2月1日、バイウィークを終え、ジャパンラグビーリーグワンが再開。今節からカンファレンスAとBの交流戦が繰り広げられる。クボタスピアーズ船橋・東京ベイは4勝目をかけて、三菱重工相模原ダイナボアーズとアウェイで戦った。
この試合で先発10番を任されたスピアーズSO押川敦治のPGでスピアーズが先制すると、21分にはWTB木田晴斗が、南アフリカ代表・FBカート=リー・アレンゼを交わしトライを決めリードをすると、前半終了間際には押川のパスを受けたWTBハラトア・ヴァイレアのトライでスピアーズが13‐5とリードして前半を折り返した。
後半の入りも押川のPGでスピアーズがリードを広げるとLOデーヴィッド・ヴァンジーランドのトライで23‐5とスピアーズが流れを引き寄せると、50分再び木田晴斗のトライで28‐5とさらにリードを広げる。
するとスピアーズは、マルコム・マークス、オペティ・ヘル、海士広大とフロントローでインパクトプレーヤーを投入し、スクラムで圧倒するも、自分たちのミスと、一瞬の隙をつかれ、カート=リー・アレンゼにブレイクを許し、怪我から復帰したベン・ボルトリッジのトライを許してしまう。
それでもルーキーCTB廣瀬雄也のトライで試合を決めると、試合終了間際にゲラード・ファンデンヒーファーのトライでボーナスポイントを獲得。勝点5で交流戦の初戦を快勝で終え、幸先のよいスタートを切った。
フラン・ルディケHC、ファウルア・マキシキャプテンの会見コメントに続き、10番として久しぶりに先発した押川敦治のコメントを紹介する。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC
今シーズンでベストの80分だった。特に今までは後半で盛り返すという展開が多かったですが、この試合ではFWがコントロールするところをコントロールしてくれて、BKのアタックがうまくいきました。チームのパフォーマンスに対してすごくハッピーです。バイウィーク明けの試合としてはいいスタートが切れました。
ダイナボアーズさんは手強い相手であるということは知っていました。神戸製鋼に勝利したとき彼らはブレイクダウンのターンオーバーからキックゲームを使うところは脅威ですし、アレンゼ選手も良かった。ただ、ブレイクダウンのコントロールができたし、キックゲームもストラクチャー化して自分たちでチャンスを作って、そのチャンスをものにすることが今日できた。
――バイウィークの使い方
その期間を個人のスキルアップのために使う選手もいましたし、ブレイクみたいな感じでメンタル的なリカバリーをしている選手もいました。チームとしては活動をしていなかったのでグループだったり、個人個人が調整やもう一度ハングリーさを取り戻すような準備をしてました。
――押川敦治選手の評価
彼は才能のある選手です。これまで2シーズン怪我があったりして活躍出来なかったんですけど、今シーズンの初試合ですごくハードワークをしてくれ、成長した姿を見せてくれましたし、役割をしっかり遂行してくれました。勝利にも貢献してくれて、特にキックのコントロールが良かったので、アタックの成功率も良かったですね。
――現状の課題は?
後半、マルコム・マークスやオペティ・ヘルといったインパクトプレーヤーを投入してスクラムでプレッシャーをかけることができたんですが、そこから、やりたいプレーができるまで10分くらいかかったのは課題ですね。ただ、全体としてはターゲットを絞ってやること、ベーシックなことはきっちり出来ていました。来週のキヤノンさんの試合に向けてしっかりやっていきたい。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ ファウルア・マキシキャプテン
今週のダイナボアーズ戦もすごくタフな試合になると思っていましたし、昨年は負けた相手なんで、その悔しい思いが今日はありました。一人一人のベストを出したと感じています。今ヘッドコーチも言われましたが、いつもは自分たち、前半ちょっとうまくいかないことが多かったけど、今日は「入り」を大事にしていこうというメッセージをずっとしてきたので、今日は前半入りがすごく良かったし、そのまま後半ストロングフィニッシュできた。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SO押川敦治
結果についてもチームとしてもすごく良かったので、個人としてもしっかり自分の仕事をきっちりやりきれたかなと思っています。まだ全てが完璧にできたかと言われたら多分そうじゃないと思いますけど、やっぱり自分のできることをしっかり一生懸命やろうというふうに試合に臨みました。
結果として、自分のキックの部分だったり、ゲームコントロールのところは自分のもっている力を出せたかなと思うので、自分の良さはだせたのかなと思います。
――今日のゲームで、一番フォーカスしたか
スピアーズのFW陣はデカくて強いので、いかにFWを前に出せるかというとおろを意識してやるということが一番、ゲームコントロールとしては大事なところかなと思っていたので、キックも含めてですけど、しっかり前に出せてたというところはすごく良かったかなと思います。
――チームとして初めて勝点5を取れたことは
それはチームとしても素晴らしいことだと思いますし、これからの5連戦は厳しい戦いになる中で勝点5を取れるようなゲームメイクできたなという手応えはあるので、いい5連戦のスタートが切れたかなと思っています。
――久しぶりの試合ということでマインド面ではどんな準備をしてきた
やっぱり自分のできること、求められていることをしっかりやろうというマインドで、準備してきました。バーナード・フォーリーだったり、岸岡選手だったりお手本になる選手はいるんですけど、あんまりそこを意識せずに、自分の良さ、堅実さというところをしっかり出せば、きっちりゲームメイクできるとは思っていたので、自分にフォーカスして、自分にできることを丁寧にやっていこうという気持ちでした。
――ピッチに入ったときはどんな気分だった?
多少緊張も合ったんですけおd、最初の入りもすごく良かったですし、周りの選手もすごく声をかけてくれたり、サポートしてくれた選手が多かったので、そこはあんまり臆せず、強気の選択というのを心がけてできましたね。