビージャパン365

コベルコ神戸スティーラーズが準決勝進出!今シーズン勝利していない静岡ブルーレヴズを攻略!デイヴ・レニーHC、レタリック共同主将会見再翻訳レポート

2025/05/17

文●野辺優子


17日、コベルコ神戸スティーラーズは、ジャパンラグビーリーグワンプレーオフ準々決勝で静岡ブルーレヴズと対戦。序盤からセットプレーでプレッシャーをかけ続けた神戸FW陣、そして空いたスペースにボールを積極的に運ぶBK陣がチームを前進させて、レギュラーシーズンでは2敗していた相手に35-20で快勝。準決勝に駒を進めた。

デイヴ・レニーHCとブロディ・レタリック共同キャプテンの試合後会見を改めて翻訳。余すところなくお伝えする。

コベルコ神戸スティーラーズ デイヴ・レニーHC

デイヴ・レニーHC

デイヴ・レニーHC


(ーー質問から始めます)


いいね!


ーー今日のゲーム、勝利の1番の要因は? ディフェンスもスクラムもアタックも良かったが。


そうだね。その全てだ。だが、何よりもマインドセットが際立っていた。今週は非常にいい準備ができた。プレーオフに進む事ができて本当にワクワクしていたし、細部にまでこだわること、自分たちの姿勢というものが大きかったのではないかと思う。セットピースも良かった。


スクラムでも優位に立てた時間が多かった。ディフェンスも非常に良かった。ただ、まだまだ伸びしろはあるからこれからもっと良くなると思う。私たちは、敵陣でのポゼッションはかなりの割合を支配していましたが、それを点に結びつけることができませんでした。それでも次(準決勝)に進めることはとても嬉しい。ブルーレヴズは素晴らしい素晴らしいシーズンを過ごしてきたチームなので、それだけに勝ちたかった。ですから、今日の選手たちは本当に頑張ったと思います。

ーーPR山下を早めに交代させたが、コンディションが理由か?


39歳?(日本語)。ちょっと足を攣ったような感じだったので、そこで無理をさせてリスクを冒したくはなかった。前半にかなりスクラムをすでに組んでいたというのもある。彼は非常に素晴らしい仕事をしたし、後半出てきたナベ(渡辺)は、今季初の試合にも関わらず、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。それは今シーズン、チームがうまくいっているキーポイントだ。つまり私たちのスコッドに厚みと競争力があることを示している。

山下裕史

山下裕史


ーー先週も同じ相手と対戦した。どのようにミーティングで話をしたか。


選手、リーダーたちがこの1週間本当にいい仕事をしてくれました。シーズンの初めにプレーオフに進出することを目標に掲げていたので、私たちはとてもワクワクしていました。多くが自覚していると思いますが、これからの3週間のあり方でベストなチームが決まるわけです。そのようなチャンスを得て非常にワクワクしていますし、そしてそうしたプレッシャー、チャレンジを受け止めて、非常にいいパフォーマンスに繋がったかなと思います。

前半の終盤、BKも入ってモールを押し込む場面があったが、仕留めきれなかった

前半の終盤、BKも入ってモールを押し込む場面があったが、仕留めきれなかった


――もう少し点をとりたかったと言っていたが、それは決定力が欲しかったというところか。


もちろん相手からのプレッシャーもあると思うし、コンディションも自分たちに難しくさせた一因ではあると思います。試合の流れを振り返った時に24-20で、試合の流れが行ったり来たりで、相手に流れが完全に行っている状態というところもあったんですけど、その中でしっかりと自分たちの流れを取り戻すことができたというのは、今日の試合は非常に重要だったと思います。

松岡賢太のラン

松岡賢太のラン


そこの部分というのは、来週も大事になる内容だと思います。自分たちが今日特に良かったところでそこの部分をさらに突き詰めていければというところにはなるんですけど丁寧にどれだけコンタクトの部分もしっかり勝つことができたと思いますし、キャリーもいいキャリーが多かったと思います。あとはディフェンスの相手の強みになる選手の排除というところもしっかりできていたので、そこの部分を成長させ続けることでより自分たちの決定力に変えていけると思います。


――ブレイブルーパスに勝つための鍵は


来週1週間の準備になりますけど、セットプレーをまず大事にしていかなければならないと思います。東芝に関してはラインアウトに強みを持っていると思いますし、リーグの中でもどのチームよりもスキル、ラインアウトにもスキルが多いと思います。シャノン・フリゼル、リッチー・モウンガ、セタ・タマニバルといったキープレイヤーを挙げるというのは簡単なことですけど、15人を通して本当に相手にダメージを与えることができる選手が揃っていると思います。

自分たちも東芝に対して点を取る能力は間違いなくあると思います。ただ相手のアタックに関しては素晴らしいものを持っているので、そこに対しての対応が重要になってくると思います。

LOブロディ・レタリック共同主将

ブロディ ・レタリック共同主将

ブロディ ・レタリック共同主将


ーー今日のゲーム、勝利の1番の要因は? 


私たちは多くのトライを決め、勝利を収めたが、今日は自分たちが長い時間、相手にプレッシャーをかけて厳しい戦いを強いた。特に後半は、ディフェンスで大きなプレッシャーを受けた。ブルーレヴズは強いプレッシャーをかけてきたが、私たちはそれを耐え抜き、相手の陣地まで攻め込み、得点を決めることができました。プレーオフのラグビーになれば、プレッシャーをどれだけ長い時間相手にかけ続けるか、それをかけ続けられた方が勝つと思っているので、そこの部分に関しては来週も重要になってくるポイントかと思います。


ーースクラム、右サイドのプッシュが良かった。その辺りのスクラムの意識は。


ラシー、ヤンブー、平嶋コーチなど、チームには非常に経験豊富な人間が多い。1週間の中でしっかりと正しいプランを立ててくれて、それを精度高く完遂できただけだと思います。フロントローがよいポジショニングをとれば、バックファイブがプレッシャーをかけることができると思う。8人が一体となってスクラムを組んでプレッシャーをかけることができたのは、とても良かったと思う。

ーー天候がコロコロ変わったが、ゲームプランに変更や影響はあったか。


(HCとの間で)コイントスをめぐってかなりディスカッションをしました。コンディションは、両チームとも同じ状況からプレーしなければならないので、その中でどちらの方がより良いパフォーマンスができるかというところだと思います。ボールも滑りやすい状況でしたし、前半に関してはミスやエラーも起きやすかった状況だと思います。ハーフタイムで、どれだけその辺りを精度高く実行できるか、ボールが滑っている状況で雑にならないようにできるかは、修正点として話しました。

――神戸らしいラグビーができていたのではないかと思いますが


今シーズンを通して見せられていたと思いますが、自分たちはボールキープを大事にして、フェーズを重ねることで自分たちはどのチームに対してもトライを取れる能力があるので、この部分を修正した結果、後半出せたのかなと思います。


――コイントスのディスカッションを詳しく教えて下さい


普通はキックを使うときにキックを選択します。キックでプレッシャーをかけに行くというスタートをキックオフでは選ぶのが定石です。それが正しくできることによって相手陣に閉じ込めて、相手陣でのラインアウトがスタートできる状況も多いので、基本的にはキックを取りたいと思います。でも、今日試合前に到着した時は風が強い時間もあって、雨のコンディションが変わっていたのですが、コイントスの後に、雨が降ったり、風が強くなったり、天気が変わっている状況だったので。ただ、最終的に自分はキックを選んだ結果、「キック+風」もついてきたので、感謝したいと思います。

――ブレイブルーパスのワーナー選手は、すごく小さい頃からご存知だったと思います。


ワーナー選手もそうですけど、それ以外のフォワードの選手も本当に体の大きな、力強い選手が揃っていると思います。ただそこのチャレンジに関しては、しっかりと自分も楽しみにやっていこうと思います。自分が18歳の時に、ワーナーのお父さんがトレーナーだったので、多分彼が10、11歳の頃にあったのが最初かと思います。

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