17日、東大阪市花園ラグビー場では、NTTジャパンラグビーリーグワンプレーオフ、準々決勝、コベルコ神戸スティーラーズ vs 静岡ブルーレヴズの一戦が行われ、35ー20でスティーラーズが快勝。準決勝進出を果たした。この試合のPOMには、SH日和佐篤(スティーラーズ)が選ばれた。レギュラーシーズンでは1勝もできなかった静岡に対して、神戸は攻めの姿勢を崩すことがなかった。FWが相手の強みであるスクラムで互角、時に優位に立ち、さらに接点でも下がることなくチームを押し上げた。試合後の取材でも「(勝因は)スクラム」と日和佐は断言していた。
コベルコ神戸スティーラーズ SH日和佐篤

日和佐篤
風下ということもありましたし、相手にいいランナーがいたこともあり、あんまり(ボールを)手放したくないというふうに思いながらプレーしていました。そうは言っても敵陣でプレーしないとということもあったのでランとのバランスを考えて(試合をすすめて)いましたね。

ーー後半少し相手にペースを持っていかれそうになったところがあった
クワッガ選手が入ってきて、彼がすごくて、ちょっとリズムが崩れましたけど、崩れきる前にしっかり止めれたんで、そこは余裕をもってプレーできたかなと思います。
ーー崩れないようするためにどんな話し合いをピッチではしていた?
しんどい時間がくるという話はしていましたし、シンプルに今までやってきたことを積み上げるだけだという話もしていました。今日はそれがしっかりできたかな。(具体的には)スキルを使って、一人一人が空いていたらそこを攻めるとか、フットボールとして、シンプルなことを一生懸命やりました。

ーー今日はスクラム、良かったですね。
いやあ、めちゃくちゃ助かりましたね。前回、ノエビアでやったときはやられちゃったんで、しんどい試合になるかなと思っていたんですけど(FWが)頑張ってくれましたね。(勝てた要因は)スクラムだと思います。
ーー追いつかれた時の勝負強さは相手よりも上回ったのでは?
そうですね。一瞬一瞬に集中できていたかなと思います。
ーーベテラン選手がいるからこそ、こういうトーナメントで力になっているということは?
まあ、落ち着きはあると思います。でも落ち着きだけじゃ勝てないので、若手のエナジーとか爆発力である、バランスがよくなっているかなと思います。
ブレイブルーパスとの試合は「殴り合いのような試合になる」

ーー次は東芝に勝つには?
ん~、殴り合いの試合になると思います。すごくフィジカルでくると思うので、まずは先にパンチ出して、まずは殴り倒していきたいですね。
ーー以前、もう少し細かな部分の精度があがればチームとして一つ上にあがれるとおっしゃっていました。今のチームの状況はいかがですか?
スキルの部分もそうだと思いますし、ディフェンスの部分も細かいところまで徹底できているのかなと思います。今日の勝ちで、もう1段ギアをあげないといけないですね。
しんどい時、4点差となった時に崩れずに頑張りきれたというのはプラスになると思います。相手にモメンタムがいっている時間でどれだけ我慢できるかというところ、そこを我慢してしっかり殴りにいきたいですね。